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グローバリズムという幻想

2011年11月07日

イタリア破綻に現実味 経済規模ユーロ圏3位 衝撃度、格段の差
【カンヌ(フランス南部)=木村正人】主要20カ国・地域(G20)首脳会議が債務危機の拡大を食い止める欧州金融安定化基金(EFSF)への資金積み増しを見送ったことで、単一通貨ユーロ圏3位の経済規模を誇るイタリアの財政破綻(はたん)が現実味を帯びてきた。ベルルスコーニ伊首相は国際通貨基金(IMF)の監視を受け入れたが、側近からも反乱の火の手が上がり、政権は瀕死(ひんし)の状態だ。

ギリシャのパパンドレウ首相に次いでカンヌでメディアの注目を集めたのがベルルスコーニ首相だ。2人とも政権基盤が脆弱(ぜいじゃく)で、財政再建を進める財務相と反目、簡単に約束をほごにするユーロ圏の問題児だ。しかし、大きな違いはイタリアの政府債務は約1・9兆ユーロ(約204兆円)、ギリシャの5・6倍もあるということだ。

4日、メルケル独首相が記者会見で「G20のどの国も基金再拡充に協力するとは約束しなかった」と落胆の色を浮かべたとたん、イタリア10年国債の金利は6・4%を突破した。アイルランドやポルトガルが欧州連合(EU)やIMFに助けを求めたのと同水準だ。
<後略>
産経新聞 2011.11.5 21:09
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111105/erp11110521120011-n1.htm


さらにもうひとつ。


超危険水域にある中国経済 ゴーストタウン化する暴走開発地区
 “鬼城”が中国各地に点在している。ゴーストタウンの中国語だが、正確には新しく開発されたのに住民が移り住んでこない地区のことであり、完成→不良債権化した都市開発地区のことだ。

その代表格の一つが、内モンゴル自治区鄂爾多斯(オルドス)市の康巴士(カンバシ)新区だ。石炭や天然ガスなどの資源で共産党地方幹部の一部が潤い、ヤギの放牧や農業を生業としてきた蒙古族を追い出し開発した「100万人都市」は、まさに“砂上の楼閣”となっている。「現代化」などの掛け声よろしく、自然破壊&資源の無駄遣いをしながら各地で暴走開発を繰り返し、表面上は急成長を遂げてきた中国。が、報道によると、「地方都市の債務総額は年内で12兆元(約150兆円)へ膨らみ、そのうち約2兆元がデフォルトになる可能性がある」、つまり「超過剰供給で膨大な不良債権をつくりました」って顛末(てんまつ)。

 「隠れ不良債権もあるはずだから、実際の数字は天文学的では?」という声すら聞こえる。

債務総額を12兆元で見積もっても、中国のGDP(国内総生産)の3割を占める米国発の金融危機サブプライムローンの焦げ付きはGDPの1割に満たない規模だったというから、中国政府が不良債権処理に大ナタを振るったとしても、中国経済が超危険水域にあることは疑いようもない。

そもそも、これまで札束を刷りまくり融資しまくってきた国有銀行が破綻せず乗り切れるのか? 債権者はインフレ&重税に怒りデモする人民他、外国の金融機関・機関投資家が多数含まれる。「中国はインフレをストップさせる機会を逃し、ハードランディングのリスクに直面している」と語るジョージ・ソロス氏をはじめ、世界の大物経済人らは「次なる危機の震源地は中国」「遅くとも2013年までに」と“予告”している。

日本&企業はこの未曽有の“巨大人災津波警報”への対策、処方箋を持っているのか? 「中国と心中」なんて死んでも嫌だ。(ノンフィクション作家・河添恵子)
産経新聞 2011.11.3 09:51
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111103/chn11110309540000-n1.htm





なんとも不穏な空気が蔓延しつつある。
20世紀初めの世界大恐慌というのは歴史教科書でしか知らなかったが、
これが現実味を帯びてきたのだろうか?

EUではギリシャに続きイタリアまでも財政破綻が進行し、欧州大手銀行株が下落し、
ギリシャに資金投入っしたおかげでフランス銀行株が、一時23%も急落した。
しかし記事ではイタリアはギリシャの5.6倍もの債務(借金)があり、
これの返済が不可能になるとEUだけでなく、世界経済にも大きな影響が出る。

一方世界第二位の東の経済大国では・・・

シナでは記事にもあるように完全に不動産バブルが弾け始めている
香港市場に上場している中国不動産株は40%も下落しているというし、
北京の不動産価格が先月の一週間ていどで12%下落 している。
全国に建設した高級マンション群には借り手がつかず放置状態である。

シナは土地の個人所有が禁じられ、所有者の国が土地を担保に
銀行から融資を受けるという仕組みがあり、これが不良債権になる可能性も大きい。
さらに銀行もかつての日本と同じく土地を担保に金をしていたから、
これらが不良債権化しデフォルト(債務不履行)に向かいつつある。

基本的にシナ共産党政府の発表する統計データなるものは、
共産主義国家の伝統芸とも呼べる捏造統計であり、事実は闇の中である。
都合の悪いものは過小評価、都合の良いものは過大に発表するのが常だから、
実態把握がかなり困難な状況である。

逆に考えれば、シナ政府の公表する統計数字とは、
一般常識的に危険度が少ないと思われる数字なら、
その何倍ものリスクがあると考えれば間違いない。

シナ経済が夢の高度成長♪だとあおったマスゴミはどう見ているのか?
これに踊らされてシナへ工場進出し、倒産した企業も少なくない。
南朝鮮はすでにアメリカの経済植民地になることを決定した。
西洋でも東洋でも巨大な経済破綻の兆しが現実化してきた。
シナ進出した日本企業は大丈夫か?というより世界恐慌は・・・?


さてこんな世界経済の中で・・・


馬鹿と売国を絵に描いたような野田民主党売国政権は、
TPP参加によるアメリカへの日本売却を進めている。
いまだ国民の4割以上がTPP参加賛成という能天気ぶりはさすが日本だwww

しかしここにきてTPP参加への危険性が国民にも広がり始め、
TPP参加反対デモや集会、署名などが連続して起きている。
JAなどは1000万人の反対署名を提出している。

民主党内でも山田正彦元農水相を中心にTPP参加反対に議員が集結し、
その他各党でもほぼ反対意見集約が進行中である。
情報では全国会議員の過半数はTPP反対表明をおこなっているそうだ。



       TPP参加への反対集会 (花うさぎさんからお借りしました。)


自民党谷垣執行部が党全体として、どう動いているのかがよくわからない。
ニュースでは・・・
谷垣総裁は「ここ数日で交渉参加を決めるのは反対で、
 場合によっては国会で決議しなければならない」

な~んてのんびりしたことを言っているが、この人は少し前の私と同様で、
TPPがよくわかっていないんじゃないか?

一応反対の姿勢のようだが、交渉のテーブルには参加すべきとか、
『場合によっては』じゃないだろwww
TPPは絶対に反対阻止すべき、日本の死活問題と捉えるべきだろう。
自民党もこの国難時に情けない野党である。

ただ個別の議員は、それぞれ反対活動や声明をあげているようだが、
石破茂をはじめ、安倍晋三、麻生太郎、小池百合子、石原伸晃、小泉進次郎 
伊吹文明、中川秀直、片山さつき 平沢勝栄 森喜朗  河野太郎・・・
らのように
TPP参加賛成派の大物議員もいるようだし、党内の意見集約は進んでいるのだろうか?


閑話休題。

ここにきて思うことだが・・・

1990年代の東西冷戦終結後、世界は平和になるどころか、
新たな民族紛争に火がつき、かえって地域紛争が頻発しだした。
私はこれを第二の民族自決の時代と当時呼んでいたが、
『地球はひとつ♪』どころか、細分化されつつあるのではないだろうか?

グローバリズムとか世界はひとつとか宇宙船地球号とか・・・
こういう自称地球市民たちが喜びそうな世界観はすべて、
単なる少女マンガのお花畑幻想に過ぎなかったということだ。

地球をひとつの町内会にたとえてみる。

あなたの住む平和な町内会でも、いろいろな家庭があって、
家庭ごとに家族構成も違うし、収入も違うし、そもそも価値観が違う。
昔からある古い地域であっても、各家庭の考え方は異なるのは普通だ。

こういう家庭の枠を取っ払って、みんなどこの家にも自由に出入りして、
お金も服もご飯も、自由にどこの家に行ってももらえる平等で豊かな、
町内会全体がひとつの家族になりましょう♪
 などという発想に賛成する?

これをヨーロッパ規模で実験し、破綻しつつあるのがヨーロッパ共同体である。
そしてこれを東アジアでも特亜とやろうと言ってる馬鹿がL.鳩山である。
L.鳩山みたいな人間を歴史や現実から一切学習しない愚鈍という。


西欧人は三十年戦争、啓蒙思想やフランス革命、さらにマルキシズムなど、
イデオロギーや宗教など理念先行型の政治を実践する傾向があるように思う。
しかし結果はすべて失敗・破綻を招いてきた歴史の事実がある。

こういう西欧流の理想や理念思想にあこがれる日本人が、
俗に『進歩的』文化人といわれ、たいていは左翼思想の連中である。
私は彼らを西洋事大主義者と呼んでいる。

西洋にも学ぶべきことは多々あれど、盲目的ではいけない。
やはり取捨選択という日本文化のフィルターを透過させて、
外来文化を土着の文化=国家の体質へ合う様に適合させねばならない。

しかしよくいる『進歩的な』=西洋かぶれの学者や評論家は、
日本は常に否定するが、西洋のものはいつも素晴らしい♪という。
西洋事大主義者とは西洋盲従という日本版朝鮮人である。


先日の男女平等もそうだが、
日本はいい加減目を覚ます時期だ。
西欧思想やシステムが最高♪
なんて幻想はさっさと捨ててしまおう!
日本文化の先人の知恵に学ぶほうが、
よほど現実的で進歩的だと思うぞ!


  


Posted by トラネコ at 00:00Comments(8)社会