未来仏・弥勒菩薩像
2008年11月21日
私は20代から30代前半にかけて仏教をテーマにした絵画制作をしてきた。
そんため寺院めぐりや仏像鑑賞は比較的多く経験してきた。
仏像は特に仏教徒でなくても人気がある。
私も特に仏教を信仰しているわけでもないのだが、
しかし仏像に秘められた魅力は奥深く尽きることはない。
こういうと俗っぽいのだが、
仏像はそれぞれその働きや役割や功徳などによって、
何百もの種類の仏様がいるので、マニアにとっては飽きが来ない。
その数ある仏像の中でも人気ランキングの上位でもある仏像を紹介する。
今日の仏様は弥勒菩薩様である。


上は広隆寺の弥勒菩薩、右は中宮寺の弥勒菩薩である。両者は足を片方の足の上に乗せて思考している姿勢なので、半跏思惟像とも呼ばれている。日本で弥勒菩薩といえばこの二つが定番だろう。広隆寺の弥勒菩薩はその材質赤松から古代に新羅から伝来したものといわれていたが、現在調査が進んで日本で制作されたものという説が有力である。弥勒菩薩とは釈迦が入滅後56億7千万年後に、地上に降りて衆生を救ってくださると言う未来仏である。現在は仏教宇宙の中にある須弥山と言う山の頂上の兜率天(とそつてん)で、いかに衆生済度するか思考している姿を現しているという。サンスクリット語ではマイトレーヤーという。

弥勒菩薩はまた元から明代にかけて布袋がその化身だとされた。
布袋は唐代末期に今の浙江省にいた実在の僧侶で、多くの伝説や逸話が残っている。
だから中華地域ではそのころの影響から弥勒菩薩はみなメタボ型で造形されるようになった。それは肥満形のほうがふくよかで豊かさをもたらしてくれるということで、招運来福の縁起物として、また商売繁盛の守り神として香港や台湾などでは人気が高い。
ちなみに七福神の中で布袋が唯一実在の人物である。そして中国ではいまもって布袋信仰が盛んである。沖縄各地の豊年祭に登場する「ミルク神」即ち弥勒はその姿からも布袋である。


ガンダーラ弥勒菩薩 タイ(?)の弥勒菩薩
弥勒菩薩の姿は他にもあって、古くはガンダーラ仏の弥勒菩薩は立像である。一見すると堂々としたギリシャ彫刻の海神ポセイドンにも見えるが、弥勒菩薩である。立像は今でも東南アジアやネパール、チベットなどでも多く見られ、地域ごとの弥勒信仰があるのがよくわかる。
それは弥勒信仰のルーツは相当古く仏教以前のミトラ信仰から発しているとも言われる。ミトラ教とは古代インドやペルシャの神話にある太陽神ミトラを信仰する宗教である。またペルシャではゾロアスター教へと影響し、マニ教や仏教に受け継がれたのが弥勒信仰の流れらしい。だからミトラがサンスクリット語のマイトレーヤーに音韻変化し、中国では漢字の弥勒に当て字されてそう呼ばれるようになった。
未来仏の考え方はミトラ教の救世思想からきたもので、ゾロアスター教の預言者や終末論や救世主などがキリスト教にも影響した。ちなみにローマ帝国時代において、ミトラ教はキリスト教と勢力を二分し、それがキリスト教にも影響を与えた。ミトラ教では冬至を大々的に祝う習慣があった。これは、太陽神ミトラが冬至に「生まれ変わる」という信仰による。ここからキリスト教のクリスマスになったらしい。キリストの誕生日は聖書にも記述がなく不明である。
こうして弥勒菩薩を通してその信仰を見ていくと、宗教もみんな繋がっていることが良くわかる。
下らない教義の違いで優劣を競ったり、差別しあったり、戦争したりする人間の愚かさをきっと弥勒菩薩は嘆いていることだろう。ところで弥勒菩薩がこの世に降りて来て我々を救済してくれるまで、後何年あるんだ???????
そんため寺院めぐりや仏像鑑賞は比較的多く経験してきた。
仏像は特に仏教徒でなくても人気がある。
私も特に仏教を信仰しているわけでもないのだが、
しかし仏像に秘められた魅力は奥深く尽きることはない。
こういうと俗っぽいのだが、
仏像はそれぞれその働きや役割や功徳などによって、
何百もの種類の仏様がいるので、マニアにとっては飽きが来ない。
その数ある仏像の中でも人気ランキングの上位でもある仏像を紹介する。
今日の仏様は弥勒菩薩様である。


上は広隆寺の弥勒菩薩、右は中宮寺の弥勒菩薩である。両者は足を片方の足の上に乗せて思考している姿勢なので、半跏思惟像とも呼ばれている。日本で弥勒菩薩といえばこの二つが定番だろう。広隆寺の弥勒菩薩はその材質赤松から古代に新羅から伝来したものといわれていたが、現在調査が進んで日本で制作されたものという説が有力である。弥勒菩薩とは釈迦が入滅後56億7千万年後に、地上に降りて衆生を救ってくださると言う未来仏である。現在は仏教宇宙の中にある須弥山と言う山の頂上の兜率天(とそつてん)で、いかに衆生済度するか思考している姿を現しているという。サンスクリット語ではマイトレーヤーという。

弥勒菩薩はまた元から明代にかけて布袋がその化身だとされた。
布袋は唐代末期に今の浙江省にいた実在の僧侶で、多くの伝説や逸話が残っている。
だから中華地域ではそのころの影響から弥勒菩薩はみなメタボ型で造形されるようになった。それは肥満形のほうがふくよかで豊かさをもたらしてくれるということで、招運来福の縁起物として、また商売繁盛の守り神として香港や台湾などでは人気が高い。
ちなみに七福神の中で布袋が唯一実在の人物である。そして中国ではいまもって布袋信仰が盛んである。沖縄各地の豊年祭に登場する「ミルク神」即ち弥勒はその姿からも布袋である。


ガンダーラ弥勒菩薩 タイ(?)の弥勒菩薩
弥勒菩薩の姿は他にもあって、古くはガンダーラ仏の弥勒菩薩は立像である。一見すると堂々としたギリシャ彫刻の海神ポセイドンにも見えるが、弥勒菩薩である。立像は今でも東南アジアやネパール、チベットなどでも多く見られ、地域ごとの弥勒信仰があるのがよくわかる。それは弥勒信仰のルーツは相当古く仏教以前のミトラ信仰から発しているとも言われる。ミトラ教とは古代インドやペルシャの神話にある太陽神ミトラを信仰する宗教である。またペルシャではゾロアスター教へと影響し、マニ教や仏教に受け継がれたのが弥勒信仰の流れらしい。だからミトラがサンスクリット語のマイトレーヤーに音韻変化し、中国では漢字の弥勒に当て字されてそう呼ばれるようになった。
未来仏の考え方はミトラ教の救世思想からきたもので、ゾロアスター教の預言者や終末論や救世主などがキリスト教にも影響した。ちなみにローマ帝国時代において、ミトラ教はキリスト教と勢力を二分し、それがキリスト教にも影響を与えた。ミトラ教では冬至を大々的に祝う習慣があった。これは、太陽神ミトラが冬至に「生まれ変わる」という信仰による。ここからキリスト教のクリスマスになったらしい。キリストの誕生日は聖書にも記述がなく不明である。
こうして弥勒菩薩を通してその信仰を見ていくと、宗教もみんな繋がっていることが良くわかる。
下らない教義の違いで優劣を競ったり、差別しあったり、戦争したりする人間の愚かさをきっと弥勒菩薩は嘆いていることだろう。ところで弥勒菩薩がこの世に降りて来て我々を救済してくれるまで、後何年あるんだ???????
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