「上級国民」飯塚幸三被告の判決に思う
2021年09月03日
池袋暴走事故で有罪判決、裁判長「真摯に謝って」 飯塚被告の反応は…
東京・池袋で2019年4月、高齢者が運転する車が暴走し、当時3歳の松永莉子さんと母親の真菜さん(当時31)がはねられ死亡した「池袋暴走事故」。東京地方裁判所は9月2日、2人を死亡させ、男女9人に重軽傷を負わせたとして、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)の罪に問われた飯塚幸三被告(90)に禁錮5年の実刑判決を言い渡した。【BuzzFeed Japan / 千葉雄登】
経緯を振り返る
2019年4月19日12時25分ごろ。東京・東池袋で、当時87歳の男が運転していた乗用車が暴走。横断歩道に突っ込んだ。この事故では松永真菜さん(31)と長女の莉子さん(3)が亡くなった。
昨年10月に始まった裁判で争点となったのは、飯塚被告の運転にミスがあったかどうかだ。
検察は「ブレーキと間違えてアクセルを踏み続けたことに疑いの余地はない」として法律の上限にあたる禁錮7年を求刑。
しかし、飯塚被告と弁護側は「アクセルとブレーキを踏み間違えた記憶は全くない。車両に何らかの異常があったと考えられる」として無罪を主張していた。
飯塚被告が事件当時運転していたプリウスを生産するトヨタ側は公判や会見で「車両に異常や技術的な問題は認められなかった」と説明していた。
法廷内でのやりとりは
BuzzFeed Newsは、法廷内で取材した。飯塚被告は車椅子に乗り、弁護人に押されて入廷した。
「飯塚幸三さんですね」
下津健司裁判長の呼びかけに、飯塚被告は「はい」としっかりとした声で返事をした。
「主文、被告人を禁錮5年に」
妻子を亡くした松永拓也さんと、真菜さんの父親の上原義教さんは、時折目を閉じながら判決に耳を傾けていた。
松永さんはノートを手元に置き、メモをとる。真菜さんと莉子さんに車が衝突する場面の様子が説明されると、左手を何度も握り直した。薬指には結婚指輪が光っていた。
裁判長「真摯に謝っていただきたい」
飯塚被告と弁護側の車両に異常があったとの主張は認められないとの説明をした上で、裁判長はあの日、突然2人の命が絶たれたことを強調した。
松永さんは少し体を震わせ、目頭を押さえた。そして、こぼれる涙をハンカチで拭った。
最後に裁判長は「納得したのであれば、過失を認めた上で、被告は被害者遺族に真摯に謝っていただきたい」と呼びかけた。
証言台に立つ飯塚被告は動かず、言葉を発することもなかった。そして、静かに法廷を後にした。
BuzzFeed Japan 9/2(木)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5098b63ec6d4eb5895a94c9f9dd9863f3b763c03

本当に痛ましい事故である。
一瞬にして愛する妻子を失うなど誰が想像できるだろうか。
亡くなった被害者やご遺族に心から哀悼の意を捧げたい。
池袋暴走事故の飯塚幸三被告(90)に判決が東京地裁で下された。
禁固5年の実刑判決がでたが、控訴するかどうかはまだ未定のようである。
控訴する期限は二週間あるそうだが、今回は最高裁まで時間はかからないらしい。
禁固5年が軽いか重いか妥当かは、ここでは問わない。
恐らく飯塚被告は刑務所で収監され刑期を勤め上げるまでに、
或いは高裁に上告するか、最終結審まで行く前に鬼籍に入るだろう。
私はこの事故について、高齢者の運転免許証の扱いなどよりも、
齢90歳を越えてもなお自らの保身に執着する飯塚幸三被告の
人間性や人生観に強い関心をもった。

そもそも飯塚被告が「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」記憶がない、
車に欠陥があったから起こった事故だという主張は弁護士の入れ知恵だろう。
そうだとしても、この男に素直に罪を認める意思がないことがこれでわかる。
もし私が飯塚被告の立場であるならば・・・
本当にブレーキとアクセルを踏み間違えた記憶がないとしてもだ、
現実に車が暴走し、トヨタプリウスに欠陥がない事が証明されれば、
やはり自分の過失に間違いないのだから、素直に罪を認め謝罪する。
まあ、これが普通の人間性をもった日本人の感覚ではないだろうか。

飯塚被告が最後まで無罪主張する背景はやはり「上級国民」だからだろう。
旧通産省のエリート官僚として勲章まで受賞してきた経歴のある自分が、
過失などありえないという名誉心、保身が大きく働いたのではないか。
だが懲役3年以上の刑罰を受けた者は叙勲は剥奪されるという決まりらしい。
ネットではこれで「上級国民」から「平民」に格下げといわれているが、
飯塚にとって人生の終盤にきてこれほど屈辱的な事件はなかっただろう。
飯塚にとっての人間の価値とは学歴、経歴、家柄、財産・・・という社会的属性だろう。
人間としての誠意、真心、正直、勤勉、思いやり・・・などは二の次の問題かもしれない。
恥ずかしながら、私の叔母にもこういうクズがいるので飯塚の事とダブるのだ。
以前拙ブログにコメントしてきた読者にもそういう輩がいた。
恐らく年齢も高齢者の部類と思われる内容や筆致だったから、
長生きしてきても社会的属性以外の価値観を見出す事はなかった人なのだろう。

この態度が90年生きてきた飯塚幸三の生き様なのだ。
邪推だが、飯塚被告にとって犠牲になった母子や多くのケガ人の被害者など、
さほど犠牲者を思いやる感情や真摯な反省の気持ちはないのではないだろうか?
むしろ事故ったことで自分の経歴を汚してしまった事の方を後悔しているのではないか?
何故そういえるかというと、判決言い渡し後無言で法廷を去ったからだ。
普通の人間性をもった者なら、まず被害者の遺族に謝罪の言葉があるはずだからだ。
しかし飯塚被告は、執行猶予なしの実刑判決が出た事の方がショックだったのである。
飯塚には上級国民としての輝かしいが虚飾に満ちたメッキのプライドしかないのだ。
恐らく飯塚被告の人生は高学歴、エリート官僚、勲章がすべてだったのだろう。
だから90歳になっても人生を達観、或いは悟っていないのである。

人生野終盤にきて輝かしい経歴もパー・・・
もっともかくいう私トラネコは・・・
地位も名誉も財産も家庭も・・・何もないから、
気楽に好き勝手な事が言えるのかもしれないな(笑)
そう、失うものがない人間は怖いものがないのだなw



東京・池袋で2019年4月、高齢者が運転する車が暴走し、当時3歳の松永莉子さんと母親の真菜さん(当時31)がはねられ死亡した「池袋暴走事故」。東京地方裁判所は9月2日、2人を死亡させ、男女9人に重軽傷を負わせたとして、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)の罪に問われた飯塚幸三被告(90)に禁錮5年の実刑判決を言い渡した。【BuzzFeed Japan / 千葉雄登】
経緯を振り返る
2019年4月19日12時25分ごろ。東京・東池袋で、当時87歳の男が運転していた乗用車が暴走。横断歩道に突っ込んだ。この事故では松永真菜さん(31)と長女の莉子さん(3)が亡くなった。
昨年10月に始まった裁判で争点となったのは、飯塚被告の運転にミスがあったかどうかだ。
検察は「ブレーキと間違えてアクセルを踏み続けたことに疑いの余地はない」として法律の上限にあたる禁錮7年を求刑。
しかし、飯塚被告と弁護側は「アクセルとブレーキを踏み間違えた記憶は全くない。車両に何らかの異常があったと考えられる」として無罪を主張していた。
飯塚被告が事件当時運転していたプリウスを生産するトヨタ側は公判や会見で「車両に異常や技術的な問題は認められなかった」と説明していた。
法廷内でのやりとりは
BuzzFeed Newsは、法廷内で取材した。飯塚被告は車椅子に乗り、弁護人に押されて入廷した。
「飯塚幸三さんですね」
下津健司裁判長の呼びかけに、飯塚被告は「はい」としっかりとした声で返事をした。
「主文、被告人を禁錮5年に」
妻子を亡くした松永拓也さんと、真菜さんの父親の上原義教さんは、時折目を閉じながら判決に耳を傾けていた。
松永さんはノートを手元に置き、メモをとる。真菜さんと莉子さんに車が衝突する場面の様子が説明されると、左手を何度も握り直した。薬指には結婚指輪が光っていた。
裁判長「真摯に謝っていただきたい」
飯塚被告と弁護側の車両に異常があったとの主張は認められないとの説明をした上で、裁判長はあの日、突然2人の命が絶たれたことを強調した。
松永さんは少し体を震わせ、目頭を押さえた。そして、こぼれる涙をハンカチで拭った。
最後に裁判長は「納得したのであれば、過失を認めた上で、被告は被害者遺族に真摯に謝っていただきたい」と呼びかけた。
証言台に立つ飯塚被告は動かず、言葉を発することもなかった。そして、静かに法廷を後にした。
BuzzFeed Japan 9/2(木)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5098b63ec6d4eb5895a94c9f9dd9863f3b763c03

本当に痛ましい事故である。
一瞬にして愛する妻子を失うなど誰が想像できるだろうか。
亡くなった被害者やご遺族に心から哀悼の意を捧げたい。
池袋暴走事故の飯塚幸三被告(90)に判決が東京地裁で下された。
禁固5年の実刑判決がでたが、控訴するかどうかはまだ未定のようである。
控訴する期限は二週間あるそうだが、今回は最高裁まで時間はかからないらしい。
禁固5年が軽いか重いか妥当かは、ここでは問わない。
恐らく飯塚被告は刑務所で収監され刑期を勤め上げるまでに、
或いは高裁に上告するか、最終結審まで行く前に鬼籍に入るだろう。
私はこの事故について、高齢者の運転免許証の扱いなどよりも、
齢90歳を越えてもなお自らの保身に執着する飯塚幸三被告の
人間性や人生観に強い関心をもった。

そもそも飯塚被告が「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」記憶がない、
車に欠陥があったから起こった事故だという主張は弁護士の入れ知恵だろう。
そうだとしても、この男に素直に罪を認める意思がないことがこれでわかる。
もし私が飯塚被告の立場であるならば・・・
本当にブレーキとアクセルを踏み間違えた記憶がないとしてもだ、
現実に車が暴走し、トヨタプリウスに欠陥がない事が証明されれば、
やはり自分の過失に間違いないのだから、素直に罪を認め謝罪する。
まあ、これが普通の人間性をもった日本人の感覚ではないだろうか。

飯塚被告が最後まで無罪主張する背景はやはり「上級国民」だからだろう。
旧通産省のエリート官僚として勲章まで受賞してきた経歴のある自分が、
過失などありえないという名誉心、保身が大きく働いたのではないか。
だが懲役3年以上の刑罰を受けた者は叙勲は剥奪されるという決まりらしい。
ネットではこれで「上級国民」から「平民」に格下げといわれているが、
飯塚にとって人生の終盤にきてこれほど屈辱的な事件はなかっただろう。
飯塚にとっての人間の価値とは学歴、経歴、家柄、財産・・・という社会的属性だろう。
人間としての誠意、真心、正直、勤勉、思いやり・・・などは二の次の問題かもしれない。
恥ずかしながら、私の叔母にもこういうクズがいるので飯塚の事とダブるのだ。
以前拙ブログにコメントしてきた読者にもそういう輩がいた。
恐らく年齢も高齢者の部類と思われる内容や筆致だったから、
長生きしてきても社会的属性以外の価値観を見出す事はなかった人なのだろう。

この態度が90年生きてきた飯塚幸三の生き様なのだ。
邪推だが、飯塚被告にとって犠牲になった母子や多くのケガ人の被害者など、
さほど犠牲者を思いやる感情や真摯な反省の気持ちはないのではないだろうか?
むしろ事故ったことで自分の経歴を汚してしまった事の方を後悔しているのではないか?
何故そういえるかというと、判決言い渡し後無言で法廷を去ったからだ。
普通の人間性をもった者なら、まず被害者の遺族に謝罪の言葉があるはずだからだ。
しかし飯塚被告は、執行猶予なしの実刑判決が出た事の方がショックだったのである。
飯塚には上級国民としての輝かしいが虚飾に満ちたメッキのプライドしかないのだ。
恐らく飯塚被告の人生は高学歴、エリート官僚、勲章がすべてだったのだろう。
だから90歳になっても人生を達観、或いは悟っていないのである。

人生野終盤にきて輝かしい経歴もパー・・・
もっともかくいう私トラネコは・・・
地位も名誉も財産も家庭も・・・何もないから、
気楽に好き勝手な事が言えるのかもしれないな(笑)
そう、失うものがない人間は怖いものがないのだなw


Posted by トラネコ at 15:00│Comments(5)
│社会
この記事へのコメント
このクソジジイ本人はともかく、クソジジイの身内も、世間から後ろ指を射され、針の筵の日々を過ごしているのではないでしょうか?「上級国民」の身内から一転して、「人殺し」「人間の皮を被った畜生」の身内になったのですから。日本の司法が「加害者」に甘いとは言え、仮に告訴・上告しても、判決確定まで世間の白い目に曝され、それに耐えて暮らすのは、並大抵のことではありません。クソジジイの身内に、人間らしい心が一欠片でもあるのなら、さっさと刑に服する様、クソジジイを説得することで、せめてもの謝罪の気持ちを表明すべきです。
Posted by NTRC特撮軍団長・ヤラセロウ大元帥 at 2021年09月04日 21:57
NTRC特撮軍団長・ヤラセロウ大元帥様
同意です。
飯塚被告の家族への批判もかなりあるそうですが私は把握していません。
しかしこの男の子女も同じような価値観をもっていることは想像に難くありません。まあ家族に罪はないとはいえ、仰るように刑に服するように説得することは大事ですし、被害者への直接の謝罪と賠償は民事裁判がなくてもすべきですね。
同意です。
飯塚被告の家族への批判もかなりあるそうですが私は把握していません。
しかしこの男の子女も同じような価値観をもっていることは想像に難くありません。まあ家族に罪はないとはいえ、仰るように刑に服するように説得することは大事ですし、被害者への直接の謝罪と賠償は民事裁判がなくてもすべきですね。
Posted by トラネコ
at 2021年09月04日 23:49

このジジィには被害者やその遺族を思いやる気持ちなど皆無だと思いますね。
むしろ、何でこのオレ様が大したことない庶民のために頭を下げたり、罪に問われなきゃならないんだ、ぐらいしか頭にないと思います。
トラ猫様の方が人間的レベルは遥かに上ですよ。
むしろ、何でこのオレ様が大したことない庶民のために頭を下げたり、罪に問われなきゃならないんだ、ぐらいしか頭にないと思います。
トラ猫様の方が人間的レベルは遥かに上ですよ。
Posted by ガトー at 2021年09月05日 12:49
この人は、高学歴と肩書き云々より、元の人間性が生育の中で欠落したものがあったのではないでしょうか。底辺の貧乏で親の教育が行き届いてない人が、信じられない犯罪起こしてるのを最近目にしますけど。やっぱり、親が変?て思います。親が高学歴低学歴言うより、当たり前の常識、他人を思いやる当たりまえの感情ない人って怖い
ですね
ですね
Posted by うさこ at 2021年09月05日 22:07
ガトー様
同意です。
仰る通りですね。
飯塚被告の親に問題があったのでしょうね。恐らく勉強さえして優秀な成績を収めていればいつも褒めてくれて、人格形成に必要な学習が欠落していたのでしょう。私も若いころは他人様に誇れるような人間ではなかったですが、まあ中年期に気づくことが多々あり、まあ何とか常識人?の範疇にはいるようですが(笑)
うさこ様
同意です。
上のレスに重なりますが、刷り込み理論ではないですがやはり家庭教育というものは大事です。親の人生観や倫理道徳観は三つ子の魂に影響すると思いますね。しかし人格形成も含めて、日本もそろそろいろんな価値概念の転換が必要な時期にきたのではないでしょうか・・・
同意です。
仰る通りですね。
飯塚被告の親に問題があったのでしょうね。恐らく勉強さえして優秀な成績を収めていればいつも褒めてくれて、人格形成に必要な学習が欠落していたのでしょう。私も若いころは他人様に誇れるような人間ではなかったですが、まあ中年期に気づくことが多々あり、まあ何とか常識人?の範疇にはいるようですが(笑)
うさこ様
同意です。
上のレスに重なりますが、刷り込み理論ではないですがやはり家庭教育というものは大事です。親の人生観や倫理道徳観は三つ子の魂に影響すると思いますね。しかし人格形成も含めて、日本もそろそろいろんな価値概念の転換が必要な時期にきたのではないでしょうか・・・
Posted by トラネコ
at 2021年09月06日 01:01
