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ドミニカ共和国から

2009年03月28日

本日3月28日土曜日(日本は13時間早く29日日曜日)、
ここドミニカ共和国から、第一報をお届けする。
ちょうど赴任三日目であるが、現在宿泊中のホテルでネットが出来るので幸いである。

今まで明確にしなかったが、私の現在の立場について述べておく。
私の現在の身分はJICA(独立行政法人国際協力機構)の、
技術協力部門のシニアボランティアである。

JICAは日本のODA(政府開発援助)を担当する外務省の外郭団体である。
ここは海外への無償および有償資金援助と技術協力を行う機関である。
技術協力は人的貢献の一環として、青年海外協力隊が既に述べ人数3万人が派遣されており、さらにシニアボランティア、専門家、日系社会青年ボランティアが加わっている。
また海外の途上国からの技術研修生も多く日本へ受け入れている。
私はこのシニア部門のボランティアとして、中米カリブ海のドミニカ共和国に派遣されてる。


ドミニカ共和国とわざわざ共和国を付け足して書くのは理由があって、
実はカリブ海にはドミニカ共和国とドミニカ国の二つのドミニカが存在するため、
それを区別する為にこのように表現している。

ドミニカ共和国から



ドミニカ共和国はエスパニョーラ島と呼ばれ、
キューバに次いでカリブ海第二の大きさの島である。
この島は1492年にコロンブスが最初に発見したカリブ海の島である。
詳しくはこちらを参照いただきたい。
http://atlas.cdx.jp/nations/north-am/dominican-r.htm
この島の東三分の二がドミニカ共和国である。
この島の西部の約三分の一はハイチ国で、
世界最貧国の一つである。



さて今回絵描きの私がJICAボランティアとして、
ドミニカ共和国(以下ドミ共)に派遣された理由だが、
この島の北部中央の内陸にあるサルセド市という小さな町がある。
この町で観光町興しプロジェクトの一環として、街中の建造物に壁画を描き、
絵の町・サルセド」という名物作りの企画・技術指導によばれて来たのである。
私は昨年この要請が上がっていることをJICAの友人の連絡で知り応募した。
壁画を描くことは長年の夢であったからだ。実は以前書いたことだが、
学生時代に大学をサボってメキシコへ壁画と遺跡を見に行った。
  参考;「革命の画家シケイロス」http://ryotaroneko.ti-da.net/e2135678.html

メキシコでシケイロスをはじめとして、オロスコ、タマヨ、リベラ達などの、
メキシコ壁画作家達の巨大な絵画を見て度肝を抜かれた。
単に巨大だから凄いというのではなく、ただ鑑賞するだけの絵画ではなく、
壁画はすでにモニュメントとしての強烈な存在感があった。
うまくいえないが、存在するという実在感だけでも十分な絵画であった。
私はいつかこんな巨大な絵を描いてみたいと思っていた。

ドミニカ共和国から



しかし実際このような巨大壁画を制作するとなると、
まず建造物のオーナーからの依頼を待つしかない。
自分でやるとなると、材料費はもちろん、
一人で出来る規模ではないので人を雇えば、
人件費に関しても莫大な費用がかさむ。

それが今回は海の向こうから依頼があって、
しかも材料も人もすべてドミ共持ちだから、
こちらは体一つで夢が実現できるとなれば、
願ったり叶ったりである。

いまからわくわくしている。
はやく任地へ飛んでいきたい気分だ!!!



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Posted by トラネコ at 00:00│Comments(2)ドミニカ共和国
この記事へのコメント
 トラネコさんへ

 ご無事での到着、現地情報を拝見安堵しました。

 これからも楽しみにしております。

 メルマガ、これから少しずつ元への道を歩み始めようとしていますが、その際にはまた原稿などお願いいたします。

 さて見て戴いたかどうか、昨3/31、「花便り」を送りました。
まだでしたらご笑覧下さい。

  http://joumon-juku.com/hanagumori.pdf


     縄文塾  中村 忠之
Posted by 中村 忠之 at 2009年04月01日 16:12
中村塾長殿
お元気ですか?コメント有難うございます。
こちらは沖縄同様、というか、沖縄よりも夏です(汗)。
また意外に近代的な町並みで、特に海岸沿いはすっかりリゾート地帯の華やかさです。首都にいる限りあまり途上国の感じはしませんね。

「花便り」の写真はやはり、これぞ日本美!にピッタリの季節の風物ですね。
桜や梅、桃など諸外国にも同種のものはあるのでしょうが、やはり日本の桜はうまく表現できませんが、どこか「「控えめで内に秘めた抑えた華やかさ」を感じさせます。そういえば花見の季節になりましたね。四季それぞれの美しさを感じさせる日本は素晴らしいです。どうも有難うございました。
Posted by トラネコ at 2009年04月01日 19:42
 
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