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なぜ結婚しない男女が増えたのか?

2021年07月19日

「養うわけでも、守るわけでも、出産するわけでもない“男”って必要なの?」
愛をテーマにした米紙「ニューヨーク・タイムズ」の人気コラム「モダン・ラブ」。読者が寄稿した物語を、毎週日曜日にお届けする。
経済的に自立している女性が多い今、結婚に意義を見いだせない人も多いだろう。男性に「管理」されたくない、自由に生きたい──そう頭では思うのに、男性に恋をしてしまう女性が今回の書き手だ。


結局、男って何のためにいるの?

宇宙を試そうとしていた
私は33歳までに二度結婚して二度離婚した。後悔はしていない。結婚相手の男性を2人とも愛していたし、もちろん離婚には痛みが伴ったものの、今でも彼らには愛情を抱いている。
<中略>
(二度目の結婚は・・・)
彼はハンサムでたくましく、洗練されていて、ユーモアのセンスも持ち合わせていた。だが結婚後にデートを重ねるうちに(お互いをよく知らずに結婚したから、結婚後に3年かけて親しくなろうとした)、この人とは暮らしていけないと思った。彼はとても独占欲が強く、自由が欲しい私とではうまくいくわけがなかったのだ。彼は、私の父と話すときでも私のことを「マイ・ワイフ」と呼ぶような人だった。

二度の結婚以外にも、2人の男性と二度の同棲を経験し、他にも何人かと交際した。付き合う時期が重なったことはないが、恋人は常にいた。そしてどの男性の場合も、私はいわゆる「男らしさ」に束縛されているように感じていた。彼らに内在するある種の支配性によって力関係が決まり、私は彼らよりも弱い存在として、何かの役を演じているような気分になることも多かったのである。

過去のこうした関係のなかではお金も重要な要素で、そこから私は次のような確固たる真実にたどり着いた。

1.男のほうが稼いでいる場合、女は男のやり方に合わせるようになる。
2.男に金がなく、女が男を養っている場合、男は女の経済力を快く思わない。
3.経済的に対等である場合、それでも男は自分のほうが上だと女に認めさせようとする。


長く付き合った恋人と別れることになったとき、セラピストが私にこう尋ねたことがある。

「何が不安ですか。一人になってしまうこと?」

「いいえ、その反対です。別れたら、すぐまた別の人が現れることが怖いんです」

母はこう言った。

「どうして、誰と付き合っても失敗ばかりなの?」

「お母さんにとって失敗でも、私にとっては成功なの。ただ、限りがあるってこと」

そう私は答えた。

この「限りがある」というのが、私の気持ちにいちばん近かったかもしれない。母は父と結婚して60年ずっと一緒にいた。それを成功と言う人もいるだろう。両親のことは大好きだし、長く添い遂げたことを尊敬するが、私は彼らのような人生は送りたくなかった。

母はずっと、父にいつか裏切られるのではないかという不安を抱えていた。母が使うお金はすべて父に管理されていた。父には家を出れば別の社会生活があったが、母にとっては父がすべて。昔ながらの家父長制の結婚であり、両親はそれで何も問題ないと思っていた。ただ私は、そんな生き方はしたくなかった。

男、必要ある?
2番目の夫が家を出たあと、私はもう絶対に結婚しないと心に決めた。以前から欲しかったゴールドとサファイアの指輪を自分で買って、以来ずっと左手の薬指にはめている。

一人暮らしが楽しくてしょうがなかった。恋人たちとの関係においても、自分の気持ちを優先した。スケジュールに縛られることも、エゴと闘うこともない。私は幸せだった。あとは子供だけが欲しいと思い、方法を考え始めた。

経済的には自立していたし、子供を1人育てるなら誰かに養ってもらう必要もない。そもそも自分で稼いだお金も、自分の人生も、私自身が所有するべきものだ。

「男に守ってもらう」などという考えは、古くさくて不要なうえに、歴史的にも個人的にも機能しないことのほうが多い。実際、男たちは本当の意味で女を他の男から守れていないではないか。

ただ母親になるためには、もうひとつ配偶子が必要なのは事実だった。


友人に電話して言った。

「だいたい、男って何のためにいるの? 養うわけでも、守るわけでも、子供を産むわけでもないなら、必要ある? 男って、終わってるよね」

友人は大笑いして、「確かに時代的にはいろいろ考えさせられるかもね」と言った。彼女との長電話のあと、私は同意してくれたゲイの友人から精子をもらって妊娠し、シングルマザーとしてやっていこうと決めた。残された問題は、人工授精にするか。それとも昔ながらの方法で受精を試みるべきか?

ところが、人生とは思うようにはいかないもの。私はまた恋に落ちたのだ。しかも相手は妻子持ちだった。
Karen Rinaldi
クーリエジャポン 5/9(日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/f616a446895e0cef82a59c5eb855e0ea743cb84d
https://news.yahoo.co.jp/articles/f616a446895e0cef82a59c5eb855e0ea743cb84d?page=2


なぜ結婚しない男女が増えたのか?



まず初めに私の考えを述べておく・・・

私は生物学、社会学、宗教的意味も含めて男女の性的役割は、
厳然と存在するものだと考える。そうでないと何故雌雄二つの性があるのか?
という生物学的事実が説明できないからだ。そしてLGBTはどんなものにも
必ずある例外的存在であると考える。


これがこれから述べる話の前提になる。
これを間違いだと思う方は読まないことをお勧めする。
またここでは長年の不況や賃金格差の問題は省く。

そしてその視点で、何故結婚しない男女が増えてきたのか? 

  女性の社会進出とフェミニズム、
  ではないか、と私は考えている。



なぜ結婚しない男女が増えたのか?



近年結婚しない人々の増加、或いは結婚年齢の高齢化
そしてそれに伴う少子高齢化社会が社会問題として以前から定着している。
さらに同性愛者(LGBT)の社会的認知・権利の確立も近年の傾向である。

実はこの傾向は先進国はもちろん中進国にも同様の世界的傾向である。
この傾向は本来的な意味での男女の社会的な「性」の分担概念が崩壊し、
「生殖」を目的とした結婚の概念が崩壊しつつあるのではないだろうか?

生物学における生殖=子孫繁栄の意味でのオスとメスの性的役割が、
派生拡大して男女の社会的役割に歴史的に発展していった
と考えられるが、
近年はその男女の社会的役割そのものが崩壊してきているのである。

その最大の原因がジェンダーフリー、フェミニズムの台頭である。


なぜ結婚しない男女が増えたのか?



これによって男女平等の概念が歪んだ方向に進んでいるのも事実である。
もちろん男女の性差が女性の社会的不利益を作ってきたことも事実だが、
男女の性的役割分担(個人差は当然だが)まで完全否定できるだろうか?

社会における平等とは、すべてにおいて機会均等の平等である。

つまり労働、職業、資格、進学就職、出世・・・すべてにおいて、
性差もふくめた社会的属性によって不当な差別はいけないし、
能力ある人は男女の別なく社会でバリバリ仕事することに全く異論はない。


しかしそれを認めつつも・・・

 社会生活における男女の性的役割を
 完全否定することは正しいだろうか?



なぜ結婚しない男女が増えたのか?



現実問題として・・・

女性の社会進出が進めば、男性の就職口が減るのは当たり前である。
つまり昔の男は仕事、女は家庭という分担が普通だった頃とくらべ、
男女ともに仕事が普通になれば需要が供給を上回るのは当然だ。

同時に女性の経済力や社会的地位が向上していくにつれて、
自立した女性にとって男性に養ってもうなどという「屈辱」は、
絶対嫌なものだし、人間としてのプライドが許さなくなるだろう。

逆に無能ではないにしても普通の能力をもつ男性にとって
仕事の出来る女性は高嶺の花で、近づきがたい存在になってくるし、
職場の地位や社会的地位、収入面でも劣等感を持つようになるだろう。

特に90年代後半から導入された成果主義(能力主義)によって、
日本経済を支えてきた終身雇用制が崩壊している現在では、
ますます男性の社会的、職業的安定が確保し辛い状況である。


なぜ結婚しない男女が増えたのか?

               女性の管理職も増えつつある。


          しかし一方では管理職になりたくない女性も多い・・・


なぜ結婚しない男女が増えたのか?

         という事は、日本では女性の管理職が少ないというが、
         別に男女差別でそうなっているのではなく、女性自身が
         管理職になりたがらないという傾向も無視すべきではない

         同じく女性議員が少ないのも、希望者がいないからである。





男女共働きが普通になってくると、家事労働も公平に分担するのは当然だ。
しかし多くの家庭では女性の家事労働分担率が高く、男性が低い傾向がある。
そうすると働く女性の側に立てば不公平感を感じるのも、もっともな話である。

昔のように男は外で仕事して金を稼ぎ、女は家庭にいて家事・育児、
という時代はとっくに過ぎ去ってしまったので昔のお父さんみたいに、
黙って座れば飯が出る、な~んて時代ではない
のだ。

男も女も家事も育児も出来ないと今の時代は家庭を維持できないのだ。
これをどう見るかである。昔のように男はカネ稼ぎ、女は家事・育児か、
それぞれ男女が平等に収入、家事、育児を公平分担する方がいいのか?


物事何でも分業化、細分化が進む現代ということもあるのだが、
外でカネを稼ぐ仕事、家事と育児をそれぞれ分業化することで、
分野別職能性を専門化して質の高いモノにできるのではないか。

私の雑学的知識のように何でもかんでも総花式に取り組めば、
当然の事、専門性が浅くなり何でも中途半端になってしまう
のだ。
男女が分業することで相互扶助・協同する信頼関係ができるのだ。

ただし・・・

昔のお父さんみたく金を稼いで一家を経済的に支えることが、
お母さんの家事労働よりも尊いなどという考えは大間違いだ。

金を稼ぐのも家事・育児をするのも優劣のない対等な仕事である。


なぜ結婚しない男女が増えたのか?



仮に男一人の稼ぎで家庭が維持でき、専業主婦ができるならば、
昔のような男女の役割分担の方が合理的だと私は思う。
或いは女が外で稼ぎ、男が家事・育児を担当してももちろんよい。

ところが、現在のようなバカ政府の無策による長期的不況や、
デフレスパイラル、成果主義導入、消費税導入・・・
などにより、
男性の安定収入の道がなくなってくれば、女性も稼がねばならない。

否、収入の減少そのものが結婚そのものが実現できない状況を生んでいる。
結婚しない男女が増えてくれば、当然少子化傾向も進むのは当然だ。
しかしこれが言われてもうかれこれ30年は経つのではないだろうか?


なぜ結婚しない男女が増えたのか?



昔の農業が主流の社会では子供は一種の労働力であったから、
子どもの多い家庭ほど作業効率や生産性も上がるメリットがあった。
また食料生産が高まると人口も増えるのは自然であった。

ところが19世紀中葉において機械=工学技術が一大革新した。
産業革命のテクノロジーの発達は機械が人間の代わりに労働し、
作業の効率化と大量生産を飛躍的に拡大させてきた
のである。

さらに現在はITにより完全自動化が進み、AIまで実用化されつつある。
恐らく労働現場から人間が不要になっていく傾向はさらに進むだろう。
こうなると物理的労働力は必要なくなり男女差も関係なくなるのだ。

これはロボット兵器(無人兵器)による戦争の形態も同じである。
昔の戦争は肉体的な「力」が重要な要素であったが、テクノロジーの発達は
「肉体的な力」は不要、機械の操作ができれば男女関係なく「戦える」のである。


なぜ結婚しない男女が増えたのか?



同様に女性の社会進出が促進された理由の一つがIT社会である。

これまで男性専門の分野であった力仕事の土木建築業
闘うマッチョな男のイメージのある軍隊にも女性兵士も増えているのは、
それはこれまでの身体的力学業務を機械が代行するとうになったからである。

戦争もIT化、ロボット化が進むにつれてIT系の機械さえ扱えれば、
誰でも簡単にできる時代になった。普通の仕事においても同じだ。
肉体労働も機械化が進めば男女関係なく就労できる時代になってきた。


なぜ結婚しない男女が増えたのか?



これは人類の夢に近い仕事革命でもある。
工場労働も今でも半分実現しているがさらにロボット化が進み、
恐らく近い将来は完全無人工場も可能になるのではないだろうか。

最近では人間の細かい動作も学習し行動できるロボットが出来ている。
もしかして昔のアニメやSFに出てきたヒト型ロボットも登場する日も近いだろう。
そうなると男女のパートナーよりロボットを配偶者に選ぶ時代が来るかもしれない。

自分の好みにインプットしておけば理想のパートナーになるのだ。
家事一切から仕事、余暇の遊び相手、セックスまでこなせるロボット。
夫婦喧嘩もないし、いつも自分の好みのままの配偶者と一生暮らせるのだ。


なぜ結婚しない男女が増えたのか?




だがそうなれば益々少子化が進み、人類滅亡に繋がるかも知れない。
しかし大丈夫だ、出産も男女の精子と卵子を登録し保存して、
好みのタイプの子供をつくるために管理できるシステムが出来る。

現在でも精子バンクなんてあるから、卵子バンクなんてのも可能だろう。
そして人工授精から人工的に妊娠育成できる機械もできれば、
子作りの為の結婚という概念も完全崩壊するかもしれない。

しかしこうなるとマルクスの労働論ではないが、
人間関係の希薄化、コミュニケーションを嫌う人間が増えれば、
人間の疎外感というものが益々拡大するのではないだろうか?

結婚はおろか、恋愛も面倒臭い、一人がいい・・・
現実にそういう若者が増えつつあるのではないだろうか。
結婚観も改めて考え直す時期に来ているのかもしれない。



なぜ結婚しない男女が増えたのか?

                こういう時代に既になりつつある・・・?

ただし・・・

先進国ほど少子高齢化が進むのは世界的傾向である。
だから欧米社会では少子高齢化が進んでいる反面、
アフリカなど途上国では人口爆発が起こっているのである。

これはちょうどマルサスの人口論の未来予言の真逆の現象である
この点に関してはまた別の機会で考察してみたいと思う。

先進国の少子化がいずれ人類滅亡に至ることはないだろうが、
逆には天途上国のアジア、アフリカやイスラム国家での人口増加、
さらに巨大人口国家で独裁国家シナの存在も恐ろしい。


   これから世界はどうなっていくのだろうか・・・?


なぜ結婚しない男女が増えたのか?









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Posted by トラネコ at 00:00│Comments(5)社会
この記事へのコメント
結婚とは、人間の心即ち内面に関わる問題であり、外野が要らぬ世話を焼きすぎるものではなく、所謂「婚活」も、公的機関が税金を投じるのは如何なものかと考えます。只、結婚について、薔薇色の未来予想図を思い描くことも、「人生の墓場」とネガティブに捉えることもないでしょう。程々な年齢で結婚し、恵まれ過ぎる程子宝に恵まれて、「大変ですよ」と言いつつ幸せな家庭を築いているケースもあれば、晩婚で子供がいなくても、夫婦で仲良く暮らしてる家庭もあります。尤も、安易に移民を受け入れて、労働力不足を解消しようとされては困ります。
Posted by NTRC特撮軍団長・ヤラセロウ大元帥 at 2021年07月19日 07:34
NTRC特撮軍団長・ヤラセロウ大元帥様
同意です。
確かに結婚も個々人の生き方や人生観ですから外野がとやかくいうものではありません。しかし一方で少子化や結婚しない若者が増加すれば、自ずと労働力不足、税収の減少、産業経済の行き詰まり、そして外国人労働者への依存、そして国家崩壊・・・という道を辿るでしょう。

結婚しないということは子孫は生まれないわけで、まさに今シナが国家的に行っているウイグル、チベット人への現代板ジェノサイドとはまさにこういうことですね。結婚は確かに個々人のものとはいえ、こういう未来像も国家や社会の在り方として考えておくべきです。しかしこういう環境を作ったのは政府であり、それに異議を唱えなかった我々国民の問題でもあります。
Posted by トラネコトラネコ at 2021年07月19日 23:12
日本の企業はいいところもありましたが、しかし、1970年代から1990年代初頭までは学歴や肩書きばかりを重視していたことが失敗だったと思います。
特に英米の外資系の多国籍企業なんかは日本の企業の学歴や肩書きばかり見ると云う点を突いて、めちゃくちゃ批判していましたからね。
だから、何でもかんでも英米方式にしろとかみたいになってしまったんだと思います。
今もまだまだ英米の外資系の多国籍企業による日本の企業に対しての改善要求は続いていると思います。
30年以上前は日本の企業だけじゃなく、ドイツの企業も英米の多国籍企業からあれ改善しろとかこれ改善しろとかなどの様々な要求されていたみたいです。
Posted by 沖縄出身の若者 at 2021年07月20日 01:30
沖縄出身の若者様
同意です。
平成時代に学歴信仰が崩壊したといわれますが、しかし一流企業や官庁関係はいまだ学歴信仰、偏差値切りはあるといわれています。英米方式に関しては、成果主義があげられますが、いわゆる能力主義です。これまでの家族型経営というのか日本式経営も問題はありますが、今となってはこの法が良かった観があります。やはり何でもかんでも欧米の真似をするのではなく、日本の良いものは残すべきですね。薄っぺらいグローバリズムなど文化破壊以外の何でもありません。
Posted by トラネコトラネコ at 2021年07月20日 22:42
トラネコ様

戦前も明治から昭和初期までは日本の企業は英米方式を採用しているのが多かったそうです。
日本の財閥系も明治末期から昭和初期(二二六事件前)までは英米方式のやり方を採用していた部分もあるそうです。
でも、日本方式と英米方式を上手いように融合させていた部分もあったと思います。
渋沢栄一氏や岩崎弥太郎氏はロスチャイルド家やロックフェラー家と親しい関係だったそうです。
あと、明治時代から昭和初期(226事件前や昭和12年以前)までは学歴信仰って言うものはなかったそうです。
1937年(昭和12年)6月4日に近衛内閣が発足した時から段々と可笑しくなっていたそうです。
Posted by 沖縄出身の若者 at 2021年07月21日 00:21
 
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