トラネコ日記

靖国神社　徳川康久宮司が退任へ　「一身上の都合」と説明
靖国神社の徳川康久宮司（６９）が退任する意向を関係者に伝えていたことが２３日、分かった。同神社関係者が明らかにした。定年前の退任は異例。徳川氏は「一身上の都合」と周囲に説明している。

徳川幕府十五代将軍慶喜を曽祖父に持つ徳川氏が２０１６年の共同通信のインタビューで示した明治維新に関する歴史認識について、同神社元総務部長が「会津藩士や西郷隆盛ら『賊軍』の合祀（ごうし）の動きを誘発した」と著書などで徳川氏を批判、波紋が広がっていた。

明治維新のため幕府と戦って亡くなった人々の顕彰という創立の理念に絡んで発言した徳川氏が早期に退任すれば、来年創立１５０年を迎える靖国神社の合祀の在り方を巡る論議が活発化しそうだ。

靖国神社は内部人事は公表していない。最近、徳川氏の執務状況を非難する文書が関係者に送られるなど混乱もあった。

徳川氏は共同通信インタビューで戊辰戦争に関して「幕府軍や会津軍も日本のことを考えていた。ただ、価値観が違って戦争になってしまった。向こう（明治政府軍）が錦の御旗（みはた）を掲げたことで、こちら（幕府軍）が賊軍になった」と述べた。

この発言を受け、１６年１０月、亀井静香元金融担当相らが幕府軍や会津藩の将兵、西南戦争などで死亡した西郷隆盛ら「賊軍」とされた人々の合祀を徳川氏に申し入れた。

亀井氏によると、徳川氏は「直ちにそういたします、とは言えません」と応じた。この対応について靖国神社元総務部長が「（明確に否定せず）合祀に含みを持たせた」などと反発した。

徳川氏は１３年１月に７５歳で定年退任した京極高晴氏の後任として就任した。

靖国神社
戊辰戦争で死亡した「官軍」兵士らの慰霊、顕彰のため１８６９年に建てられた東京招魂社を前身とする神社。敗れた徳川、会津両軍兵士や西南戦争などで死亡した西郷隆盛らは祭っていない。終戦までは軍直轄の神社で、国家神道の精神的支柱。太平洋戦争などで戦死した日本軍の軍人や軍属ら約２５０万人も祭っている。戦後に宗教法人化され、１９７８年には東条英機元首相らＡ級戦犯１４人を「昭和殉難者」として合祀した。８５年の中曽根康弘首相（当時）の公式参拝以降、中韓両国は首相や閣僚の参拝に反発している。（共同）
毎日新聞　2018年1月24日
https://mainichi.jp/articles/20180124/k00/00m/040/182000c



　　　　　　　　　　　　靖国神社の徳川康久宮司（６９）



　　　　　　　　　　　　　　　　靖国神社


＞徳川氏は共同通信インタビューで戊辰戦争に関して
　「幕府軍や会津軍も日本のことを考えていた。
　ただ、価値観が違って戦争になってしまった。
　向こう（明治政府軍）が錦の御旗（みはた）を掲げたことで、
　こちら（幕府軍）が賊軍になった」と述べた。
まったくその通り!
戊辰戦争の敗軍も日本の為を考えて戦った。
いまの反日売国左翼勢力とは大きく異なる事は、
幕府軍も薩長軍も共に日本の愛国者だったのだ。

徳川幕府十五代将軍慶喜を曽祖父に持つ徳川康久氏のお考えはもっともだ。
仮にこの人が徳川家の末裔でなくても、幕府軍戦没者を合祀すべきだと思う。
所詮は「勝てば官軍、負ければ賊軍」であり勝者の論理が優先するに過ぎない。

日本人の死生観には死ねば敵も味方も善人も悪人も、みな神仏になる。
シナ朝鮮人みたく、敵や罪人は墓を暴いてでも凌辱するような思想はない。
日本人には、それなりの尊厳をもって死者を慰霊する習慣があると思う。



　　　　　　　　　　　　　　戊辰戦争の図


沖縄の平和の礎にも戦没者は日米軍人、軍民すべて記載している。
毎年6月23日の慰霊の日には僧侶・神主・神父が揃って慰霊祭をやる。
これが日本人の死者への慰霊の「形」であると個人的には思う。

戦争の犠牲者とは、個人の思想信条や意見は全く関係なく、
国家（幕府・藩）の政治的意図・方針・決断で犠牲になった国民である。
それが内戦であれば同じ日本人であり勝敗に優劣は関係ないではないか。

いまさら幕府軍（佐幕）だの薩長軍（勤王）だの、
勝敗の立場に拘って慰霊しないのはバカげている。
両者とも日本国のために戦い亡くなったのは同じである。

戊辰戦争の「賊軍」は犯罪者ではない!
なぜ同じ国民の魂を合祀しないのだ?



　　　　　　　　　　　　沖縄平和公園の「平和の礎」
　　　　　　　日米両軍人、民間人すべての戦没者名が刻まれてある。



　　　　　　　山東戦線で墓標を建て慰霊祭を営んだ部隊長の礼拝。
　　　　　　　「中国無名戦士の墓」と書かれた墓標が見える。1938年
　　　　　　　敵の戦没者を埋葬し慰霊する文化は、
　　　　　　　シナ朝鮮人には全く存在しない。


靖国神社の戦没者慰霊はカトリックのヴァチカンでさえ快く行ってくれているのだ。
しかしバカの日本カトリック教会はそれを知らないのか、認めていないのである。
ハッキリいうが、日本カトリック教会は戦没者と神を冒涜する不敬組織である。

靖国神社も日本カトリック教会もビッテル神父の言葉を百万回かみしめよ!

『いかなる国家も、その国家のために殉じた戦士に対し、
敬意を払う権利と義務があると言える。それは戦勝国か、
敗戦国かを問わず、平等の真理でなければならない。』

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・ブルーノ・ビッテル神父

＜参考エントリ＞
靖国批判する日本カトリック教会の愚
http://ryotaroneko.ti-da.net/e5204590.html



　　　　　　　　　　　　　ブルーノ・ビッテル神父



ただ合祀に関する神社のシステムには改定があってもいいかと思う。
もちろん宗教的な伝統形式だから簡単においそれとは行かないとは思うが、
一定の個人の意思も反映した形式に改定することは問題ないのではないか。

例えば大東亜戦争中に日本軍人として戦い戦没した朝鮮人やクリスチャンも、
さらには国防を担う自衛官なども殉死すれば、靖国神社に奉られているのだが、
それを不満とする朝鮮・キリスト教・自衛官の遺族が、
靖国神社から先人の合祀を取り下げる訴訟なども起こしているからである。

靖国神社ではいったん合祀した御霊は永遠に取り下げられない規定になっているが、
合祀されて困る遺族がいる事は、思想信条の自由から一定の配慮がいるのではないか?
もちろん宗教的儀式と法律は次元が違う問題ではあるが、神社側の一考は必要と思う。



　　　　　　　　　　亡くなった本人は合祀を望んでたと思うが、
　　　　　　　　　　遺族が訴訟起こすなら合祀取り下げてやれ、
　　　　　　　　　　ったく、こいつら面倒臭せーしな・・・・


読者諸氏には蛇足だが・・・

靖国神社は一応宗教法人に指定されているが、
教祖も教義も氏子すらいない慰霊と鎮魂のみの神社だ。
そこには純粋に戦没者を慰霊する儀式しか行われていない。

＜参考＞
自衛官護国神社合祀事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E8%A1%9B%E5%AE%98%E8%AD%B7%E5%9B%BD%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E5%90%88%E7%A5%80%E4%BA%8B%E4%BB%B6

「（韓国人）靖国合祀取り下げ求めて来年３月訴訟」
中央日報/中央日報日本語版　2006年12月08日
http://japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=82554

事例研究　沖縄靖国神社 合祀取消訴訟
https://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20180124135715.pdf?id=ART0009883300


＜参考エントリ＞
靖国神社も合祀のあり方見直したら？
http://ryotaroneko.ti-da.net/e3566924.html



　　　　　　　　　　　　　　8月15日の靖国神社
　　　　　　　　この日ここに参拝する人々は軍国主義者なのか?



ちなみに・・・

私は無宗教で特定の宗教信者ではなく無神論者でもはないが、
私が死んで後、どこの宗教に葬儀や埋葬されようが気にしない。
いや葬儀も埋葬も特に望んではいないのだが・・・

ま、世界にもいろんな死生観がある。
日本人個々人の間にもさまざまな考えがある。
日本人の死生観が絶対正しいとは思わないが・・・

私は日本人だから死者に対しては犯罪者でない限り、
戦争の犠牲者には相応の尊厳はあってよいと考える。
戊辰戦争の「賊軍」も靖国神社に合祀されることを望む。