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さあアメリカはどう出る?

2010年04月11日

米激怒「まるでわかっていない!」鳩山&小沢体制に見切り 
日米関係が危機的状況を迎えている。普天間移設問題を打開する突破口として期待された鳩山由紀夫首相とオバマ大統領との日米首脳会談が拒否され、民主党の小沢一郎幹事長が検討していたGW中の訪米も見送られることに。このため、永田町周辺では「米国は激怒している。鳩山-小沢体制に見切りをつけた」との見方も出ている。

防衛省関係者に最近、普天間問題にかかわってきた元米政府高官から次のようなメールが入った。首相が「シュワブ陸上・徳之島案」を軸に、米側などと調整するよう閣僚らに指示したことを受けた内容だという。「鳩山チームはまるで分かっていない。日米同盟がどうなろうとも、この責任は回避できない。100%の責任を負わなくてはならない」

まさに警告。これと前後して、日米首脳会談の拒否が伝えられた。小沢氏も「二元外交になる」(小沢氏側近)としてGW訪米を中止したが、米側から正式な招待状が届かなかったという。
<中略>
日米外交筋はこういう。
米側は、日本の政治状況を正確に把握している。『政治とカネ』の問題や支持率などから、鳩山-小沢体制がそう長く持たない、安定していないとみているのだろう。オバマ大統領が首相や小沢氏と会い、普天間問題で拒否すれば、『米国が日本の政権を倒した』という印象を与えかねない。彼らは介錯人(=切腹に際して首をはねる人)になりたくないのだ」

夕刊フジ 2010.04.10
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100410/plt1004101436001-n2.htm



鳩山由紀夫はタダの馬鹿といっても、その無見識さ、政治音痴さ、
非現実性、軍事音痴さ、そして恥知らず
は相当なものである。

この人の政治発想は一度も人生の苦労や困難を経験していない甘チャンのそれである。だからなんら政治的リアリティのまったくない「友愛政治」などという、
非現実的な政治理念が先行するのである。これは理念とか思想などという高尚なものではない。たんなる少女趣味的な夢物語を、友愛という言葉で表しているだけである。

ちょっと似てると思ったのが、日本共産党科学的社会主義である。
これは今となっては古典といっても良いと思うが、19世紀の黴臭い「思想」である。

既に共産等宣言から160年以上もたって、世界も経済も劇的に変化した21世紀においてさえ、日共はすでに「科学的」とすら言えないアナクロ社会主義を信じているのだ。

そして不破いわく「社会主義革命は必ず起きる・・・数百年後にねw」だって。
こうなったら、思想とか科学ではなく、宗教である。
鳩山の友愛と大差ない。



話を戻すが、鳩山の親分の小沢一郎幹事長がアメリカから顰蹙と激怒を買ったそうだ。
Gウィーク中の米訪問を予定していたのだが、小沢がオバマ大統領にも会わせろw
政府閣僚でもない一政党幹事長の傲慢な態度に加えて、小沢の政治とカネの問題で、
東京地検特捜部の捜査対象になっていることから、小沢が訪米しても大統領はおろか、
政府高官の誰とも面会はさせないと伝えてきたそうだ。

地検特捜部の捜査対象というのは、言い換えれば犯罪の容疑者である。
こんな「犯罪者」容疑のある人間に米大統領が会うはずがないじゃないか。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100410/stt1004102202012-n1.htm


小沢は恐らく現在の日本の実質的首相は鳩山ではなく、小沢本人だと思っているに違いない。この老獪は昔から政治の表に出るより、常にサブ的立場、No.2に位置して、
その時々の政権ポストの人間を後ろから操ってきた狡猾な策士である。

しかも独裁色が強く、自分に意見や批判をいう人間は極力嫌う傾向があり、
気に入らない者は遠ざけ、側近にはイエスマンしか置かないのだ。
小沢一郎は「裸の王様」であると、誰かが言ってたが私もそう思う。
イエスマンしか側近に置かない人間は自分が客観的に見えない。

小沢のような老獪で傲慢な人間は、それ故に自分が「裸」であっても、
まわりが「王様、素敵な衣装です♪」というと、簡単にそう信じ込むのである。
小沢をヨイショするおべっか使いが側近にいるものと思われる。
おそらくアメリカに大統領に会わせろ!と要求した背景はこれであろう。

しかしその側近の一人も政治資金問題で逮捕され、
拘置所から反小沢宣言を発し、元秘書が小沢との対決姿勢を鮮明にしている。
この老醜もそろそろ引退いただいたほうが、日本のためだと思うのは私だけではあるまい。



さて日米関係の悪化は日本の安全保障の危機に直結する。
なんせ日本は自国の防衛が自力で出来ないヘタレ国家であり、
アメリカの番犬様にお守りしていただかないと困るのだ。

しかし民主党売国政権はむしろ着実に彼らの目的を果たしつつあるのだ。
民主党の売国奴どもは、シナ・チョーセンに日本を売り渡すことが目的であり、
それを円滑に進める法案を政権獲得前から準備している。
「日米同盟をわかっていない!」じゃなくて良くわかった上での行動かも知れない。

しかし邪推だが、鳩山が馬鹿を装ってこのことを推進しているとすれば、
相当な切れ者だと思う。赤穂浪士の大石蔵之助顔負けである・・・な~んてね!

だから日米関係の悪化、すなわち日米離反工作はシナの命令だろうから、
むしろ鳩山も小沢も本来の政策目的は、順調に進展してるということである。
あとは善良だが政治的関心のない約6割の国民が、それをいつ気がつくかである。




『米国が日本の政権を倒した』という印象を与えかねない。彼らは介錯人になりたくないのだ」

私はこの記事の終わりにあるこの日米外交関係筋の話を信じない。
それは最近米中関係の急速悪化に伴い、アメリカの極東戦略の危機が高まったことから、アメリカはこのまま黙って鳩山売国政権を泳がせる気はないと思う。

米高官が激怒して「日米安保に悪影響がある」というのは単なるブラッフであって、
アメリカがそう簡単に日本をシナ帝国に献上するはずはないからだ。
もしそうなったらアメリカは今以上の安全保障上のリスクを、
否が応でも「強制的」に背負わなくてはならないからだ


なぜか?

それは日本というハイテク国家が完全にシナに従属してしまうことよって、
シナの軍事開発に促進剤を与え、軍拡に拍車をかけることになるからだ。
1980年代東西冷戦時代に、旧ソ連が日本を占領したらどうするかという、
日本の政治家の質問に答えて、米高官は「そうなる前に、アメリカは再び日本に原爆を落としますよ」、と冗談半分にもらしたという。

その当時ですら日本の科学・産業技術は世界トップクラスである。
その日本がアメリカの最大のライバルである共産主義者ソ連に占領されれば、
日本の産業技術すべてが優秀な労働力と生産手段付でソ連に奪われる。
そうなったら冷戦下における米ソの勢力図は確実にソ連優位に変わる危険性があった。

だから当時アメリカは日本がソ連に奪われるなら、再び原爆を落として、
日本を消滅させたほうがアメリカの安全保障には安心♪ということなのだ。
それと同じことが今の米中関係にも言えるだろう。

アメリカの核の傘のもとの日本の安保というが、
アメリカは自国民を犠牲にしてまで日本を守る気はない。
そりゃそうだろう、もしシナが日本に核攻撃して多大な被害が出て、
アメリカが日米安保のためにシナに核攻撃をするとなったら、
当然シナもアメリカに報復をし、米本土にも甚大な被害が出ることは自明である。
そんなリスクをアメリカが負うはずがないではないか。

日本はいまだ自国防衛をアメリカに依存している以上、
アメリカに軍事的に頼らざるを得ないし、そうであれば、
アメリカと対等な外交関係など結べるはずがない。
日本は悲しいが、アメリカの属国的位置に甘んじるしかないのだ。


だから日本の安全保障上、外交的には米中が常に敵対関係を維持し、
米中間に緊張関係を構築しておくことが必要
である。
そしてアメリカに日本が必要だと思わせておくことが重要である。

シナが狂産党一党独裁の全体主義国家であり、同時に世界第二位の軍事費を使い、
常に覇権主義の元で軍拡を推進している巨大な軍事国家であることから、
日本は自国の安全保障からも、米中の仲が悪いように立ち回る狡猾さが必要なのだ。

軍事的自立ができない日本は米中どちらかの「属国」になるしか、
「地政学的な選択肢」がないのだ。
これは16世紀以降の沖縄とまったく同じである。
しかしシナの属国になるよりかは何万倍もはるかにマシである。


アメリカは自国の安全保障に、日本の存在が脅威を与えないという意味で、
或いはアメリカの安全保障に日本を利用するという範囲で、
日本を守ることは事実であろう。



すなわちアメリカはこれ以上鳩山や小沢、岡田などの反米親中韓政治屋が、
日米離反工作、親中政策を推進するならば、必ずなにか仕掛けて来るだろう。
このことは以前にも書いたが田中角栄失脚を目論んだ、
ロッキード事件みたいなものが起きる可能性は十分あるだろう。

鳩山、小沢の二人はカネにまつわる材料は腐るほどあるわけで、
CIAあたりはその筋の情報はほぼすべてつかんでいるだろう。
あとは米国政府が表に出ないようにしてどう料理するかである。




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Posted by トラネコ at 00:00│Comments(2)外交
この記事へのコメント
トラネコ様

アメリカは、介錯人にはなりたくない。と言いながら、鳩山総理とも、小沢幹事長とも交渉はしない。つまり民主党政権とは交渉しない。これってもうすっかり引導を渡していますよね。
じゃ、誰となら交渉するのか。アメリカは終始一貫辺野古沿岸案以外駄目ですよ。といい続けています。答えは明白です。
小沢幹事長の大訪中団は、アメリカへのけん制もあったのでしょうね。しかし逆に逆鱗に触れたみたいです。やはり旧ソ連との冷戦時代のように、日本、中国、アメリカは三角形などといわないで、日本の立ち位置はハッキリしておくほうがいいのでしょう。
今のままでは、中国とアメリカの狭間で押し潰されてしまいます。
Posted by 涼太 at 2010年04月12日 00:06
涼太様
アメリカはある意味シナにも匹敵する悪党です。シナよりも理性と常識が多少優るだけです。それに引き換え日本の政治家は余りにも脳天気というか、ナイーヴすぎますね。今の鳩山とか岡田に至っては池沼に近いんじゃないかとアメリカは見てるでしょう。要は馬鹿と交渉するほど暇じゃない、というところじゃないですか。政界の裏事情はわかりませんが、平沼新党立ち上げとアメリカって、何か関係はないでしょうかね?
Posted by トラネコ at 2010年04月12日 00:50
 
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