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こんな先生じゃダメだわwww・メキシコの教育改革

2013年09月15日

メキシコの教職員組合デモ、機動隊が強制排除
9月14日 AFP=時事】メキシコの首都メキシコ市(Mexico City)で13日、エンリケ・ぺニャニエト(Enrique Pena Nieto)大統領が進める教育改革に反対して市中心部のソカロ広場(Zocalo Square)に泊まり込んでいた教師らを治安部隊が強制排除した。

約3週間前から反体制的な教職員組合「National Education Workers Coordinator、CNTE」などがメキシコ市で抗議行動を行っていた。機動隊がソカロ広場に突入し、放水銃や催涙ガスを使用して教員らを排除した。教員らは石や火炎瓶を投げるなどして抵抗した。ソカロ広場付近の道路でも数百人が機動隊と衝突した。

赤十字(Red Cross)によるとこの衝突で少なくとも29人が負傷した。治安当局は少なくとも11人の警察官が負傷し、「無政府主義者」29人の身柄を拘束したと発表した。デモ隊は国際空港へ続く道路を2度にわたって封鎖し、普段から混雑している市内の交通は一層混乱。「チランゴ(Chilangos、メキシコ市の市民)」たちの多くをいら立たせ、日刊紙レフォルマ(Reforma)が先月行った世論調査ではデモ隊の強制排除を支持する市民は59%に上った。

■改革に大なた振るう新政権

メキシコの教育制度は経済協力開発機構(OECD)加盟34か国で最悪とされており、政府は改革を進めている。ぺニャニエト大統領は今週、教育に対する教職員組合の影響力を低下させ、教師の能力評価を義務化する改革法に署名した。

教師らは、新たな規則は教職員の労働者としての権利を侵害している上、地方や先住民の多い地域の現状に対する配慮がないと反発している。

ぺニャニエト大統領は昨年12月の就任以来、教育制度改革をはじめとする大規模な構造改革を進めている。国の管理下にある石油産業を民間にも開放する計画も大きな反発を受けた。しかし与党・制度的革命党(Institutional Revolutionary Party、PRI)はすでに保守派と左派との間で、全勢力がその必要性を認めている改革の遂行に向けた協定を結んでいる。
MSNトピック 2013年9月14日 19:27 (AFPBB News)
http://topics.jp.msn.com/world/general/article.aspx?articleid=2069923




実は11日から会議のためメキシコシティに滞在している。
昨日13日(金)に首都の中心街に向かおうとすると、
中心へ向かう通りがすべて機動隊で封鎖されていた。

機動隊員に聞いてみたら、政府が教職員組合(CNTE)のテント村を排除し、
一般人と支援者の侵入を防ぐための通行止めだということがわかった。
しかたがないので、そのままソカロにはいかずルート変更した。

首都の中央政庁舎が並ぶソカロという大広場には、
全国からあつまった数千名もの教職員組合の教師がテントを張ってストライキをていた。
8月下旬からもう何週間にもわたって、弩でかいテント村が出来上がっていた。

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          中央政庁のある広大なソカロを埋め尽くす教職員のテント村
         画面が暗いのは雨季で雨が降っているから。今日(15日)見てきたが、
         テント村は綺麗に撤去され独立記念日のイベント準備が進んでいた。


出張の帰りに見てきたが、広大なソカロをテントが埋め尽くしていた。
さらに各地でもデモや集会が行われており、私の居住地でも、
また先週の出張先でも教職員デモを目撃したのを覚えている。

無論、学校は休校状態で、生徒も最初は喜んでいたのだが、
あまりに長引くため、授業再開を父母とともに訴えだしたのだ。
街の評判もほとんど教師への批判ばかりであった。

しかも9月16日はメキシコの独立記念日にあたり、
ソカロでも行事が予定されているので強制排除は仕方が無い。
昨晩ニュースでその模様を見たが妙な既視感を覚えた。

もう40年も前の学生運動の様子と重なったのだ。
角材と火炎瓶や投石で機動隊と衝突する学生運動である。
しかし教師がそれをやってんじゃ、メキシコの教育の恥でもある。

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           ゲレロ州の教職員組合のデモ。先生がこんなんじゃなあ・・・

もっともメキシコでは教師は特別尊敬される仕事ではなく、
一労働者に過ぎないから、品格などは問われないのかも知れない。
それに誰に聞いても教師の質は低いというから、改革も当然だろう。

それに日本と同じで教職員組合が教育界を牛耳っているので、
中々メキシコの教育改革は進まなかった経緯があり、
ぺニャ大統領はこれを潰す意図があるようだ。

また教職員組合の女性委員長が組合費の私的流用がバレ逮捕され、
国民の教師に対する信頼感が喪失、大統領の改革へ期待が高まっている。
実際街の声を聞いても教師側に批判的な声ばかりだ。

何でもペニャ・ニエト大統領の経済・教育改革のひとつに、
教師に資質評価試験を受けさせ、学識水準や指導力を向上させるのが目的らしい。
しかしその試験に落ちると、教師の職を失うことになるので教師も必死である。

ペニャ・ニエト大統領・制度的革命党(PRI)は元メキシコ州知事で昨年当選した。
47歳の若手のハンサムで、かなりやり手の大統領のようだ。奥さんも元女優で美人である。
今後の経済・教育改革に国民の期待が集まっているようだ。

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        日本ではあまり報道されなかったが、来日したぺニャ・ニエト大統領


もう一つ思い出したのは・・・

日本でも昔あった勤務評定反対闘争と似ているように思った。
日教組は『教師はみな平等♪』とか言って、勤務評定反対運動を展開したが、
結果的に廃案になった。しかし非公式には勤評は実施されているという。

あのころはデモシカ先生といって高度経済成長期に優秀な人材は、
すべて企業に流れ、企業の採用試験不合格の落ちこぼれ学生が、
『教師デモやるか、教師シカしごとがない』ということからそう呼ばれた。

またこの頃教師の給料も安く、教師が慢性的に不足していた時代だ。
教師が高級取りになったのは田中角栄首相の人材確保法が出来て以来だ。
角栄理論は至極単純、給料が安いから教師の成り手がいないなら、
給料を上げてやれば優秀な人材が集まるだろう
というものだ。

優秀な人材が集まったかどうかは別にしても、
実際にその後、教育系大学、教育学部、
そして大学教職課程は人気コースになった・・・

さて・・・

現実にこの世の中、評価のない社会はない。
教師だって生徒の成績を評価をして評定をつけるのだ。
自分が評価されるのはケシカランというのは筋が通らない。

日教組がいうような『教師は皆平等♪』というのは、
教職員の雇用身分としての社会的立場の平等である。
教師の指導資質や勤務態度・実績などは別の話しである。

こんな先生じゃダメだわwww・メキシコの教育改革

                日教組中村委員長はこう言ってますが・・・

さらに教育者は政治的には中立であらねばならない立場なのに、
あからさまに反国家主義で国旗、国歌、天皇を否定するなど、
常識ではありえない政治活動を教育の場でするのが日狂組だ。

こんな先生じゃダメだわwww・メキシコの教育改革

              日教組上がりの輿石東はこう申しておりますが・・・

それに教職の世界はかなり独特な価値観があり、
一般社会と乖離する部分もかなりあるように思う。
そういう意味では教員の最低限常識的な評価は必要だと思う。

こんな先生じゃダメだわwww・メキシコの教育改革

            妖怪人間ベラが副委員長やってるような組織ですが・・・

無能・怠惰・反国家的な教師は辞めてもらうべきだ。

幸いにも第一次安倍政権から教員免許の更新制度が実施され、
私的諮問機関・教育再生実行会議も今年1月に発足した。
様々な問題を抱えながらも教育改革進めてほしい。




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Posted by トラネコ at 15:00│Comments(0)メキシコ
 
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