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メキシコの麻薬組織

2011年09月24日

トラック2台に35遺体! 拷問の跡も 麻薬抗争か メキシコ
メキシコ南部ベラクルス郊外の路上で20日、35人の遺体が2台のトラックの荷台に乗せられて放置されているのが見つかった。大半はメキシコで勢力を拡大している麻薬密輸組織「セタス」の関係者とみられる。スペイン通信などが伝えた。

拷問された痕跡がある遺体もあり、捜査当局は対立する麻薬組織「湾岸カルテル」が殺害して放置したとみている。トラックはショッピングセンターに近い立体交差の橋の下に乗り捨てられていた。遺体のうち12人は女性。身元が判明した人は全員、誘拐や殺人、麻薬関連の犯罪歴があるという。(共同)
産経新聞 2011.9.21 14:15
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110921/amr11092114170011-n1.htm



メキシコへ来る前には知人や友人から、そこは危険な国だからと、
随分と注意を喚起されていたが、実際は地域による犯罪格差がある。
ニュース記事でも確かに麻薬絡みの殺人事件、抗争事件は少なくない。

地元の人に聞けば、麻薬事件の頻発する地域は北部国境付近のチワワ州や、
メキシコ湾沿岸地域ベラクルス州、西南部太平洋岸ミチョアカン州あたりが多いようだ。
麻薬の密輸だから当然、運搬に適した国境や港町に拠点があるのはうなずける。

メキシコの麻薬組織が麻薬を売るのは当然お隣のアメリカである。
アメリカの密輸麻薬の70%がメキシコから来るらしいので、
アメリカ連邦麻薬取締り局(DEA)もその摘発に躍起になっている。

かつてラテン・アメリカの麻薬の拠点はコロンビアが有名だった。
とくにメデジン・カルテルは麻薬組織というよりも麻薬王国に近く、
コロンビア軍でも歯が立たないくらい強力な私兵組織があったそうだ。

何でも世界各国の特殊部隊上がりの猛者を高給で雇い、
潤沢な資金で最新型の武器を武器商人から購入していたというから、
戦争のプロに最新兵器なら、コロンビア政府軍など相手にならなかったのも納得だ。

結局コロンビア政府が要請した、米軍特殊部隊の投入組織を完全壊滅
させたという話らしい。これは単純にコロンビア政府軍が弱い、という以上に、
後述する汚職と腐敗にまみれたラテン・アメリカの政治事情がある。



コロンビアの麻薬カルテルが壊滅以降、メキシコにその商売利権が移ったらしい。
元々メキシコはコロンビアの麻薬組織から、その輸送を委託されていたらしいが、
今はメキシコが麻薬の製造・輸送・密売を、一挙に取り仕切って独占状態らしい。
そこでメキシコ内での麻薬組織同士の縄張り争いと、政府の取り締まりという、
三つ巴の戦いが繰り広げられているのが現状である。

2006年から就任したフェリペ・カルデロン大統領は警察、軍隊の総力を上げて、
麻薬組織撲滅運動を始めたが、それで黙っている柔な麻薬組織ではない。
各麻薬組織とも政府軍とガチンコ勝負で戦う構え十分である。

そのためカルデロン大統領就任以来毎年麻薬抗争での死者が激増している。
2006年には2千名あまりの犠牲者が、2008年には二倍の5千を越え、
2009年にはその二倍近い9千6百が殺され、
2010年にはさらに急増し1万5千名以上も殺されている。

この調子だと今年は2万名の犠牲者がでるのだろうかwwwwwwwwwwww

まさに麻薬戦争である。



政府が警察や軍隊まで投入してもほとんど効果がないのは理由がある。
麻薬組織の買収コロっと寝返る政治家、裁判官、警察官、軍人が、
あまりにも多く
、コロンビアとまったく同じ状況なのだ。

メキシコの軍人・警察官は給料が安く、仕事は命がけなので、
簡単に買収で寝返るのである。脱走も多く数千名以上の脱走兵がいるらしい。
中には部隊ごと麻薬組織に寝返る兵隊もいるというwww

またどの麻薬組織も邪魔な相手とみれば、政治家、警察官、軍人、弁護士、裁判官、
一般市民の老若男女問わず、残忍な殺し方で見せしめに路上に晒す
無論多くの麻薬組織は最大の敵である大統領を暗殺しようと狙っている

既に各地で麻薬組織に買収されない、或いは反骨精神のある
市長、町長など十数名が殺害されている。
場合によっては家族や親戚も皆殺しになるというwww

だから政府の麻薬対策なども、組織には筒抜けになっている場合が多く、
軍隊や警察内部にも組織の息のかかった『スパイ』がいるし、
議員や市長、警察署長クラスも麻薬組織に買収されているから、どうしようもない。

さらにマスコミにも麻薬組織の人間が浸透しているという。
もちろん日本には存在しない勇気あるレポーターなどは、
すぐに暗殺の標的になり、すでに何十人も殺されているという。


もっとも日本でも『ある種の団体』などがあらゆる公職に浸透し、
犯罪を行っても無罪とか軽微な罪で許される状況があるもんな。
日本も司法権の独立など、もう・・・・・・



今回記事にでたセタス(Los Zetas)という麻薬組織のボスは、
すでに名前も有名で、なんと!元連邦警察の特殊部隊に所属していた、
A・G・デセナ大尉がかつての同僚や部下と始めた組織であるwww

当初は麻薬売買ではなくヒットマン組織、すなわち暗殺集団であった。
彼らは今回の事件の犯行実行者と見られるガルフ・カルテルの傭兵部隊だった。
ところがガルフ・カルテルと袂を分かち独立したことから、対立関係になって、
今回の事件へと発展しているようだ。

だからセタスは警察内部の事情にも通じ、顔も広く、さらに戦闘は専門とくれば、
いくら政府軍を投入したところで、勝ち目はないわけだ。
当然武器も自動小銃はいうに及ばず、ロケット・ランチャーや対戦車ミサイル、
装甲車、武装ヘリコプターまで装備しているというから恐れいる。

装甲車、武装ヘリコプターってwww
どこから手に入れるんだよ!!!???


いや~日本のやくざ屋さんなど可愛いものですな。
メキシコや中南米の『ヤクザ』は軍隊ですからwww
もっとも北朝鮮は核武装した世界最大の犯罪組織といえるかも!?

また貼っときます。
<参考>メキシコの恐ろしい犯罪の話1~5
注)非常にグロい写真もあるので、心臓の弱い方は見ないほうがよろしいかと・・・
http://darknessofasia.blogspot.com/2010/11/blog-post_21.html
http://darknessofasia.blogspot.com/2010/11/blog-post_4080.html
http://darknessofasia.blogspot.com/2010/11/blog-post_9491.html
http://darknessofasia.blogspot.com/2010/11/blog-post_23.html
http://darknessofasia.blogspot.com/2010/11/blog-post_5173.html
http://darknessofasia.blogspot.com/2011/01/2011_10.html







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Posted by トラネコ at 11:00│Comments(8)メキシコ
この記事へのコメント
トラネコ さま

意地悪な私としては、九条の会 人権保護団体 大江健三郎 など、平和を愛する人たちをメキシコに派遣したいところですね。

心と心で話し合えば、麻薬組織を無くす事ができるかもしれません。
(笑)

秩序がなくなると、あとは力で抑え込むしかなくなります。
トラネコ さまの言われるように日本もメキシコのことを笑えません。
なんとか学会とか民主党関連で死んでいる人が多くいますし政治家の事務所の火事なんかもあります。

秩序は国民皆の気持ちが大事、心が乱れればあっという間になくなります。そしていったんなくなると元に戻すのは大変です。
しかしそれにしても、民主党は日本の心を破壊しているとしか思えませんね。
Posted by 人形焼 at 2011年09月24日 13:56
人形焼様
いいアイデアですねえ、護憲、平和団体の方々にぜひ麻薬カルテルのボスと『話し合い』をして、解決に導いて欲しいですね(笑)。
しかし笑い事ではないですね、日本も強力な圧力で法治国家の屋台骨が壊れつつあります。某カルト団体だけではなく、シナチョーセンの圧力が司法にもかかっています。あの福田政権から顕著に感じます。石灯篭を投げつけられた警官の発砲事件にも正当防衛が適用されないとか・・・ね。

>秩序は国民皆の気持ちが大事、心が乱れればあっという間になくなります。
まったく同意です。この無秩序がシナ4000年の内乱史なのだと思います。だからシナには法治国家になりえず、太古の昔より人治国家だったんですね。
Posted by トラネコトラネコ at 2011年09月24日 14:08
麻薬を買っているのは主に米国なのだから、メキシコ麻薬戦争のかなりの責任は米国にもあるはずですが、どうなっているのでしょうか。

ちなみに、北朝鮮の麻薬輸出には日本国内のヤクザが絡んでいるはずだし、彼らはシナチョーセン人脈との関わりも深い。 パチンコ業界や統一教会などを完全に取り締まれないのも、かれらのが裏社会や政治屋との癒着構造があるからとされていますね。
Posted by Black Joker at 2011年09月24日 17:08
Black Joker様
確かにそのとおりですが、昔からアメリカ大陸の麻薬の主要消費地、というか市場はアメリカなんです。理由はいろいろあるでしょうが、基本的に経済大国で金がある、アメリカ国内にも古くから犯罪シンジケート(輸入取り扱い業者)がある、人口(市場)があり需要がある。こういった経済における一般市場原理があるからだと思います。

まあアメリカに責任ありといえど、国家が輸入しているわけではないので、責任はあるにせよ、放置しているわけではないのでそれは酷ですね。アメリカ政府も麻薬対策にはかなり予算を割いているようでし、アメリカとしても頭痛の種の一つなんだと思います。

北朝鮮からみの麻薬はそうですね、仰る通り在日ヤクザやおそらく、パチンコ絡みの政治屋や警察関係も関係あり、だと見るのは自然なことでしょう。司法や行政内部とヤクザや北朝鮮犯罪ルートが繋がっているとすれば、そういう意味では日本もメキシコと変わらんのかも・・・
Posted by トラネコ at 2011年09月25日 01:52
メキシコマフィアの闘争心と行動力は日本人も見習ってほしい。今の日本人は獣同然の格下の相手であるシナ朝鮮に舐められている。
獣に理屈は通じない、殴って初めて躾をつけることができる。日本人もメキシコマフィアのように敵を首チョンパしたり、鎖でぶら下げてバーベキュー焼きにするくらいの甲斐性を持てば、シナ朝鮮もびびって逃げ出す。
あるいは自衛隊や海上保安庁をメキシコマフィアとトレードするのもいいかもしれない。実戦経験は豊富でしかも好戦的なので、憲法9条などお構いなしに戦争をしてくれるだろう。今の日本に必要な人材はメキシコにいる。
Posted by 愛国無罪 at 2011年09月29日 08:24
愛国無罪
賛成です。
メキシコ人の7割はメスチソといって先住民とスペイン人の混血です。先住民の中でも最後の帝国を築いたアステカ族は非常に戦闘的部族ですから、その血が現在のメキシコ人にも受け継がれているのでしょう。麻薬カルテルは政府も警察も軍隊もまったく怖くないばかりか、逆に攻撃しますからね。メキシコマフィアとトレードもいいですが、個人的には義憤に駆られた自衛隊の決起です。自国の政治改革は自国民で行うべしという観点から、クーデターは大賛成ですね。
Posted by トラネコトラネコ at 2011年09月29日 08:39
場合によっては家族や親戚も皆殺しになるというwww


草生やしてるけど、面白い内容なの
Posted by 面白いの at 2014年06月07日 02:16
>愛国無罪

あなたがやれば?

日本人は、支那朝鮮人と違って野蛮人ではない!
Posted by やめて at 2015年01月28日 21:32
 
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