トラネコ日記

１１月７日　ＮＨＫ沖縄放送局の地域番組ドキュメント沖縄
「基地外居住　～増え続ける外国人住宅～」というのをやっていたので見た。

アメリカ軍関係者の住宅が増えている北谷町砂辺区。
基地の外での自由な暮らしを望むアメリカ軍関係者が後を絶たず、
高層マンションなどの建設が進んでいる。
一方で、地元住民とのトラブルも起き、住民の不安は募る。
双方の住民を取材、複雑な状況に置かれた砂辺のいまの姿を伝える。
（ＴＶ番組解説より）


私は北谷町に住んでいる。砂辺地区とは離れているが、
近くにはアラハ公園という美しい海浜公園があり、
外人用の住宅やマンションが多く建っている点では砂辺地区と同じである。
休日のアラハ公園などはここが日本かと思うくらい、
多くの米軍関係者であろう家族連れや若者が多くいるのだ。
近くの大型スーパーなどにも普通に外人さんは毎日いるし、道で普通にすれ違う。
海岸沿いの遊歩道には毎日犬を連れた外人さんの散歩やジョギング走者に出会う。
人によっては笑顔で挨拶されることも珍しくない。

現在在沖米軍の基地外居住者は１万２千人おり、
そのうち約３０００人が北谷町に暮らしているという。
理由は基地内住宅は規則が厳しく、自由さにかけるという。
また基地の外の住居費も１０万～５０万円/月もするが、
おそらく日本政府の思いやり予算だろうが、
米軍基地が負担してくれるという。
そして北谷は海岸線がきれいで風光明媚だからだそうだ。
さらに砂辺地区に限ってみると、
地域の日本人家屋と外人住宅の比率は１０：６に昇るそうである。


さてこの番組に出てきた地区の自治会長の松田氏の話によれば、
アメリカの基地外居住者は年々増加傾向にあるそうだ。
砂辺地区は嘉手納エアベースの滑走路の延長線上にあり、
ジェット機騒音が煩くてもともといた住民が出ていったあと、
外人住宅、マンションの建設が増えて米軍人･軍属の入居者も増えた。

それにともなって砂辺地区は徐々にアメリカ人地域みたいになってきており、
住民への迷惑行為も増加し、不安も尽きないという。
路上での車による暴走行為やアメリカ人とそれにくっついている日本人女性たちが、
金曜日の夜から月曜の深夜まで夜通し騒いでいるそうだ。
またアメリカ軍人･軍属は住民登録しなくてもいいので、
どこに誰が住んでいるのか役場も把握できないという。
松田氏はこのままだと地域コミュニティも破壊されていくという。
はやく米軍基地そのものがなくなって欲しいと話していた。
基地撤去に関していえば、
後５年以内には沖縄県内の米軍基地は４割減少することになっている。

番組だけ見ていると相当深刻な事態になっているみたいだ。
私は砂辺地区には週に１度程度用事で行くが、そのような深刻さがわからない。
というか感じないのだ。
私の居住地域も上述したように外人さんは多いし、
私の住んでいるマンションにも外人さんはいるし近所にも住んでいる。
しかし日常生活していくうえで迷惑や支障をきたしたことがないし、
彼らが怖いと思ったこともない。

私は沖縄本島に来て約５年になる。
以前八重山に住んでいたと何度も書いているが、
こちらに来る前はニュースで米軍関係の事件が起きるたびに、
「基地の重圧に我慢も限界」、「頻発する米軍事件」、「怖くて夜も歩けない」等々の
報道がなされているのを聞いて、本島在住の人は大変なんだなあと思っていた。
ところが実際こちら沖縄本島に来て暮らしてみて５年ちかく経つが、
これまで聞いていた「基地の重圧とか不安」というのが今だにわからない。
というか感じない。

また私が米軍基地内で仕事を持つことになったことも関係あるのかわからないが、
米兵を怖いとか不埒な連中だと思うような場面に出会ったことはない。
少なくとも私がこれまでに接してきた米軍関係者はみんな紳士的であり、
親切で礼儀正しい人ばかりだった。
それは基地の中でも外でも同じである。

ただしひとつ事件がおきるたびに思いだすのだが、
沖縄に着任したばかりの下士官（三等軍曹以下）や兵卒の中には、
貧しい不法移民の子弟、多くはヒスパニック系か黒人なのだが、
あまり教育レベルも高くないように思われる層もいるのは事実だ。
それと階級によって教育レベルは歴然とする。
やはり将校クラスは一般にジェントルマンが多い。

私は彼らの兵舎で仕事をしたこともあるので、
その実態も垣間見ているのだ。

しかも兵卒の大部分はハイスクールを卒業したばかりの
ほとんど高校生と変わらない「子供たち」である。
彼らが故国を遠く離れ異国の地に来て、
休日に羽目をはずして行き過ぎることは充分あるだろう。
しかし日本人とて同年代なら似たようなものだろう。

沖縄県内には約５万２千人の米軍関係者（家族も含めて）が住んでいる。
５万２千人といえば一つの市町村に匹敵する人口だ。
中には犯罪行為に走る者がいてもおかしくない人口がいるのだ。

しかし米軍関係者の事件や犯罪はその人口比率から見ると、
沖縄県民の犯罪よりはるかに低いのも事実である。
一例を上げると沖縄での凶悪犯罪についてみてみると、
沖縄で凶悪犯（殺人、放火、強盗、強姦）として検挙された人の数は、
平成16年度98人、17年度95人である。（米軍関係を除く。沖縄県警本部資料）
一方、米兵のうち凶悪犯として検挙された人の人数は、
平成16年度1人、17年度4人、18年度5人。（同資料）
大雑把に見て沖縄県民の人口は米兵の数の約6倍であるのに、
凶悪犯罪者数に関しては約20倍以上もの開きがある。

この数字から米軍の犯罪を大声で叫ぶマスゴミや平和団体の、
政治的意図が読み取れるだろう。

これが同じ外国人である在日朝鮮人や中国人になると、マスゴミは沈黙する。
日本全国で起きる凶悪犯罪のトップは中国朝鮮系である。
彼らに日本から出て行けとは絶対いわないのだ。
しかもＮＨＫは在日の犯罪は通名報道し、
あたかも日本人の犯行であるかのような印象操作をする。
実に悪質な報道姿勢である。
これが公共放送の実態である。

話を戻す。

また砂辺地区のアメリカ人の深夜の大騒ぎや暴走行為だが、
私の地域では海岸の公園で数人のアメリカ人が、
深夜奇声を上げて騒いでいるのを一度目撃したことがあった。
しかし夏場では日本人の若者も結構たむろしているし、
先日は高校生が大麻所持などで逮捕される事件があった。
また運動公園や美浜地区の海岸付近では、
中高生などが集団で飲酒、喫煙している例も多い。

暴走行為に関しては、私の地区も非情に多く困っている。
曜日に関わらずＲ５８や中通りを深夜爆音を撒き散らして走っている。
しかし実際に暴走やっているのは日本人である。特にバイクが多い。
私はコンビニにちょくちょく行くので暴走車に出会ったことは何度もあるが、
ＹやＡナンバーの乗用車やバイクを目撃したことは一度もない。


さて私は砂辺地区と似たような環境に住んでいるが、
ＴＶ報道のような印象はここにはない。少なくとも私にはまったく感じない。
ＮＨＫの放送番組は何かしら印象操作している気配を感じる。
これは穿った見方なのだろうか･･･････