てぃーだブログ › トラネコ日記 › 社会 › アファーマティブアクションは人種配分主義である!

アファーマティブアクションは人種配分主義である!

2018年07月16日

トランプ米政権、大学入学時の少数派優遇を廃止へ
トランプ米政権は3日、大学や公立校に入学選考で人種的少数派を優遇する積極的差別是正措置(アファーマティブ・アクション)のうち、オバマ前政権が導入した指針の廃止に着手した。米各メディアが報じた。

ジェフ・セッションズ司法長官はが同日、オバマ政権の指針24件を撤廃した。その多くが、学校の人種対応やアファーマティブ・アクションの奨励に関連する。

これによりトランプ政権は、大学や高校に対して入学選考時に人種を考慮しないよう求めるとみられる。高校・大学の多様性促進のためにバラク・オバマ前大統領の下で導入された政策が停止されることになる。

米ハーバード大学がアジア系米国人の入学を制限している疑いをめぐる差別訴訟に直面するなかで、今回の措置が明らかになった。
<中略>

政策撤廃が意味するのは?
英国ではポジティブ・アクションと呼ばれる、高等教育でのアファーマティブ・アクションは、入学選考時にマイノリティー(人種的少数派)を優遇することで、多様性を促進する狙いの措置。米国内で長らく議論の的になってきた。

ハーバード大学を提訴した非営利団体「Students for Fair Admissions(公正な入学選考を求める学生たち)」は、同大学がアジア系米国人に対して選考の際に不当に高いハードルを課していると訴えているハーバード大学が人種的差別をしている疑いをめぐっては、司法省も調査中だ。

司法省は今年4月、アイビーリーグ(ハーバード大学を含む米東部の名門大学)各大学に対して合格者の選抜方法について公表するよう求めた。ハーバード大学は、「アジア系米国人を含むいかなる集団の入学希望者も差別していない」と述べている。同大学ウェブサイトによると、アジア系学生の合格者の割合は現在22.2%となっている。

オバマ政権時に司法省と教育省の連名で出された指針は、「さまざまな生い立ちの学生で構成された学習環境は、それぞれの学生の教育的経験を向上させる」と述べ、多様性の促進を求めた。

「教育機関は、このような豊かな学術的環境を作り出すのを選択することで、学生たちが批判的思考や分析力を高めるのを助ける」

指針は、人口構成に基づいて特定の学校からの入学希望者を優遇したり、選考過程で学生の人種も「他の要素と共に」考慮に入れたりし、多様性を促すことが中心に据えられている。

当時の指針は、アファーマティブ・アクションの抑制を求めたジョージ・W・ブッシュ政権の政策からの転換を示していた。ブッシュ政権の指針は、オバマ政権時に教育省のウェブサイトから削除されたが、今では復活している。

ベッツィ・デボス教育長官はAP通信に対し、人種や大学の入学選考について議論はしないと語った。同長官は「この問題は司法の場で議論されるものだと考えており、司法も判断を示している」と述べた。

しかし、ピュー研究所が2017年10月に発表した世論調査では、米国人の71%がアファーマティブ・アクションを肯定的に考えている。
<中略>
アファーマティブ・アクションを批判する人々は「逆差別」だと激しく反発しているが、支持する人々は教育や雇用で多様性を確保するために必要な措置だと主張している。

(英語記事 Affirmative action: Trump 'to scrap' college racial bias policy)
BBCニュース日本語版 2018年07月4日
https://www.bbc.com/japanese/44707553


<関連エントリ>
差別を助長する優遇策
http://ryotaroneko.ti-da.net/e4596367.html

男女の候補者均等法? バカか、女性議員が少ないのはなり手がいないからだ!
http://ryotaroneko.ti-da.net/e10407781.html


アファーマティブアクションは人種配分主義である!



トランプ政権は、大学や高校に対して入学選考時に
 人種を考慮しないよう求めるとみられる

賛成である!
私は日本人だからアメリカの制度にどうこういえる立場ではないが、
トランプの今回の指針は正しいと思っている。そもそも入学試験って、
学力成果の順番で入学を決めるのが極めて公平ではないか?

これが人種差別を背景に人種に配慮などという発想が理解出来ない。


アファーマティブアクションは人種配分主義である!

         いろいろ物議を醸しだすが実行力は極めて高い。



そこで・・・

アファーマティブ・アクションを批判する人々は「逆差別」だと激しく反発しているが、
 支持する人々は教育や雇用で多様性を確保するために
 必要な措置だと主張している。

私は逆差別だと思う!

そもそもこの発想自体が私は理解できない。
「アファーマティブ・アクションとは弱者集団の不利な現状を歴史的経緯や
社会環境に鑑みた上で是正するための改善措置のこと」
とある。

この定義で考えて見ても、私はアメリカの大学や企業でやってることは理解できない。
先日の移民保護のサンクチュアリー・シティの不法移民保護の言い分もそうだが、
アメリカのやることは実に理解に苦しむ制度が少なくないのだ。

黒人やラテン系の学力が低い原因がいったい何か? が問題だ。
記事によれば被差別人種・民族らの、貧困問題や就学率の低さや、
治安や経済的に劣悪な地域環境 が原因
だとしている。

そうならば、安易に大学入学者枠を設定するのではなく、
大学進学を阻害する原因を除去し是正することこそが、
行政のやるべき優先課題でなのではないのか?
 

どうも本末転倒な気がする。

つまり「弱者集団の不利な現状を歴史的経緯や社会環境に鑑みた上で是正する」
ならば、歴史的経緯は変えられないから社会環境を是正することが優先だ、
それがどうして大学や学校入学に人種枠ができるのかが理解できない。


アファーマティブアクションは人種配分主義である!



アファーマティブアクションが「人種」にこだわるのは、
アメリカでは今も厳然とした人種差別があるからだ。

黒人やヒスパニック系が社会的弱者とされる背景には歴史的に人種差別がある。

アメリカは伝統的に人種差別が国家形成と発展の基本思想になってきた。
だから先住民虐殺して土地を奪い、黒人を商品にして奴隷経済の市場をつくり、
白人に脅威をもたらした生意気な日本人に原爆を落とした
のである。

そしてこのレイシズムがアメリカ国内で先住民差別、黒人差別、シナ人差別
そして日本人差別、ほかにも同じ西欧系でもアイルランド系、イタリア系、
ポーランド系
などカトリック教国出身者が差別の対象になってきたのである。

アメリカは西欧白人のキリスト教を背景としたマニフェスト・ディスティニーがあり、
これが人種差別の基本理念となり、領土的野心を正当化する思想なのである。
こういう時代背景をもつ人種差別意識は簡単には払拭できないのである。


  アファーマティブアクションの基本理念は
  この人種差別意識を除去することである。


ならば・・・

 人種差別意識を除去する社会的、
 教育的活動が先決ではないのか?



アファーマティブアクションは人種配分主義である!



この制度では黒人・ラテン系の優先的入学制度が設けられているから、
白人系で優秀でも一定の枠内に入らないと、自分より成績下位の黒人や、
ラテン系のほうに優先的に入学が許可されてしまう
のである。

酷い場合には、ハーバード大学では成績が満点に近いにもかかわらず、
人種構成上の理由でアジア系は入学を認められないケースもあるという。
ハーバード大学はそれを認めていないが、事実ならば逆差別そのものである。
  ↓
米ハーバード大がアジア系米国人を差別か? 
「ほぼ満点でも不合格」「人種考慮は多様性のため」 トランプ政権が調査へ

産経ニュース 2017.8.24
https://www.sankei.com/world/news/170824/wor1708240001-n1.html


しかし一方でこう考えるならば・・・

高等教育でのアファーマティブ・アクションは、入学選考時に
 マイノリティー(人種的少数派)を優遇することで、
 多様性を促進する狙いの措置。


アファーマティブアクションは人種配分主義である!




本来大学や学校の選抜試験(入試)とは学力が合否の基準になっていた。
しかしアメリカの場合、これを人種配分とするという考えに転換したのだ。
つまり・・・

アファーマティブ・アクションを主張する側の言い分が、
「多様性の確保」というなら、大学や就職には成績や能力よりも人種が優先される、
と解釈できるから、アファーマティブアクションはこういう価値観に転換したいうことだ。

だからオバマ政権時代の指針では・・・

指針は、人口構成に基づいて特定の学校からの入学希望者を優遇したり、
 選考過程で学生の人種も「他の要素と共に」考慮に入れたりし、
 多様性を促すことが中心に据えられている。

な~るほど!

アメリカの大学は人口に占める人種の割合で、それぞれの人種内の成績順で
入学者を決めているのか、ならばとてもスッキリ理解できるのである。
しかしもしそうならばアジア系はもっと不利になってくるだろう。

アジア系は人口の約4.2%しかいないから100人いれば4人しか入学できない。
なるほどハーバード大学ではアジア系が満点とっても不合格になるはずだ。
そして今も人口の半数以上を占める白人優先主義が続くと考えれるのだ。

結局は人種差別解消とかエラそーなこと言ってるが、
アファーマティブアクションとは人種杯分主義と考えれば、
所詮は白人優先主義を存続させるという結果になるのではないか?


アファーマティブアクションは人種配分主義である!



しかしまあ・・・

アメリカ社会の7割以上がアファーマティブアクションを支持しているというから、
それでいいのだろう。アメリカはアメリカの価値観があるから仕方ない。
しかし日本にこの考え方が既に入っているから厄介だ。

男女雇用機会均等法、LGBTを一般人より優先する風潮、
先日もあった政治における男女比率の均等化法、
バカ日教組による悪平等主義・お手々繋いでゴールイン・・・


日本の安っぽいジンケン屋はすぐ欧米の制度を何でも優れたものとして、
国情も考えずに無批判に日本に取り入れたがる傾向があるのだ。
それが進んだ文明人みたいな錯覚する軽薄な西欧事大主義者である。

そして一番駄目なのが保守を自認する自民党のアホが、
すぐ無批判にバカサヨの言いなりになって賛成することだ。
もうね、保守も脳みそが腐り始めているんだな・・・


アファーマティブアクションは人種配分主義である!

         何が「私も」だバーカ、おめーらなんか
         間違っても●●●ねーよっ、自惚れんな!



アファーマティブアクションは人種配分主義である!


アファーマティブアクションは人種配分主義である!









同じカテゴリー(社会)の記事

Posted by トラネコ at 00:00│Comments(7)社会
この記事へのコメント
私もアファーマティブ・アクションは、逆差別だと思う、そりゃあ、米国社会では人種数に応じた配分で、「ある種の公平さ」言う果が得られるかもしれない。 ダケど、其れを、殆ど反一民族の筈の日本でやる意味は、端から、特定人種の優遇=逆差別の意味しか持たないと思いますね。

 是を言いだしたのは、どうせ、東大や都内の有名私大出で構成する、左巻き官僚や似非学者共なのでしょう。

 大体、彼らの言うジェンダー・フリー自体、男女平等の基本的な考え方が西洋とは異なる日本では、性別無視した、伝統破壊でしかなく、一番辛い思いをして居るのが、女性本来の仕事も、社会的な仕事も両方熟さざるを得ない、「働く女性」だと言う皮肉な現象になって居るカラ、日本で葉ジェンダーフリー事態が、支持されて居ない。

 それなのに、文科省の科研費の配分は、2位以下は、全て左翼の学者が名を連ね、ジェンダー学の大沢真理も1億8千万貰っている。 是を是正しなくては。日本の大学がおかしくなるのは当然でしょう。

 日本は先ず、文科省内の行政改革から始めるべきですね。
Posted by  ナポレオン・ソロ at 2018年07月16日 14:26
人種ではありませんが、日本にも類似の枠組みはあると思います。
トラネコ様や私が、仮にどれだけ評価されようが、芸術院会員にはなれません。
ちゃんと、日展は何人、院展は何人、と、各団体展枠の人数が決められており、草間彌生や村上隆その他無所属の者が、どれだけ知名度や評価があろうが、国の認める最高級芸術家兼公務員の、芸術院会員にはなれません。日展の書道のように、あらかじめ枠が決まっているのです。そしてご存じのように、その背後では、利権や金品が飛び交っています。
これがおかしいと、多くの人が文部大臣等に訴えているようですが、例によって、前向きに善処しますで、何も致しません。恐らく、中曽根さんと平山さんと画廊のトライアングルのような資金運びの役割を果たしてくれているので、政治家も官僚も、その程度のことは大目に見よう、ということでしょう。
アメリカについていえば、そもそも人種の規定自体がカースト制度ではないか、ということです。だって、白人+アジア人=アジア人、アジア人or白人+黒人=黒人、という図式で、上位カースト人種と下位カースト人種が交われば、その子は必ず両親の内の下位の方のカースト人種に組み込まれるのですから。ユーロアメリカンと呼ばずに、コーカシアンと呼ぶのが、ポリティカルコレクトだなんて、お笑いで、だったら初めから、アメリカの人種の枠組み自体が、人種の上下関係を前提にしている、ということです。
その枠組み自体が、差別の温床として、上下関係に基づいて設定されている以上、そのおかしな構図で人口比を割り出して、大学の入学枠を設定しても、自己矛盾に陥るだけだと思います。したがって、この場合は、トランプの方が「平等政策」なのです。
Posted by 丑寅の金さん at 2018年07月16日 21:12
ナポレオン・ソロ様
同意です。
日本でジェンダーフリーやLGBTや身障者優遇・・・などが優先するようになったのは、官僚がバカだという事です。坂東真理子など自分が文部官僚に脅しかけて女性優遇政策の主張したら、ビビッて簡単に首を縦に振ったと自慢げに話していました。日本の行政には「文化」がないのです。単にペーパーテストエリート(暗記力だけ優れているバカ)で構成されているのが役所です。官僚は単なる事務屋ですから思考力や判断力がありません。外務官僚などその典型で外国語が話せるだけの事務屋ですから、日本外交がいつまでたってもダメなんです。


丑寅の金さん様
同意です。
日展というのはいわば日本独自の権威主義的美術団体ですね。まあいってみれば官僚的組織ですね。元々が官展ですから仕方ないんですが、それに反発した在野の各美術団体も同じような体質になっていますから、所詮は群れをなせば皆官僚的な組織になるという事ですね。

私は、創作する者は一匹狼であるべきで群れを成せば烏合の衆に堕してしまうという考えですから、学生時代に腕試しに公募展に出品し、後に賞金目当てにその手の公募展にも出品しましたが、団体に所属したいと思ったことは一度もありません。仰る通り、団体展は必ず作品以外の要素(人脈、カネ、政治力・・・)が必要になります。

>アメリカについていえば、そもそも人種の規定自体が
 カースト制度ではないか・・・
そうですね、キリスト教文明圏では人種が重要な人間規定の社会的要因になっていますから、ナチスのユダヤ人ホロコーストやスラブ系、ロマ、身障者・・・殺害はすべて人種に由来します。また旧ソ連での少数民族弾圧、白人ではありませんがシナ人の同様な少数民族絶滅政策も同じです。白人との混血による有色人種規定もある意味白人純血主義であり、いかに肌の色がキリスト教文明にとって大事かが分かります。シナ人の場合、チャイナ・コミュニズムによる漢民族至上主義なんでしょう。

こうみると人種平等を謳うキリスト教もマルクス主義も、所詮は人種を基本にした差別主義にすぎない事がわかります。仰る通り私もアメリカナンバー1を掲げるトランプの政策の方が真の平等主義だと思いますね。
Posted by トラネコトラネコ at 2018年07月17日 09:58
アメリカはイギリスの清教徒の集団を皮切りに欧州から渡ったプロテスタント系移民によって建国されたので、その当時の人種差別がそのままアメリカ社会の基本になっていると思います。 ですから、逆差別であってもアファーマティブ・アクションには仕方ない側面があるのは理解できます。 それでも、実力主義を歪めるのは良くないです。

ハーバード大学で成績が満点に近いにもかかわらず、人種構成上の理由でアジア系は入学を認められない場合があるという話で、ブラジルのサンパウロ大学の事例を思い出しました。 人口の1%に満たない日系ブラジル人が、最高学府サンパウロ大学の学生の約15パーセント・教員の約8パーセントを日系ブラジル人が占めています。 そういう日系ブラジル人がブラジルに大きく貢献しているのは事実です。

ちなみに、アメリカではユダヤ系アメリカ人(全米で600万人)が銀行業を始めとして政治経済界で大きな力を持っているそうです。
Posted by Black Joker at 2018年07月18日 15:48
Black Joker様
同意です。
アメリカの場合、建国の精神と開拓精神の背景にご指摘の清教徒、ピューリタニズムがあって、それが神に約束された土地としてアメリカを宗教的な意味での新天地にしている宗教的背景がありますよね。そこに人種差別が価値観と入ってこないと先住民大虐殺やアフリカ系を奴隷商品にするという発想は出てこないのです。もちろんシナ人、日本人への不当な差別、弾圧も同じです。結局キリスト教原理主義が根強いのも、清教徒のアメリカだからでしょうね・・・。
Posted by トラネコトラネコ at 2018年07月19日 13:12
大阪のどっかの私大だって、女の点数を嵩増しするって公言してるからな。
ほんと、女と黒人は害悪でしか無いわ。
こいつらが自分たちで文明を築けなかった理由がわかる。
Posted by kmr at 2018年07月22日 10:37
kmr様
何で女性受験者優遇するのですか?
Posted by トラネコトラネコ at 2018年07月22日 15:35
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。