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オーバーブッキング、海外旅行は出発三時間前には空港に行こう!

2017年04月16日

米ユナイテッド、乗客強制排除で改めて謝罪 男性は入院
(CNN) 米ユナイテッド航空便に搭乗した乗客が、定員オーバーを理由に無理やり引きずり降ろされた問題で、 オスカー・ムニョス最高経営責任者(CEO)は11日、改めて謝罪の談話を発表し、徹底検証を行うと表明した。

乗客は弁護士を通じ、引きずり出された際に負傷して病院で手当てを受けていることを明らかにした。 ユナイテッド航空に対する抗議の声は止まらず、株価は11日の取引で4%急落、時価総額約10億ドル(約1000億円)相当が吹き飛んだ。

騒ぎは9日の米シカゴ発ケンタッキー州ルイビル行きの便で発生。降りることを拒んだ男性乗客が保安要員に両手足をつかまれて通路を引きずられて行く姿を映した動画が公開され、 ユナイテッド航空に非難が殺到していた。航空関係者によると、この男性はデービッド・ダオさんという医師だった。

ムニョスCEOは11日の談話の中で、「強制的に降ろされた乗客と、搭乗していた全乗客に謝罪する。 誰であれ、これほど不当な扱いを受けることがあってはならない」と強調した。

ダオさんの弁護士は11日、ダオさんがシカゴの病院で手当てを受けていることを明らかにした。 「ダオさん一家は、気遣いや支援の言葉が多数寄せられたことにとても感謝している」「ダオさんが退院するまでマスコミの取材には応じない」としている。

この問題では当初、ユナイテッドのムニョスCEOが社内文書で乗員の対応を称賛していたことも明らかになった。 同文書によれば、乗客は引きずり降ろされた後も抵抗を続けて機内に駆け戻っていたといい、「乗員は定められた手順に従って対応した」とムニョスCEOは評価。

「こうした状況になったことは遺憾だが、私はあなた方全てを断固として支持する」と強調する一方で、「この経験から学ぶべき教訓もある」と指摘していた。
CNN.co.jp  2017.04.12 Wed
http://www.cnn.co.jp/business/35099633.html


     
     乗客強制排除の米ユナイテッド航空、「流血動画」の中身とは? 

             これは酷い!

オーバーブッキング、海外旅行は出発三時間前には空港に行こう!



まず日本の会社では考えられない出来事である。
しかしまあアメリカでもまずありえない事件ではないだろうか。
尤もユナイテット航空の機内サーヴィスはよくないのは有名だけどね。

私もLAから成田便で何度か乗ったが、CAは60越えのデブBBAが多いし、
礼儀もいい加減で態度も横柄で笑顔もないし、コーヒー頼んでもすぐ持ってこない。
まあ格安航空券だから仕方ないかと、いつも諦めてるんだけどね・・・。

ラテンアメリカでもしばしばある予約のオーバーブッキングというのがある。
過剰予約という奴で、航空会社は空席でも満席でも燃料その他の経費は同じなため、
予約がとれない空席やキャンセルなどの穴埋めの為、余分に予約を取るのである。

また意図的な過剰予ばかりではなく、CPのエラーや人為的ミスで発生することもある。
こういう場合に備えて航空会社やホテルでは、あえて空席(室)を設ける事もあるのだ。
しかし今回のユナイテット航空の場合はこれには該当しないみたいだ。


オーバーブッキング、海外旅行は出発三時間前には空港に行こう!



オーバーブッキングはアメリカでは普通の事だ。

米運輸局によれば2018年、予約していた航空便を取り消された人は50万人近くいる。
そのうち強制的に取り消されたのは約4万600人もいるそうだが、
全米の利用者が6億6千万人だから0.008%以下
だ。

もちろん強制排除された客のなかには、不法行為や危険行為などを指摘され、
強制的に降ろされても文句を言えない乗客が含まれていた事は言うまでもない。
ただすべてがそういうケースではなく、今回のようなものも含まれているのだ。

ワシントン・ポストによれば、ユナイテッド航空の取り消し数は他社と比べて特に多い訳ではない。昨年6万300人が同社の航空便取り消しに遭い、うち3765人は強制的なケースだったという。ただこの数字を多いとみるか、少ないと見るかは意見が分かれるだろう。
 ↓ソース
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/04/5-26.php


オーバーブッキング、海外旅行は出発三時間前には空港に行こう!




今回の事件から見えてくるのは・・・

   業務コンセプトが客より会社優先になっている事だ。

今回の事例は、あまりにも非常識すぎるし会社側の強権的犯罪だといえる。
大体、搭乗員の座席確保ができないからといって、乗客を降ろす発想がおかしい。
オーバーブッキングは会社側の一方的責任であり乗客には全く関係ないからだ。

常識的に考えて、乗務員の座席は事前に確保しておくのは当然だし、
会社側の一方的都合でWブッキングしたシワ寄せを乗客に与えるなど、
共産主義国家じゃあるまいし、資本主義の企業精神からは最低の部類である。

日本なら同じ状況で座席確保が無理なら、搭乗員が床にクッションでも敷き、
安全ベルトを仲間に預けるなり、自分達が創意工夫して我慢するだろう。
正当な手続きをして搭乗した乗客を、警察まで呼んで降ろすなどあり得ない。

・・・というか、日本ではこんなアホシステムそのものが絶対ないだろうしな。

乗客が犯罪行為や危険行為をするなら強制排除は当然だ。
しかし何ら落ち度のない乗客に暴力的な強制排除を行うことが、
会社の規定にあるとすれば、ユナイテット航空は野蛮土人の会社
である!


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           乗客によって撮影された問題の場面


オーバーブッキング、海外旅行は出発三時間前には空港に行こう!

         警察官にボコられ出血した被害者のD.ダオさん


しかもさらにおかしい事は、こういう場合の交換条件として・・・

航空法では1350ドルまで支払うという規定もあるがユナイテッド側は、
それを提示せず1000ドル以上なら降りるという客もいたらしいが、
800ドルしか提示せず、乗客の主張をまったく相手にしなかったという。 

つまりユナイテット側の一方的な落ち度に対しても、
航空法の最大限の補償額を示さず、会社の負担金を安く上げよういう、
セコイ金銭感覚でもって航空法の規定をきちんと履行していないのである。

これはユナイテット航空側の全面的な瑕疵でしかない。
一日で時価総額約10億ドル(約1000億円)相当の株価が吹き飛んだのは当然だ。
たかが500ドル程度ケチって、1000億円は大き過ぎだ代償だな・・・・。

しかしこれで終わらない。

被害にあったD.ダオ氏は前歯と鼻骨を折り、脳震盪を起こし入院した。
ユナイテット航空を相手取って訴訟の準備をするというらしいから、
これだけの世論の非難の中、恐らくその賠償金は億単位になると思われる。


オーバーブッキング、海外旅行は出発三時間前には空港に行こう!



そしてもう一つ気になることは・・・

強制排除の対象者がアジア系だったという事だ。
なぜ対象者に白人がいなかったのだろうか? 人口比でも白人系が多いのにだ。 
これが今でもアメリカの宿痾である人種差別(レイシズム)ではないかと邪推する。

実際に強制排除された被害者の医師デービッド・ダオ氏は、
「自分がアジア系だから選ばれたのだろう。」と語っていた事からも、
アメリカの人種に纏わる差別の病巣であろうと推測しても外れてはいまい。

既にシナ系移民を中心に今回のアジア系アメリカ人への差別行為非難や、
差別反対の抗議活動がユナイテット航空に対してがなされている。
しかしアメリカの人種差別に抗議するなら祖国の事件弾圧に抗議しろよな・・・


オーバーブッキング、海外旅行は出発三時間前には空港に行こう!

         シカゴのオヘア国際空港でユナイテッド航空の
         アジア系乗客の扱いに抗議するアジア系の人々 
         Kamil Krzaczynski-REUTERS




閑話休題。

オーバーブッキングといえば・・・

実は私も一度これの被害、というより嬉しいトラブル♪に出会った事がある。
これはメキシコ行での成田空港のアエロメヒコのカウンターで起こったことである。

私は常に国際線の手続きの為、出発三時間前には空港に行くことにしている。
勿論Wブッキング被害を避けるため早めにボーディングパスを得る為だ。
ところがその日は用事が重なって、一時間前に到着して手続きすることになった。

カウンターの係員にEチケットを渡すと、何やら係員同士で話をしており、
そこに上司らしき男性が現れ、PCを操作しているので不安に思って、
「オーバーブッキングですか?」と尋ねると、そうだと答えたのだ。

これはヤバい、私の指定座席には既に誰かが搭乗しているのだ。
まさか日本の空港でこんな事に出会うとは思ってもみなかった。
ヘタすると次の便まで出発できなくなるかもしれないのだ。


オーバーブッキング、海外旅行は出発三時間前には空港に行こう!

        昔は直行便でも13~15時間近くかかったものだが、
        最近は11時間ちょっとでメキシコに到着するようになった。



当時、アエロメヒコの成田ーメキシコシティ便は3便だったので、
次の便とは翌々日になるのである。昨年から週5便に増えているから、
最近では日本からメキシコに行く人が増えているということだな。

もっとも、もし次の便まで現地に滞在となったとしても、
航空会社の方でホテルの宿泊代、移動費、食事代は出すので
乗客の金銭面への負担は心配ない。これは世界共通だ。

しかし商用や約束などで時間に制約のある人は、これでは困るのだ。
今回のユナイテット航空の被害乗客もこれに該当する。

ところが、PCチェックが済むと何とか座席は確保できたという。
しかもエコノミー専門の私は過去数回しか乗ったことがない、
ビジネスクラスの座席だという! これは実にラッキーである。

ま、これが通常ならWブッキング被害にあえてあってみたいものだな・・・
今回のユナイテット航空みたいな事はあまり出会わないだろうが、
搭乗手続きで座席がないなんてことはしばしば出てくる。

以前私もメキシコ国内線であったが、既に座席についていたので大丈夫だった。
海外線では出発三時間前には空港に行き、ボーディングパスを手にすることだ。
これを持っていれば、Wブッキングでも後から来た者が優先されることはない。



オーバーブッキング、海外旅行は出発三時間前には空港に行こう!

        成田空港北ウイングにあるアエロメヒコのカウンター
        ピーク期には結構混むので空港には早く行った方がいい。



最後にどーでもいい話だが・・・

最近の空港でも航空機内でも、日本人職員のアナウンス英語が実にヘタ糞である。
いつぞやロスアンジェレスの成田行のゲートで空港内アナウンス聞いてたら、
余りのヘタ糞さに、こいつ素人学生の臨時アルバイトか?ってね。

話す速度は速いのだが発音がまるっきり日本人英語だった。
文字表記しにくいが例えば、「快適な」のcomfortable(カンファタボウ)を、
カムフォオタブルみたいな発音ね。これ国内でも結構多い。

昔の日本人の方が英語の発音上手かったように思うのは私だけか?

何か最近の若い人って、英語ヘタな人多いみたいだね。
まあ留学したとか、特に勉強してた人はそれなりに上手いのだろうが、
一般レベルなら私らGGYレベルの方が上手い感じがする・・・って傲慢か?


オーバーブッキング、海外旅行は出発三時間前には空港に行こう!









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Posted by トラネコ at 00:00│Comments(4)社会
この記事へのコメント
トラネコ様

私もこのニュース見た時アジア系男性が~で中国人?
って思いましたが、今回この男性には落ち度がなかったんですね。

しかし、中国人ってエネルギッシュですねw

日本人ならしゃ~なしに降りるでしょうねww

和を尊ぶとっかぁ~wwの精神、譲り合いとか。
これが他国の理不尽に利用される面もありますが。

この航空会社はサービス会社にも関わらず会社都合で客に迷惑をかけるならどの様な応対をするべきかなんて配慮はないんでしょね。

今まで大きな」トラブルがなかっとのが不思議ですね。

アメリカで些細な事でもトラブルがあれば英語力が必要ですね。

文法英語とネイティブ発音じゃ違いがありますもんね。

have to ハブ トゥ  へァ タァみたいな。

イギリス人の英語講師の会話は聞き取りやすいってありましたがアメリカ人人の英語は聞き取りにくいって有りましたが個人的なんかな?

日本語でも若い人の日本語スラング(若い子の共通語で喋られたら??)ってありますww

会話は余程親密な関係でない限り目上の人であれ目下の人であれ敬語を使うべきと思います。
相手が社会人なら尚更です。

お客様あっての会社なら、人種差別で対応が違うなんて商売人にはあってはならないです。

ルール違反の客はどの人種にもNOです。
Posted by うさこ at 2017年04月16日 01:25
 こういう所でシロケダモノの本性が剥き出しになるのが(不謹慎ですが)興味深い所ですね。
 幾ら人類のリーダー役を僭称していてもどういう事がきっかけでメッキが剥がれるか判らないと言う事でしょうね。
Posted by KOBA at 2017年04月16日 05:14
白人至上主義とアジア人差別が同時に見られたのでしょうね。しかし、よく5分前行動とか15分余裕を見て行動しましょうとか、受験でも30分前ぐらいに行っていたものですが、世界だと違うんですかねえ。海外旅行は3時間前行動なのだと、勉強になります。

日本だと「三方よし」で、買い手よし、売り手よし、世間よしなんてありましたけど。世界じゃ売り手だけよしみたいな風潮なのか、それとも日本だけ独自なのかもしれません。

英語は下手というか付け焼刃なのだと思います。日本の英語教育って「会話」より「文章解読」の方に力を入れているところがありますから、会話が出来ないんじゃないでしょうか。まあ、教える教師が英語を話せないですから、こんな事を小学生から教えるのはちょっと無駄な気持ちもしますね。
Posted by おしょう at 2017年04月16日 09:34
うさこ様
>イギリス人の英語講師の会話は聞き取りやすいってありましたが・・・
クイーンズイングリッシュという奴ですか。
いわゆるスタンダード英語なんでしょうね。米語はイギリスからみれば田舎者の方言みたいな感じなのかもしれませんね。スペイン語も本国スペインの言葉とラ米のそれとでは発音や文法も若干異なります。ドミニカ共和国やニカラグアのスペイン語は、最初は殆ど理解できないしゃべり方でしたわw。スラングは英語も西語もかなりありますよ。メキシコのスラングなど多すぎて覚えられませんわwww



KOBA 様
というか、アメリカという国が人種差別で成り立ってきた経緯がありますからね。ある意味人種差別はアメリカの国体なんでしょう。だから実力主義が幅を利かすんでしょうね。



おしょう様
3時間前行動は空港だけですよw
後はとにかく時間(タイムテーブル、計画、予定・・・)が遅れることが常識です。そうそう南米のチリだけは、恐ろしく時間がぴったりだったので驚きました。それもそのはず、あの国はなぜかドイツ系移民がすごく多いんです。昔チリは親ナチ政権だったといわれてますしね、今は知りませんが、チリ軍の制服はナチスそっくりですから。

>日本の英語教育って「会話」より「文章解読」の方に力を入れている・・・
昔はそうです。
しかし今は実用英語の教育とか言ってますよね。だからALT入れたりしてます。実は私も一時期英語教師もやってたんです。でもあの程度の授業じゃあ会話なんてとても無理、それどころか文法もいい加減。結果今の若い人の英語は文法も会話もどちらもダメなんです。文法重視でいいんじゃないですか。そうすれば、時間がたって英語勉強しても理解が早いですし。
Posted by トラネコトラネコ at 2017年04月16日 12:00
 
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