アイヌ先住民問題=ポリティカル・コレクトネスへの疑問

トラネコ

2021年08月17日 00:00

日本ハム球団が広告撤去「アイヌ民族に対して配慮に欠けた」
プロ野球・北海道日本ハムファイターズは11月9日、新千歳空港(北海道千歳市)に掲げられている「北海道は、開拓者の大地だ」と書かれた巨大バナー広告を同日中に撤去すると発表した。球団は「アイヌ民族の皆様に対して配慮に欠けたことはお詫びすべきとの理由から可及的速やかに取り下げる判断に至りました」と撤去の理由を説明した。

当社はアイヌ文化の保存・伝承および発展に寄与したいとの思いから、2013年に産学官連携のもと実施された「イランカラプテ」キャンペーンで栗山英樹監督がイメージ動画に出演し、白老町応援大使の稲葉篤紀選手(当時)らがアイヌ民族博物館を訪問して体験学習を受けたほか、2014年チームスローガンには12球団で初めてアイヌ語を採用してまいりました。今後も歴史認識を深め、敬意をもって発展的な関係構築に努めてまいる所存です。

なお、6月25日(木)から掲出してまいりましたバナーは4枚に統一のメッセージ性を持たせてきたため、11月9日(月)中に全てを撤去し、デザインを変えて再掲出する予定です。

この広告について、北海道アイヌ協会(札幌市)が8日、「配慮が足りず遺憾だ」と球団に申し入れていた。

広告は、6月から空港の出発ロビーに掲げられている縦5.5メートル、横2メートルの4種類のうち1種類。栗山英樹監督の写真とともに「北海道は、開拓者の大地だ」と大きく記されていた。

朝日新聞デジタルは次のように報じた。

北海道を中心に先住していたアイヌ民族は、明治以降に北海道開拓が本格化したことで、先住の土地を追われるなどした歴史がある。協会の阿部一司副理事長は「歴史や国際的な動きをもっと勉強してほしい。人権への配慮がなく、まだわかってもらえないのかと情けなくなった」と話した。
(日本ハム球団広告にアイヌ協会「人権への配慮ない」:朝日新聞デジタル 2015/11/09 13:15)
Hafintonpost 2015年11月09日
https://www.huffingtonpost.jp/2015/11/09/nippon-ham-banner_n_8507798.html





先日のアイヌの嘘踊りに関してさらにエントリを上げることにした。
記事は古いがまだ解決していないので考えてみたい。


まず・・・

私はアイヌ人は日本の先住民族ではないという立場である。
その前提でこのエントリの内容を進めていくことにする。
詳しくは拙エントリに述べているのでこちらをご参照願いたい。
   ↓
<参考エントリ>
アイヌは日本の先住民というウソ
https://ryotaroneko.ti-da.net/e11394132.html





記事は古いものだが、北海道では道議会がアイヌを日本先住民として、
保護政策を推進している事は今も変わらないが、政治的に間違っている。
無条件でポリティカル・コレクトネスという概念が適用されている。

つまりアイヌが日本先住民という定義を批判、或いは否定すること自体が、
人種差別やヘイトスピーチに該当するという無茶苦茶な屁理屈がまかり通っている。
差別やヘイトは言語同断だが、「批判」は言論の自由という普遍的権利の否定である。

差別と誹謗中傷と批判をまったく同一のものとして排除するのは、
明らかに民主主義社会における言論・表現の自由の侵害であり、
在日朝鮮人問題、部落差別問題などとリンクする言論弾圧である!


ポリティカル・コレクトネスは左翼が政治的に弱者を利用する定番である。
つまり左翼の表看板は、平和・人権・民主主義・多様な意見の尊重であるが、
実態はほとんどがその謳い文句とは真逆であることはよく知られた事実である。



              弱者、マイノリティは「特権」として利用され、
              水戸黄門の印籠と同じ権利獲得の手段だ。




例えばアメリカ大陸の各国はすべて欧州のキリスト教白人国家が、
先住民を侵略し土地を奪い、虐殺して国家を形成してきた歴史がある。
中南米各国の言語がスペイン語やポルトガル語なのがその証拠である。


現在シナ共産党政府が1949年の国家成立後に、近隣諸国を侵略した結果、
チベット人、ウイグル人、モンゴル人に対して行っていることがまさにそれである。
文化を破壊し、言語を奪い、計画的赴任手術をし、民族絶滅を推進しているのだ。


現在のアメリカではコロンブス像や先住民を殺した騎兵隊の将軍像を倒し、
コロンブスの到着日をただの祝日に変え、その歴史を教えないそうだ。
これが「政治的に正しい」political correctness行為だというのだ。

中南米のラテンアメリカ諸国でもこれに近い価値観をもっている。
西欧人のコロンブスのアメリカ大陸「発見」という言葉は絶対に使わない。
コロンブスが1492年にアメリカ大陸に「到達」したとラテン諸国はいう。

侵略者批判と先住民正当性の歴史観の政治的適用である。
北海道はこの先住民正当論理をアイヌ人に適用しているのである。
しかしアイヌ人は日本先住民ではないので前提からして成立しない。

<参考エントリ>
「風と共に去りぬ」の放映を止めたHBOと表現の自由について考える
https://ryotaroneko.ti-da.net/e11584756.html

アカデミー賞の新基準は映像芸術と多様性の否定である!
https://ryotaroneko.ti-da.net/e11726822.html



             ミネアポリス市で引き倒されたコロンブス像



話は弱冠ずれるが私はメキシコ人に彼らの民族的アイデンティティは何か?
と何度か尋ねた事がある。その答えは人によっていくつかあったが、
おそらく的を得ているだろうと思われる答の一つは・・・

 「先住民も征服者のペイン人も自分達の先祖であり、
 両人種の歴史における人種的・文化的融合が、
 現在のメキシコ人のアイデンティティである。」


                           ・・・というものである。

メキシコに関して言えば、被征服民族の先住民、混血のメスチソ
クリオージョと呼ばれるメキシコ生まれ育ちのスペイン系白人たちが、
団結してスペインからの独立を勝ち取り、先住民の大統領も輩出している。

もちろん白人系国民にはアメリカ同様、今でも根強い人種差別意識がある。
人によりけりだがやはりカトリック主流の国では白人優位の意識があるのだが、
メキシコは先住民、メスチソ、白人が共に国家を築いてきた歴史がある。

このような歴史的背景があることで先祖が征服者と被征服者との
国民的一体感も生まれるのかも知れないし、メキシコ国民の人種構成における、
メスチソと呼ばれる混血が6割以上の国だからこういう考えが妥当なのかもしれない。

ただし・・・

先住民・混血・白人の割合は各国で異なり必ずしも一定比率ではない。
例えば先住民が人口の約半分を占めるグアテマラなどは、
メキシコ人のアイデンティティとは別の概念がありそうだが・・・



               ベニート・パブロ・フアレス・ガルシア
               先住民出身のメキシコ大統領である。
               メキシコ国際空港の名称になっている。



さてここから本題である。

アメリカ合衆国に視点を変えてみると、アメリカも俗称「インディアン」と呼ばれる先住民を、
西欧系白人の侵略者が迫害してきた歴史があるが、現在の経済的、政治的、科学的に
発展したアメリカを築いてきたのは先住民ではなく、侵略者の白人系が主流である。


同じ事はカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカにもいえる。

これらの国々はすべて西欧白人の侵略と植民地支配、国によっては独立という、
共通の歴史を歩み、白人系の主導で国家を成立、発展させてきたのだ。
ここがメキシコとは異なる歴史的過程でもある。

その歴史過程には征服した先住民への人種差別とセットになっており、
そして今なお、少数者の白人の人種的優越性と人種差別問題があり、
国家の発展と人種差別という葛藤がこれらの国々には今も残るのだ。

だが、それぞれの国の現在の発展が先住民を侵略して土地を奪い、
犠牲にした過去があったとしても、その時代は何百年も前の出来事である。
アメリカも数百年前とは異なり、先住民とも平等に共存する民主主義社会だ。

歴史をさかのぼって過去を断罪すること自体が愚かしい。
コロンブス像を引き倒すような不毛で野蛮な活動は間違っている。
こういう愚行がまた新たな差別を生み憎悪を増幅させるのだ。

そんな低次元の愚行を行うよりも・・・

   現在にも残る人種差別問題を解決する事に、
   国民が協力して努力を継続すべきだと思う。




                    北米のアジア系先住民

そこで目を日本のアイヌ問題に向けてみる・・・

左翼系の政治・民族団体はアイヌ問題を牽強付会的に、
西欧植民地主義の歴史と重ね合わせようとしている
のだ。
人種差別反対のアイヌ新法にも実はこういう思想が背景にあるのだ。

アイヌが日本の少数民族であったことは事実だが先住民ではない。
「あった」と過去形にしているのは現在では純血のアイヌ人はいないからだ。
現在いるのはアイヌの遺伝子を受け継ぐ日本人である。

百歩譲ってアイヌが日本先住民だったと仮定しても、現在の日本の発展、
否、古代からの日本文明の担い手は、先住民である縄文系日本人なのである。
もちろん明治時代の北海道開拓も日本人によって行われたのである。

 北海道はアイヌ人の土地ではない!
 縄文系の日本先住民の土地であり、
 北海道を開拓し発展させてきたのは、
 我々日本人の先祖の縄文人である!




              アイヌを「先住民」と定義することで、
              アイヌ新法の学問的意義は成立しない。


何度でも繰り返し述べておくが・・・

アイヌは先住民でもなく、日本文明の発展にもまったく関係ないし、
縄文人の土地・日本に漂着した大陸系少数民族なのである。

衣食住の文化的習慣においても、アイヌ語と日本語はまったく共通性はないし、
農耕民族の日本人にはない狩猟民族の毒矢を使い、シャクシャインの乱などにも
攻撃用武器として使用された日本人の伝統的戦闘方法にはないものだ。

逆にアイヌが先住民ではないどころか、13世紀以降日本に漂着し、
先住民である縄文系日本人の土地を奪い侵略さえしてきた事実

我々日本の先住民は認識した方がよい、というのが率直な感想である。

もしアイヌが縄文人ならば日本語の祖語とアイヌは、
文法や語彙に何らかの共通性があるはずだがまったくない

そのことでもアイヌは12世紀以降の後発の外来種移民なのである。

故に、日本ハムファイターズの垂れ幕広告のフレーズにある、
「北海道は開拓者の大地である」事実に照らしてまったく正しいし、
アイヌに謝ることがむしろ不見識だったといえるだろう。


 北海道開拓の歴史は、
 アイヌ人は関係ない、
 日本人の歴史である!



              アイヌ協会も日本ハムファイターズも
              歴史教養と見識が足りないのである!



過去に遡って歴史を裁けるのなら、
800年前の元寇の役の国家損害賠償を、
現在のシナと南北朝鮮にしてみてはどうか?


こういう屁理屈が通ると思っているのが馬鹿サヨクどもだ!
正常な見識をもった政治家がいない日本の悲劇、
自民党~共産党までバカの巣窟と化した日本政界だ!










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