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「ザ・パシフィック」への疑問

2010年08月21日

皆様お久しぶりです。二週間ぶりに戻ってきました。
彼の地はネット環境が整っていませんので、エントリできずご迷惑おかけしています。
近所のネットのあるお家で借りてメールのチェックなどはしていますが、
さすが長時間お借りするのも気がひけて、エントリせずじまいでした。
また日曜に戻り31日まで仕事です。
ご迷惑おかけしますが、あと10日ほどエントリできませんので、
よろしくお願いいたします。


では本題に入ります。

現在滞在している家にはネットが入っていないが、ケーブルテレビが見れる。
ネットができないので仕方なくTVをみていたら、先日HBOという映画チャンネルで、
S・スピルバーグとトム・ハンクス製作の「ザ・パシフィック」が放映されていたので見た。

「ザ・パシフィック」への疑問「ザ・パシフィック」は「バンド・オブ・ブラザーズ」の太平洋版で、太平洋戦線を舞台に、対日本軍との戦闘をとおした人間ドラマである。
全編10話で構成され、内容も史実に基づいているという。

これまで日本兵は残虐で狂信的な戦闘集団で、米兵は人道的なそれのような描写が多い中、「ザ・パシフィック」は米兵の日本兵に対する残虐さや非人道的な面も描かれているという。

詳しい内容は知らないが、まさにC・リンドバーグの日記の内容を彷彿とさせた。

かつて西部開拓時代に先住民を大逆殺し、頭の皮を剥いだり、耳を削いで戦果にし、或いは殺すことそのものに娯楽を見出す戦闘などが、太平洋でも再現されたのだ。


そういえば、スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演の「プライベート・ライアン」のときも、
ノルマンディ上陸のときにトーチカから手を上げて投降してくるドイツ兵を、
米兵が笑いながら射殺するシーンがあった。
この映画でもスピルバーグは比較的公平に戦争を描いているように感じた。


私がたまたま見たのは第九話で沖縄戦が舞台だった。
この話の中で非常に疑問のある戦闘シーンがでてきた。

日本軍が民間人の赤ん坊を抱いた女性を「人間爆弾」に仕立てて、
米兵に接近させ、赤ん坊もろとも自爆させたあとに、
多くの民間人を盾に日本兵が攻撃してくるというものだ。
ここで米兵は一時民間人に銃を向けることに躊躇、混乱するが、
すぐに民間人も日本兵も見境なく全員撃ち殺すのである。

こんな場面は絶対になかったと私は思う。
一体どのような史実があったというのだろうか?
沖縄戦における反日親米の左巻き沖縄反戦運動家ですら、
このような日本軍の戦闘行動には言及していなかったと思う。

人間爆弾は近年のイスラム原理主義者の自爆テロからヒントを得たのか、
或いは沖縄反戦運動家のお得意のデマゴギーにヒントを得たのかも知れない。


もうひとつ信じられない戦闘シーンがあった。

日本軍と戦闘している場面で、まだ日本側がさほど追い詰められていない状況にもかかわらず、日本兵がいきなり「万歳突撃」を仕掛け、次々と米兵に撃ち殺されるのである。
万歳と叫んで突撃はしていないが、まさに死ぬことだけが目的の突撃である。

私は基本的に「万歳突撃」そのものが実際あったのか、も疑問を持っているが、
仮にあったとして、いくら追い詰められたからといっても、戦闘である以上、
指揮官のみならず兵卒でさえ、「無駄死に」は極力避けるのではないだろうか?
どうせ死ぬなら、できるだけ敵側に損害を与えての玉砕を考えないだろうか?

もちろん戦争を知らない私だから、戦場の究極の緊張状態での人間の心理は理解していない。だから犬死同様の万歳突撃なるものも、実際あったのかも知れない。
しかしこのドラマに出てくるような万歳突撃は絶対になかったと思う。

私は神風特別攻撃隊も人間魚雷回天も犬死だとは全く思わない。
綿密な計画と攻撃目標を持って自らが冷静に死に赴くからだ。
冷静でなければ敵の艦船は攻撃・撃沈できないからだ。

そういう意味でも日本の特攻はイスラム原理主義の自爆テロと同じではないし、
決して狂信的なキチガイ民族の愚行でもないのだ。


さて映像というのは静止画でも動画でも、見るものに与えるインパクトは大きい。
ザ・パシフィックも全編はまだ見ていないが、これを見たアメリカ人への衝撃は、
少なからずあったのではないかと思った。

シナの描く完全創作の「南京大虐殺」映画も、事実を学習した日本人なら、
いつものシナ人の反日情宣映画だとわかるが、無知な情弱には真実に映るだろう。

シナやチョーセンが描く日本兵などは9割以上が悪意の創作だが、
近年のアメリカ映画には比較的客観的な日本人の描写が増えていると思う。
これもいろいろ問題はあっても、自由と民主主義の国ならではであろう。

水島聡監督の「南京の真実」の完成を期待したい。



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Posted by トラネコ at 11:49│Comments(5)映画
この記事へのコメント
トラネコ様

赤ん坊を抱いた母親のシーンは、沖縄タイムスが捏造した有名な「白旗の少女」からヒントを得たのでしょう。
沖縄の左翼マスコミが垂れ流した、嘘はその他にも
根こそぎ動員、軍官民共生共死、唯一の地上戦、米軍基地の75%が沖縄に集中、など数えたらきりがありません。
日本は戦争に負けたばっかりに、あれもこれもみんな日本が悪い。と言われ続け日本も有効な反論をしていません。
ここに来て、南京、慰安婦、沖縄の集団自決と、歴史研究者の地道な努力で真実が明らかになって来ました。日本人として、自分の親、祖父たちがそんな残酷な事をしたなんて信じたくありません。
シベリア、中国の抑留者たちも、強力な洗脳を受け、仲間が仲間をつるし上げる。そんな辛い体験をしたそうです。仲間を売れば自分は助かる。そんな状態だったそうです。仲間による監視の目は帰国後もあったそうです。
それがいまいち戦争の実態を分かり難くしているのも事実です。
Posted by 涼太 at 2010年08月23日 01:03
涼太様
私の亡くなった両親が言ってましたが、戦争に負けたということは、皆殺しにされても、何をされても文句を言えないことだと。だからシナチョンなどから、あることないこと(事実はほとんどないことですが)、罵詈雑言を浴びせられても耐えるしかないというのです。これが欧米の負けても自分らの主張は通すという国民性と異なり、日本人の言い訳をしない潔さでもあったのでしょう。

しかし歴史学も日進月歩で、次々と歴史の事実が明るみに出てきています。南京「大逆殺」、「従軍」慰安婦、集団自決「強要」など、みんななかったことが明るみに出てきました。やはり事実は事実として言うべきは言うでなければならないでしょう。とくに政治家は。

しかし左翼はそれでは困るんでしょうね。だからすっから菅内閣はシナチョンの言いなりなんですね。もっと国民運動が盛り上がることを祈ります。
Posted by トラネコ at 2010年08月23日 01:37
米国の6割7割以上の米国民、特に東海岸、南部の人々は、
アジアや太平洋地域の地理や歴史、真珠湾攻撃の真実について
何も知らないし、関心がないのが、現実ではないでしょうか。
世界に目を向ける気もないので、
たまに見る報道・フィクションを信じるのが自然です。

日本人でも、中国人でも、韓国人でも、
アジア全体の長い歴史や日本との過去の経緯を無視して、
発言する人がほとんどですから、
基礎教育が欠如している今の状況が続く限り、
歴史認識や摩擦はなくならないでしょうね。
Posted by くろねこ at 2010年08月23日 19:10
くろねこ様
歴史認識とか教養などはアメリカ国民に限らず、日本だって一般国民の大半は知らないんじゃないでしょうか。何せ政治家ですら知らないんですから(笑)。
ただアメリカは州単位で教育内容も異なりますから、意外に日本の歴史教育よりまともな授業をやってる州もありました。また特亜は国家主導の反論を許さない歴史教育ですから、あの国々に正しい、というか事実の歴史などは無縁ですね。
Posted by トラネコ at 2010年08月31日 12:36
こんにちは。失礼いたします。
渋谷シアターTSUTAYA(東京都渋谷区)スタッフのジョージと申します。

9月26日(日)の14:00と18:00から当館THXシアターで『プライベート・ライアン』を上映いたします。ファイナル上映として特別爆音上映です!
ぜひこの機会に至高のサウンドとオリジナルのフィルム映写で『プライベート・ライアン』をお楽しみくださいませ。

ご来場、心よりお待ちしております。

http://www.theater-tsutaya.jp/pc/top.php
Posted by ジョージ at 2010年09月16日 18:25
 
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