和歌山県:野良猫への餌やりダメ 違反者には罰則の条例
◇制定方針を固める 都道府県としては初
和歌山県は、野良猫への餌やりを規制し、違反者には過料などの罰則を科す条例を都道府県としては初めて制定する方針を固めた。餌を与えられた野良猫が繁殖し、結果として殺処分数が減らないため。条例案に対する意見を県民から募ったうえで12月の県議会に提案し、来年4月の施行を目指す。
同県の人口1人当たりの猫の殺処分数は、2013年度まで4年連続で全国4位の多さ。
14年度に県内で殺処分された猫は2568匹で、大半が子猫だった。不妊去勢手術をしていない野良猫が餌をもらって繁殖し、引き取り手のない子猫が増えている。住民からは、「生ごみを荒らす」「誰かが与えた餌が腐って悪臭がひどい」などの苦情が保健所に年間約200件寄せられている。
条例は県動物愛護条例を改正して、野良猫への餌やりを全面禁止する一方、「地域猫」として住民たちが餌やりをする場合は、保健所への届け出や不妊去勢手術、餌やふん尿の管理を義務づける。個人の猫は屋内で飼うことを努力義務とし、屋外で飼う場合は不妊去勢手術を受けるよう求める。
県食品・生活衛生課は「野良猫が可哀そうだと思って餌をやる気持ちは分かるが、生まれてきても殺処分される子猫はもっと不幸だ。どこかで根本的な解決を図る必要がある」と話している。【稲生陽】
毎日新聞 2015年08月20日
http://mainichi.jp/select/news/20150821k0000m040040000c.html
<関連エントリ>
「ペット無惨!犬処分全国ワースト1の沖縄」
http://ryotaroneko.ti-da.net/e2162525.html
『平成19年度の犬殺処分数は100,963匹、猫殺処分数は209,494匹、
犬猫合計で310,457匹にのぼります。1日850匹、約100秒に1匹の
犬や猫が殺されています』
http://www.conoass.or.jp/situation/
基本的に野良猫問題は、
猫を捨てる飼い主がいることが問題だ。
沖縄県でも北部ヤンバルに、犬や猫を捨てにくるバカ者がいて、
それらが野生化し希少動物のヤンバルクイナなどを捕食している。
犬猫ペットを家族と思えない感覚の人は、飼うべきではない。
飼った以上は家族の一員として死ぬまで面倒を見るべきである。
それができない人は飼う資格はないし、絶対に飼ってはいけない。
野良猫・犬は全国的な問題だが、猫に関しては餌やりする人が多いようだ。
ただ猫は繁殖力が旺盛みたいなので、餌やりで増加するのは問題だ。
野良犬に餌やりをしている人って聞いたことがないが、いるのだろうか?
犬は首輪と鑑札をつけることが義務だから、野良犬か飼い犬から見分けがつく。
しかし
猫には部屋飼いが基本だが首輪や鑑札と同じく法的義務がないから、
野良か飼いかは区別がつかず、保健所も対応に苦慮するという話である。
殺処分の多くが子猫というのは悲しい・・・
野良猫も好きで野良猫やってるわけではない。
彼らも必死で生きているのである。ペットの小鳥を狙うこともあれば、
コンクリートで覆われた道路より庭先に糞をすることもあるだろう。
しかし猫が生きるために人間も迷惑をかけられているのも事実だ。
すべての野良猫に去勢手術するわけにもいかないだろうし、
猫も繁殖期になればやるべきことをするのは本能だ。
野良猫を
地域ネコとして人間と共存する試みも行われている。
しかし森や自然が多く残る田園地帯の田舎ならともかくも、
コンクリで覆われた住宅密集地で車も多い都会では、難しいだろう。
日本にも何か所か
猫パラダイスの土地がある。
愛媛県大洲市の青島、仙台湾(石巻湾)の田代島、福岡県の相島・・・
探すと結構日本各地の小さな島では猫と人の共存した土地もあるのだ。
全国の猫の島
http://nekonoshima.miau2.net/
全国の猫島まとめ 2014年04月版
http://nekomemo.com/archives/38030896.html
私も猫好きだから餌やりする人の気持ちはよくわかる。
しかしこれでは根本的な問題解決にはならないのだ。
そこでトラネコが考えた解決策を提示しよう。
それは・・・
神戸の六甲アイランドの猫
ネコパークである。
猫カフェがあるのだから
ネコパークがあってもいいじゃないか。
イメージとしては
動物園の猿山の猫バージョンという感じだな。
ここに野良猫を集めて猫好きの憩いの場にするのである。
公園の一角でもいいし、どこかに土地を探してネコパークを作るのだ。
猫パークは自然を再現して、
樹木を植え池を作り、猫が活動しやすい環境にする。
猫が窮屈感を感じない工夫が大事だ。
もちろん猫が逃げ出さないように、周りを網状の柵で囲むか、
或は猿山と同じく、全体を深く掘り下げて猫が登れないようにする。
この方が柵がなくて見る人も見やすいし、景観もいいかも。
池や湖のある地域なら、そこに中の島を作って
猫島にしてもいい。
猫も泳ぐがヤマネコ以外は、わざわざ水に入ることはしないだろう。
とにかく
猫と人間を隔離しつつも猫が暮らしやすい環境を作るのだ。
繁殖させないために去勢ができればいいのだが、経済的な問題がある。
また感染症の病気を持った猫は治ればいいが、そうでないなら
可哀想だがこればっかりは殺処分しかないだろう。
近年は
TNR(Trap・Neuter・Return(Release)という考え方もあって、
猫を罠で捕獲→不妊手術→居住区に戻す(放す)ことが行われている。
獣医師もボランティアで猫の去勢手術を行ってくれる人が増えている。
去勢ネコだけで縄張りを作れば余所者の猫は入って来れない。
そして繁殖能力がないから徐々に減少していくらしいが時間がかかる。
それでも頭数が減れば、さほど人間側にも気にならなくなる。
千葉県市川市動物園の猿山
規模はもっと小さくてもよいが、中に樹木を植えたり、
自然環境に近い雰囲気があれば猫も落ち着くだろう。
また個人的にペットにしたい
希望者には無料で引き取ってもらってもよい。
ただし死ぬまで飼う事、虐待しないことなど当たりまえの契約を結び、
飼い主の名前、住所の登録をしてもらう。違反すれば罰則もありにする。
ネコパークの管理運営だが・・・
これは個人では結構財政的に大変なので、市町村の自治体の協力がいる。
住民の意見が議会で通れば、経営は公営でもいいし半公半民でもいい。
まずは住民に提案して寄付金を募り、これを設立や運営資金に回てもいい。
私は基本的にはお役所任せではなく、住民の有志で管理すべきと思う。
猫好きの人々の
ボランティアで猫パークの管理運営をしてもらってもよい。
これを条件にネコパークを設立するというのも一考かもしれない。
猫と人間が共存する青島の港
こんな可愛い子猫が殺処分されないようにならないものか・・・