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「生前退位」・象徴としてのお務めについての天皇陛下お言葉

2016年08月10日

象徴としてのお務めについての天皇陛下お言葉
戦後70年という大きな節目を過ぎ、2年後には、平成30年を迎えます。
私も八十を越え、体力の面などから様々な制約を覚えることもあり、ここ数年、天皇としての自らの歩みを振り返るとともに、この先の自分の在り方や務めにつき、思いを致すようになりました。

本日は、社会の高齢化が進む中、天皇もまた高齢となった場合、どのような在り方が望ましいか、天皇という立場上、現行の皇室制度に具体的に触れることは控えながら、私が個人として、これまでに考えて来たことを話したいと思います。

即位以来、私は国事行為を行うと共に、日本国憲法下で象徴と位置づけられた天皇の望ましい在り方を、日々模索しつつ過ごして来ました。伝統の継承者として、これを守り続ける責任に深く思いを致し、更に日々新たになる日本と世界の中にあって、日本の皇室が、いかに伝統を現代に生かし、いきいきとして社会に内在し、人々の期待に応えていくかを考えつつ、今日に至っています。

そのような中、何年か前のことになりますが、2度の外科手術を受け、加えて高齢による体力の低下を覚えるようになった頃から、これから先、従来のように重い務めを果たすことが困難になった場合、どのように身を処していくことが、国にとり、国民にとり、また、私のあとを歩む皇族にとり良いことであるかにつき、考えるようになりました。既に八十を越え、幸いに健康であるとは申せ、次第に進む身体の衰えを考慮する時、これまでのように、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じています。

私が天皇の位についてから、ほぼ28年、この間私は、我が国における多くの喜びの時、また悲しみの時を、人々と共に過ごして来ました。私はこれまで天皇の務めとして、何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えて来ましたが、同時に事にあたっては、時として人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添うことも大切なことと考えて来ました。

天皇が象徴であると共に、国民統合の象徴としての役割を果たすためには、天皇が国民に、天皇という象徴の立場への理解を求めると共に、天皇もまた、自らのありように深く心し、国民に対する理解を深め、常に国民と共にある自覚を自らの内に育てる必要を感じて来ました。

こうした意味において、日本の各地、とりわけ遠隔の地や島々への旅も、私は天皇の象徴的行為として、大切なものと感じて来ました。皇太子の時代も含め、これまで私が皇后と共に行って来たほぼ全国に及ぶ旅は、国内のどこにおいても、その地域を愛し、その共同体を地道に支える市井の人々のあることを私に認識させ、私がこの認識をもって、天皇として大切な、国民を思い、国民のために祈るという務めを、人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは、幸せなことでした。

天皇の高齢化に伴う対処の仕方が、国事行為や、その象徴としての行為を限りなく縮小していくことには、無理があろうと思われます。また、天皇が未成年であったり、重病などによりその機能を果たし得なくなった場合には、天皇の行為を代行する摂政を置くことも考えられます。しかし、この場合も、天皇が十分にその立場に求められる務めを果たせぬまま、生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりはありません。

天皇が健康を損ない、深刻な状態に立ち至った場合、これまでにも見られたように、社会が停滞し、国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。更にこれまでの皇室のしきたりとして、天皇の終焉に当たっては、重い殯(もがり)の行事が連日ほぼ2ヶ月にわたって続き、その後喪儀に関連する行事が、1年間続きます。その様々な行事と、新時代に関わる諸行事が同時に進行することから、行事に関わる人々、とりわけ残される家族は、非常に厳しい状況下に置かれざるを得ません。こうした事態を避けることは出来ないものだろうかとの思いが、胸に去来することもあります。

始めにも述べましたように、憲法の下、天皇は国政に関する権能を有しません。そうした中で、このたび我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ、これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり、相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう、そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じ、ここに私の気持ちをお話しいたしました。
国民の理解を得られることを、切に願っています。

NHKニュース 2016年8月9日
http://www3.nhk.or.jp/news/special/japans-emperor/


「生前退位」・象徴としてのお務めについての天皇陛下お言葉




もう一本。


生前退位に課題山積=新元号、呼称、住居…-皇太子も不在に
生前退位の意向を示している天皇陛下が、「お気持ち」を表明されたのを受け、今後、国会などで陛下の生前退位をめぐる議論が進むとみられるが、天皇の生前退位は、現在の憲法や皇室典範では想定されていない。実現には退位制度の新設に加え、新元号や退位した天皇の呼称、住居など、新たに決めなくてはならない問題が山積している。

1979年制定の元号法は、「元号は皇位の継承があった場合に限り改める」と一世一元制を規定しており、生前退位が実現すれば新元号を決めることになる。89年の前回の改元の際は、昭和天皇の逝去当日、有識者による「元号に関する懇談会」の意見を踏まえ、三つの候補の中から「平成」が選ばれた。閣議決定を経て、当時官房長官だった故小渕恵三氏が逝去の約8時間後に発表した。

皇室典範には退位についての規定がないため、退位後の天皇の呼称や役割についても新たに法整備をする必要がある。歴史上、太上天皇や上皇、法皇などの呼称があったが、「天皇より上の立場があるとの印象を与え、現代にふさわしくない」とする識者の意見もあり、慎重な議論が必要だ。

典範は皇太子を「皇嗣(皇位継承順位1位の者)たる皇子(天皇の男子)」と規定しており、生前退位が実現すれば皇太子が不在になる。皇室典範には「皇太弟」の規定はなく、皇太子さまに代わって皇位継承順位1位となる弟の秋篠宮さまの呼称や役割についても検討されることになる。

退位後の住居をどうするかも課題となる。現在、天皇、皇后両陛下は皇居・御所に、皇太子ご一家は赤坂御用地の東宮御所に住んでいる。陛下は即位後から93年12月まで、赤坂御所(現在の東宮御所)から公務のため皇居に通っていた。

皇太子さまの誕生日の2月23日が新たな天皇誕生日として祝日になることも想定される。その場合、現在の天皇誕生日(12月23日)をどうするかなども課題として浮上しそうだ。 
時事通信 2016年8月8日
http://news.livedoor.com/article/detail/11863909/

時事通信の記事も、天皇陛下に対する敬意は微塵も感じられない表現だな・・・



「生前退位」・象徴としてのお務めについての天皇陛下お言葉


       天皇弥栄
 私は世界最古の皇統を引き継ぐ、
 我ら日本の天皇陛下を誇りに思う。



天皇を英語でEmperorと訳されるが、決して西欧の政治的権力者の皇帝ではない
ある意味ローマ法王のような世界平和を希求する宗教的権威の御存在であらせられる。
そういう意味では現憲法の「象徴天皇」というのは適切な位置づけだと思う。

私ごとき一国民が天皇陛下の御退位に云々いう資格も見識もないが、
天皇陛下のご公務は我々が想像するより激務であると聞いたことがあるから、
やはりご高齢の天皇皇后両陛下にはゆっくりとしたご休息が必要ではないかと思う。

憲法上の規定から天皇には基本的人権はないが、それは法的問題だ。
今回の陛下のお言葉には、ご自身の「生前退位」の文言こそないが、
そういう選択肢も考えていいのではないかという陛下のご意志だと思う。

さらに陛下御自身が退位の意志を明確にされているならば、
それはそれで尊重すべきという考えもないわけではない。
しかし天皇の政治利用は厳に慎むべきである。


「生前退位」・象徴としてのお務めについての天皇陛下お言葉




ただし・・・


例によって反天皇の共産党や民進党、さらに売国マスゴミどもが、
陛下の生前退位を妙に歓迎するような報道が目立つということは、
天皇陛下の生前の御退位は絶対すべきではない!

特に天皇制廃止を党是(表向き皇室容認)とする日本共産党や、
朝鮮スポークスマン民進党・有田芳生などが大喜びする以上、
天皇の生前退位は賛成してはいけない何かがある。


「生前退位」・象徴としてのお務めについての天皇陛下お言葉



左翼や売国メディアが天皇の生前退位を喜ぶ背景にはこんなシナリオがある。
今上陛下が今ご退位されれば、皇太子徳仁親王皇太子殿下が即位される。
ここで売国外務省、宮内庁や雅子妃のバックである創価学会の策謀が動き出す。

これにより「徳仁」天皇は即位後、時を長くせずに「生前退位」を強いられ、
男の子のいない天皇の地位は愛子内親王に皇位が継承されるという図式ができる。
すなわち、女性天皇の誕生である。

悠仁親王殿下のいる弟の秋篠宮殿下に皇位が引き継がれれば良いが、
男系遺伝子をもたない愛子「天皇」が民間から夫を迎え入れれば、
この時点で完全に2674年の世界最古の皇統の血は絶えることになる。

すなわち国体の崩壊を狙っているのである。
これが左翼の描く日本の国体崩壊のシナリオの一つだといわれる。
なるほど、だから共産党や有田ヨシフは生前退位を喜ぶのだな・・・


「生前退位」・象徴としてのお務めについての天皇陛下お言葉


「生前退位」・象徴としてのお務めについての天皇陛下お言葉

       「愛子天皇」で2674年もの男系の遺伝子が完全に途絶える。



いくら憲法上は天皇に基本的人権はないとはいえ、実態は生身の人間である。
病気もすれば年も取るのは当たり前であり、健康状態や年齢に応じた活動は必要だ。
しかし公務の内容・軽重と陛下の在位期間とは別の問題である。

天皇陛下の地位は保ちつつ公務を大幅に削減すればよいだけだ。
陛下も述べられているように摂政をおいて公務代行をさせてもよいと思う。
摂政については憲法第5条に明記されているのでまったく問題ない。

また皇室典範にはないが、上皇という地位もつくったらどうか。
そうすれば生前の皇位継承後も天皇の父という立場にありながら、
公務における天皇へのご助言や協力をしていただいてもよいではないか。


「生前退位」・象徴としてのお務めについての天皇陛下お言葉

                後鳥羽上皇


さらには場合によっては公務そのものを完全削除してもよいと思う。
なぜなら憲法上「象徴天皇」という位置づけなのだから、
政治と係わる公務そのものが不要
という解釈も成り立つではないか。

また天皇というのは日本の国体における地位的存在名称であって、
職業的な「役職」名ではない。

役職ではない以上、公務という名の「お仕事」はする必要はないのだ。
もちろん皇室外交は諸外国との友好に非常に評判がよいのだから、
最低限必要な儀礼的な「お仕事」だけに限定でもよいではないか。

やはり日本国の国体にかかわる重要な問題は時間をかけて議論すべきだ。
共産党や朝日新聞など反天皇思想の集団が喜ぶことは国家の破壊である。
マトモな国民なら事の内情はわからなくともこういう反応から正否は判断できる。


「生前退位」・象徴としてのお務めについての天皇陛下お言葉

           昨年一年間だけの天皇陛下のご公務
           これは若い人でもかなりの激務である。
           陛下の超人的なご活動ぶりに驚嘆する。


「生前退位」・象徴としてのお務めについての天皇陛下お言葉










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Posted by トラネコ at 00:00│Comments(14)文化
この記事へのコメント
そもそも、退位という言葉が最後の王様なりがなさることで、言葉としては、意図的なる不敬発言ですから、譲位としていただきたいです。

>天皇陛下の生前の御退位は絶対すべきではない!

私は必ずしもそうは思っていません。退位はいけませんが譲位ならむしろされたほうがいいかもしれません。例えば宮中祭祀を例にとると、正月に最も大事な「四方拝」という行事が、延べ三日間に渡り、しかも祭祀を斎行される陛下は寝てしまうと陛下の夢の中に悪いものが入ってしまい「禍事」となってしまうので、不眠不休でなされるわけですが、さすがに80代を超えた陛下に三日間不眠不休、数時間正座って、さすがに身体的にキツイことですから、もっとお年を召されて、宮中祭祀が行えるか微妙になって、仮に皇太子殿下が摂政となられた場合、四方拝は天皇陛下が行うことでありますので「代拝不可」の行事である以上、正月の祭祀はご不例により何年も行わないとなったら、法律論とか、政治体制、世論とか、そういう俗物含めて、長い伝統で天皇の在り方は時代によって変質した部分もあるでしょうし、時代によってはご不例で執り行われなかったかもしれませんが、コアな部分まで流されていいとは思えません

それなら、譲位をされて赤坂もしくは京都、はたまた最近は気温が高すぎるので、どこかの山奥あたりに里内裏を造営して、太上天皇、所謂上皇なられるのもいいかと思います。

>歴史上、太上天皇や上皇、法皇などの呼称があったが、「天皇より上の立場があるとの印象を与え、現代にふさわしくない」とする識者の意見もあり、慎重な議論が必要だ。

私が承知している限り、この話はあまり的を得ているとは思えません。そもそもなぜ太上天皇がご存在してきたかを俗っぽい理由と、祭祀的な理由と様々過去の事例を紐解いて、目を皿にして調べつくすくらいしないと、上皇が上とかと短絡的に考えるのもどうかと思います。説明のつかない上皇がたくさん見えます。確かに摂関、院政、御嵯峨天皇が息子の皇位に干渉して大覚寺統と、持明院統ができて、それが日本史上最大の内乱となる観応の擾乱の萌芽になったことは事実ですが…。

それに皇統は「実力主義」で皇位を践祚できるわけではありません。中には称徳天皇みたいに、よいこのみんさんには言えない内容で崩御された方とか、玉座を降りて土下座で唐の使節に対して拝礼した光仁天皇、その真逆の後醍醐天皇だってご存在されたわけですから、どんな方が皇位につかれても、常に日本の根本は変わらないという風にしたほうがいいと思います。
Posted by やま at 2016年08月10日 01:41
 >天皇陛下の地位は保ちつつ公務を大幅に削減すればよいだけだ

 陛下のご負担を重くした元凶がかつての民主党政権だと言う事は言う間でもないでしょう。奴等は自分たちの都合だけで閣議を夕方に開いて陛下の決済を夜にまでずれこませた「前科」がありますから。
 あれも今考えると「わざとやった」のかもしれません。
Posted by KOBA at 2016年08月10日 03:11
私もトラネコ様と同意見ですね。
陛下のお言葉を聞いたときの率直な感想は
「ああ、皇室もしくは皇族というシステムを今後どうするか、国民に考えて欲しいのかな」
というのが感想でした。ただの「退位」だなんだというのだけではなく。陛下が崩御された後の事や今後の天皇の事を踏まえ、皇室全体を考える良い機会なのではないでしょうか。それこそ、ご公務が激務なら旧宮家を復活させ分担しても良いと思います。

竹田恒泰さんが仰ってたのが一番「しっくり」来たのですが。
「昭和天皇がご病気で病床に倒れられた時、国民は一日でも長く生きておられればそれでいい、たとえご公務をされなくても天皇陛下だと」いう考えがあったと。私はまだ、当時3~4歳ぐらいで記憶が無いのですが、そう考えると確かにそうだよなあ。たとえば今この時に陛下が倒れられた場合、譲位だどうかというより、病床でもかまわない、ご公務をされなくても良い、ただ、天皇としておられるだけで良いな、と思いましたね。

しかし、皇室というか皇族の方々に対する、言葉の使い方が難しいですね。退位であったり譲位であったり、譲位は歴史で少し聞いた覚えがありましたが、本当に難しいです。他にも重祚とか復位とか、結構難しいです。
Posted by おしょう at 2016年08月10日 07:13
やま様
失礼しました。
退位ではなく譲位ですね。
私は恥ずかしながらこの年になっても、天皇陛下への絶対敬語の使い分けができません。また誤りがありましたらご教授くださいませ。

>例えば宮中祭祀を例にとると、正月に最も大事な
 「四方拝」という行事が、延べ三日間に渡り・・・
知りませんでした。
これは比叡山延暦寺の千日回向とか、禅宗系のお寺の臘八大摂心みたいですね。仰る通り、これを高齢な陛下にさせるのはあまりにも過酷すぎます。そうならご譲位は50代くらいで行うという慣行ができてもいいかも知れませんね。

上皇というのも一案でしょうね。
まあこの時代に南北朝のような皇位継承の正当性とかで紛争はないでしょうから、問題ないと思いますけどね。上皇の地位が確立されても親子仲良く世界平和のための祭祀をなさると信じています。



KOBA様
民主党政権がそんな事をしていたのですか・・・
まあ反天皇の不敬の塊ですからあり得ますね。ま、今は没落の進行形ですがね・・・



おしょう様
同意です。
そうですね、天皇陛下はそのご存在そのものが重要なんですね。
公務がナンチャラなんてのはまつりごとを優先する俗人の考えることです。四天皇は神主の総元締めみたいなご存在ですから、日々国家国民そして世界平和への祈念を念じていらっしゃる存在ですから、形式的な政治的公務などなくてもいいのです。
Posted by トラネコトラネコ at 2016年08月10日 19:29
慎重な表現ながら、天皇陛下は政府・宮内庁に対し、重い課題を提示なさいました。安倍晋三は、例に依って例の如く、「しっかり」議論を深めるそうですが、どこまで事の重大性を理解しているのやら。「しっかり」しなければならないのは国民です。
Posted by NTRC特撮軍団長・ヤラセロウ大元帥 at 2016年08月10日 22:42
生前御譲位を国民に理解するよう促されたとみるべきでしょうね。憲法の問題、皇室典範、男系天皇の系図、等など。ただ女性天皇であっても一代限りであって、次の天皇陛下になられる方は、男系の秋篠宮家ならば何の問題もないことになりますが、皇位継承は
簡単ではありませんね。くれぐれも慎重に討議し、恐れ多くも今生陛下のお口から譲位者をお決めになされることが最善の事と愚考いたします。
Posted by kunekune at 2016年08月10日 22:57
比叡山の例えをするならば「不滅の法灯」が妥当かと思います。絶やしてはいけませんからね。千日回峰は、世襲で誰かが継承しなくてはならないものではないですし、ましてや、天台座主が世襲で千日回峰をずっとやるわけではないです。
いろんな識者の話をYOUTUBEで見ましたが、竹田恒泰さんたちの意見は一理ありますが、制度とか象徴として云々とか、先帝陛下がご病気の砌、「公務をなされなくても天皇陛下」という話、感情的には同じ気持ちですし、考慮すべき点ではあると思いますが、なぜ皇室にゆかりのある方が、宮中祭祀のお話をされなかったのかという点が気になります。

ハッキリ言って所謂、憲法や法律なんかで規定されてる公務や、行幸啓、皇居勤労奉仕団へのお出ましといったものは、陛下のお体の状態、疲労といった観点から、どれだけでも減らしていいと思います。

しかし、祭祀は古来より行われてきたものでありますので、現代人の都合とか、感情に左右されるわけにはいかないと思いますし、そもそも左翼の学者、権威筋が「天皇が私的に執り行う儀式」としてるみたいですもんね。
仮にそうであっても、天皇陛下がご病気で、祭祀ができない状態で、何年も御不例で四方拝はとりやめとかがず~と続いてしまうと、天皇とは何ぞやということにもなりかねません。先にお話しした「四方拝」もそうですが、その他もろもろの祭祀に加え、毎月1日・11日・21日に旬祭というお祀りがあったりします。

それに昨年の天長節における陛下のご会見の結びのお言葉として「年齢というものを感じることも多くなり,行事の時に間違えることもありました。したがって,一つ一つの行事に注意深く臨むことによって,少しでもそのようなことのないようにしていくつもりです。」

これは、祭祀のことも含んでいると思います。作法は足の運び方から、体の動かし方と一々細かいですからね。しかしながら、現状では、祭祀をやっていけるかわからないので辞めますなんて言えないですから「もがり」のくだりがお言葉の中に出てきたと思います。

譲位の方法なんかも随分議論がありますが、年齢制限は設けなくていいと思うので、特措法でやるべきという考え方があるみたいですが、私も変に決めてしまって、祭祀が務まらないからハイ次の皇子に譲って・・・となったら、もめ事の元になるでしょうし、政治参加されても困りますからね。

チャンネルくららでの第73世竹内宿禰を継承されてる、竹内睦泰氏の説明が一番しっくりきました

今回の玉音放送は、今までは禁中で決められてたことも含め、安倍総理はじめ、国民にも「どうするんだ?」という宿題を初めて皇室から与えられた気がします。
Posted by やま at 2016年08月11日 04:49
NTRC特撮軍団長・ヤラセロウ大元帥様
同意です。
そうですね、陛下のお言葉は政治家よりも我々国民が、もっと真剣に皇室について考えるべき課題だと思います。



kunekune様
同意です。
陛下がわざわざテレビでお顔を出してまで、お話になるというのは仰る通りですね。それほど日本人に皇室が認識されていなかった訳で、ここで国民が皇室や天皇について再認識する機会ですね。




やま様
同意です。
仰る通り、祭祀と公務はまったく別のものです。
私は陛下のご公務は皇室外交(それもたまに)だけに限定していいと考えます。本来天皇は神主の長ですから祭祀が「お仕事」のメインのはずです。それが政教分離の基本ではないでしょうか。

ここはやはり摂政お置くか、上皇に移られるかでしょうね。
仰る通り、譲位の年齢も私もはじめは50代くらいでと考えましたが、おっしゃる通りかもしれませんね。とにかく天皇は存在であって職種ではないという認識を国民がすべきです。
Posted by トラネコトラネコ at 2016年08月11日 18:28
今上陛下がご高齢ゆえに今の祭祀・ご公務の遂行が困難であるとお感じになっているのはわかるのですが、ご譲位のご意向を国民に向かって示されることはどうなんでしょうか?あのビデオを見て殆どの国民は「ご高齢でお可哀想。早くゆっくり休んでいただきましょう」と感じるはず。天皇のご意向をくみ取った民意が形成されています。この先万が一にも左翼に政治利用されて次代の天皇陛下が娘を皇太子に、と仰れば今の日本国民のままではそれでもいいではないか?という民意が形成されてしまうのではないのでしょうか?今朝の日経新聞の世論調査でも女性天皇・宮家「検討を」58%とありました。125代続いてきた皇室の在り方に、皇室が日本にとってどういう存在なのかきちんと教わっていない今の国民の意見を反映させるのは危険です。安倍総理には慎重にことを進めていただきたいと思います。
Posted by kabu at 2016年08月12日 16:26
kabu様
同意です。
仰る事に加え、女性天皇に関して賛成している国民は、男系DNA(Y遺伝子)継承の意味が分かっていないと思います。実は私もそうだったのですが、男系遺伝子の意味が分かれば女性天皇は、中継ぎ的即位は別として問題外だとわかるでしょう。
Posted by トラネコトラネコ at 2016年08月12日 20:49
単純に、「代わりに摂政が行います。国民の皆さん、その点理解よろしくね」と捉えたんですが、違ってたんでしょうか?
どこもかしこも「生前退位の意向」と断定してて、??と思ってました。

譲る人が決まっている場合は「譲位」なので、ちゃんと皇太子という存在がおられ、皇太子が次の天皇に即位することが決まっている日本の場合は、「譲位」という言い方の方が正しいのでしょう。
現憲法下では「生前〇〇」の方があり得んわけですが。

そもそも、憲法に書かれているというのが違和感しかないのですが、「天皇制」という表現もなんとかならんか、コミンテルン日本支部よ〜と思うのは私だけではないはずです。

男系の重要性は、私もちゃんと理解してなかったのですが、渡辺昇一氏の「種と畑」の例え話で納得した次第です。
この表現、フェミBBAどもが怒り狂うだろうと思いましたけど、怒ろうが喚こうが、そこが大事なんだからしょうがないんです。
Posted by きいろ香 at 2016年08月13日 10:36
きいろ香様
同意です。
天皇陛下の譲位というのが、やはり左翼の女性天皇即位=男系遺伝子断絶=日本の国体破壊、につなげたい意図が見え隠れしていますね。ご高齢だから退位というのではなく、早く2670年の皇統の断絶を進めたいというのが本音でしょう。こうなれば絶対に生前退位などやらせてはいけないですよね。
Posted by トラネコトラネコ at 2016年08月13日 12:55
天皇制は廃止すべきだと思います。皇族の方々だって同じ人間なのに、公務を担うというレールがしかれ、自分の考えを自由に述べる権利、職業選択の自由、プライバシー、海外に移住する自由など、国民が当たり前にもっている自由もないというのはかわいそうです。生前退位ができるようになったとしても、生まれながらにして皇室という特別な身分であること、皇位継承1位の方は働き世代に天皇として人生を送らなければならず自由に職業を選べないので、人権との矛盾は消えません。

日本では戦前まであった華族・士族も廃止されたことだし、カースト制度のあるインドでさえも憲法でカーストによる差別を禁止し、君主制ではなく共和制をとっているんだから、日本も君主制を廃止して、アメリカとか台湾みたいな国民が大統領を選ぶ共和国になるべきだと思います。
国民投票で王制を廃止し共和制に移行したイタリアやギリシャのように、日本でも天皇制の是非を問う国民投票を実施すべきだと私は思います。
Posted by すぐる at 2016年08月14日 16:13
すぐる様
コメントありがとうございます。
私も若いころはあなたと同じように皇室や天皇について考えていました。
しかし中年になってから国体や日本の歴史を考えているうちに、天皇とはそのような左翼らがいうような安っぽい人権思想より、もっと深いものがあることに気が付きました。あなたへのお返事は一言では述べられませんので、新たにエントリとして挙げさせていただきますので、後日ご覧くださいませ。

尚、拙ブログは真面目な反論や批判に関しては、大いに歓迎するものでありますので、エントリに対してご意見、ご批判あればいつでもコメントくださいませ。
Posted by トラネコ at 2016年08月15日 09:13
 
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