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同性愛者の社会的立場について考える

2013年10月05日

反同性愛法作った露議員、「S・フライ氏は悪の運び手」
【AFP=時事】同性愛者を公言する英俳優スティーブン・フライ(Stephen Fry)氏は「悪の運び手」で、同性愛は性倒錯であり、ロシア人の価値観を守るために闘うウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の存在は神に感謝すべきこと──。ロシアの地方議員、ビタリー・ミロノフ(Vitaly Milonov)氏はこう考えている。

ロシア第2の都市サンクトペテルブルク(Saint Petersburg)で市議会議員を務めるミロノフ氏には、同性愛者の権利擁護派からの反感が一挙に集まっている。だがそれは、同氏の極端な発言のみが理由ではない。 ミロノフ氏は、多方面から批判を集めている「同性愛のプロパガンダ(宣伝)」禁止法を地元議会に提案し、現代のロシア社会に具体的な影響を及ぼした人物だ。

同性愛プロパガンダ禁止法は、かつてロシア帝国の首都だったサンクトペテルブルクで制定されると、次に連邦下院議会の議員らに取り上げられ、今年6月のプーチン大統領の署名によりロシア全土を対象とする連邦法として成立した。だが活動家らは、同法が同性愛者の弾圧に利用されかねないと主張。同法をめぐり2014年ソチ冬季五輪のボイコットまで呼びかけられるなど、ロシア政府にとって大きな頭痛の種となる論争を巻き起こしている。
<後略>
AFPBB News 2013年10月1日 16:44
http://topics.jp.msn.com/world/general/article.aspx?articleid=2100725

同性愛者の社会的立場について考える

           同性愛プロパガンダ禁止法を推進するビタリー・ミロノフ議員




まず、私の考えを述べておくと、私は同性愛者ではないが、
同性愛者に対して特段、偏見や違和感などは感じないし、
同性愛者の社会的存在価値は異性愛者と対等だと考える者である。

また『性愛』を男女間のみの関係、という概念を捨てるならば、
異性愛と同性愛は性愛の一種類であると定義付けることで、
なんら問題はないと思うからだ。

同性愛(Homo Sexual)というのは、通常の異性愛(Hetero sexual)という、
生物学的法則や社会通念から言えば『特殊』の分類に属するのだろう。

しかし、あらゆる分野には必ず例外が存在していることから、
世の中の事柄は常に例外も含めて議論し、社会的悪影響がない限り、
『例外的少数派』にも平等に社会的認知をすべきだと考える。

ただし・・・

私は少数派を常に尊重すべしなどという、愚かな考えは持っていない。
少数だろうと多数だろうと、社会に害悪をなす者は排斥すべきだ、
という考えを持っているので、誤解なきよう御願いする。


以前読んだ脳科学の本に書いてあったことだが、
発生学的に同性愛者或いは性同一障碍者というのは、
妊娠中の母体でホルモン照射のバランス異常によって、
生まれるものらしい。

発生学では最初はすべての生物はメスなんだそうだが、
胎内における男性ホルモンの胎児への照射の度合いにより、
多く照射されるとメスオスに変化するのだそうだ。

ところが母胎内での男性ホルモンの照射量が中途半端であれば、
発生学的に『性の未分化』が起き、男性になりきれないままだったり、
或いは脳機能と身体機能が男女アンバランス、という形などで生まれてくるそうだ。

この場合いろんなケースがあり、体は女性だが脳は男性、その逆の場合、
さらに肉体的に両性具有、俗にいう『ふたなり』というケースも出てくるそうだ。
いずれにせよ心と体の性が一致していないということだ。

同性愛者の社会的立場について考える

      

そう考えると、誤解を恐れずに言えば同性愛者とは、
先天的障碍者と同じ立場ともいえるのではないだろうか。
両者とも決して本人の意思や落ち度ではないからだ。

であれば・・・

    同性愛者を社会的に差別する考え方は、
    障碍者差別と同じだと考えられる。



では次は同性婚について考えてみたい。

同姓婚は欧米各国ではかなり認められた制度である。
ここメキシコも一部の自治体では認めている国であるが、
カトリックの強いラテン諸国では少数派である。

カトリックでは同性愛は自然法に反する罪と規定している。
でもメキシコシティでは2009年に同姓婚が認められた。
南米のアルゼンチン、ブラジル、ウルグアイでも認められている。

ソナロッサと呼ばれる繁華街は俗に『ゲイの街』といわれるくらい、
同性愛者が多く、男性同士手をつないだり、肩を組んだカップルや、
地下鉄駅や通りで抱擁し、キスしているシーンは何度も目撃している。

初めてこういう場面に遭遇したときは驚いたが、
何度も目撃するうちにだんだん慣れてしまった。
何事も慣れなんだろうな、と思う。


同性愛者の社会的立場について考える



同性愛者の結婚となると、私は認知すべきかどうか判断に苦しむ。
なぜならば結婚の定義をしなおすべきだと思うからだ。

結婚とは、生物学的には子孫繁栄を目的とした両性の結合であるが、
人間社会においては、男性と女性の社会的結合の認知制度だと考えるからだ。
そういう定義を変更するならば、同性婚も許可して問題ないと思う。

同性愛者の社会的立場について考える


ただ、結婚によって子供を儲けることが一般的であるので、
同姓婚にはそれが不可能なので、養子縁組という手段もあるが、
果たして子供は幸せになれるだろうか、という疑問がある。

もちろん男女夫婦の家庭に生まれ育っても不幸な子供はいくらでもいる。
同性カップルにも理想的な家庭を作る人々もいるかもしれない。
ただ父親が女性、母親が男性の場合は、子供はどう思うだろうか・・・

やはり・・・

一般社会がそこまで同性婚に理解がないなら、
同性婚では養子縁組はやめたほうがよい。


同性愛者の社会的立場について考える


                
                                  ・・・と私は思うのだが。

以上、同性愛と同性婚についてのトラネコの考えでした。



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Posted by トラネコ at 00:00│Comments(10)社会
この記事へのコメント
フランスでは、PACS( Pacte civil de solidarit )という事実婚制度を導入しており、同姓カップルはこれに登録するそうです。

http://pacs-japon.com/about-pacs/archives/3

事実婚制度では、社会的・税制的に正式な婚姻とほぼ同等の待遇を得られるので便利であり、しかも婚姻の場合の離婚に比べて事実婚の解消は届けるだけで楽なので、フランスで生まれる子供の半数以上が事実婚の下で生まれているそうです。


日本では少子高齢化の対策で出生率を上げるためにいろいろやっていますが、成果はあまり上がっていません。 フランスは事実婚制度を導入してから出生率が上がったそうですから、日本でも導入を検討してみるべきかもしれません。
Posted by Black Joker at 2013年10月05日 01:11
Black Joker様
婚姻の問題はいろいろな角度から検討されなければならないでしょうね。
私も離婚経験者なので、養育権や親権、財産権、遺産相続権なども、正式婚と事実婚との差異をどう考えるかという問題があります。

先だっても最高裁が、遺産相続も婚外子にも認める民法規定の違憲判決がありました。親の子供として法的に認知されない子供にも認めると、またぞろどこかの国みたいに、『我は●●の子供アル!』とかいってゾロゾロでてきそうです。DNA鑑定とかもあるのですが、たまたま遊びで出来た子供も相続の権利があったり・・・ややこしいことになりそうですね。
Posted by トラネコトラネコ at 2013年10月05日 01:47
同性愛については個人の嗜好なので特にどうとも思いませんが、婚姻を認めるかどうかについては反対です。婚外子の相続権もそうですが、なんでも「欧米では…」と主張して、その国の背景を考えないのはおかしいと思います。日本には日本の風土に合った家族制度があり、それを守っていくべきです。少数派の意見をすべて受け入れていては、日本が崩壊してしまいます。「
日本での出生率の低下は、女性の婚期が遅れたことと、卵子の老化を女性が知らず、年をとっても子供が産めると思っていたことは大きいと思います。
卵子の老化については学校で早くから教え、女性が妊娠適齢期を知ることは重要です。こういうと出産を女性にばかり押し付け、男女差別だと左翼にいわれそうですが・・・
Posted by kabu at 2013年10月05日 10:36
kabu様
>なんでも「欧米では…」と主張して、その国の背景を考えないのは
 おかしいと思います。日本には日本の風土に合った家族制度があり、
 それを守っていくべきです
一応同意です。
一応といいますのは、上にも書きましたが、結婚というものの定義、解釈なんですが、欧米云々ということではなく、同性愛を社会的存在と認めるならば、結婚する権利も認めてはどうかということです。なぜならば愛し合う者同志一緒に暮らしたい、さらに社会的認知を受けた『夫婦』になりたい、と思うことは自然なことだからです。ただし子供に関しては、養子縁組には反対するというのが私の現在の意見です。また同性愛は全体としても少数派なので、伝統を破壊するまでには至らないと思いますが、ご批判は承知しています。

それから近年未婚の男女が増えたことは、一つには女性の社会進出のせいではないでしょうか。上野千鶴子みたいなジェンダー馬鹿が、専業主婦を家庭内売春婦などと罵倒している女性運動家もいるくらいです。専業主婦も立派な生業であるという認識が確立しないかぎり、未婚率も増える一方ではないかと思います。 まあ、同性婚も未婚率問題も、簡単に答えの出る問題ではないでしょうね・・・
Posted by トラネコトラネコ at 2013年10月05日 10:48
ロシアは男同士の同性愛は嫌ってそうですね。ソ連時代のNKVDの長官だった両刀エジョフは尋問の中で「自白」させられてそれも罪として裁かれたくらいです

同性愛に奔る男を生で見たことあります。私の印象ですと、異常なまでにイタイ女にもてまくってる奴。顔が如何にも男らしく整ってる奴は、その気がありましたねぇ。あとヤクザwww

N曽根元首相はもち肌男が好きなのでそれを察知した後藤田正晴官房長官(だと思う)は首相のSPだったか秘書だったかを全く違うタイプに変えたとか変えなかったとか(秘書ではないかもしれません。)沢田研二、深谷元通産相、森進一と出来てたと聞きますしね。渡辺ミッチーさんもその気ありとか、平幹二郎とか。松平健、東郷健、その他名前が「ケン」という志村さん除けば人は多いですね。今思えば、戦国時代とかに生まれなくてよかった理由の一つが大名や武士に、上記の方々ばかりの嗜みをされてることです。

私は男の同性婚反対です理由は「想像すらしたくない」以上ですwww
Posted by やま at 2013年10月05日 23:02
やま様
なんか、政界も凄いですねwww
>戦国時代とかに生まれなくてよかった理由の一つに・・・
戦国時代は森蘭丸みたいなのが出てきますが、戦場という女性を同伴できない特殊な状況下であるということもあるでしょう。また寺院では僧侶と稚児というのもありましたっけ。最近ではアメリカのカトリック神父の、ロリ コン趣味の告発も似たようなものでしょうか。

>私は男の同性婚反対です理由は「想像すらしたくない」以上ですwww
では女性のはいいのですね?
心情的にはまったく同意します(笑)
Posted by トラネコトラネコ at 2013年10月06日 01:52
>では女性のはいいのですね?

はい。

女の子は遠目に見たら不快がないですし。男同士で、一緒に歩いてたとか、想像するだけで、男性ホルモン臭がプンプンと…。そりゃ、女の子ですら異口同音に、男のタンクトップのハーフパンツ姿はすね毛ボーボー嫌だって人いますし、何かの雑誌にかなりこっぴどく書かれてましたし、実際私の周りの女の子はみんな言ってました。

私だって、女の子に同意しますよ。見た目暑苦しいし、気持ち悪いし。いくら美辞麗句を重ねられても、印象が強烈である以上勘弁してほしいです。
Posted by やま at 2013年10月06日 09:27
やま様
女性の目から見てレスビアンってのは、どう感じるんでしょうかね?
やはり同性だと嫌悪感があるんじゃないですか?聞いたことないんでわかりませんが・・・

それとスネ毛ボーボーで思いだしましたが、ドミニカ共和国いたときは、とくに若い男性ですが、足や腕の毛、人によっては胸毛まで剃っていました。たぶんあそこの毛も・・・見たことないんで。なんか女性みたいですが、それがお洒落なんだそうです。男子高校生なんか足つるつるですよ。だんだんとユニセックスの時代になってきたような感じもします。
Posted by トラネコトラネコ at 2013年10月06日 09:38
多分。女性目線でのレズには寛容でしょうね。PORN VIDEOなんか昔っからlesbian取り扱ってるくらいです。orgyの時だって,threesomeの時も男1に対して女複数、若しくは男女比2:6ってのが私的には当たり前なんですがね。男同士は見たことないですね。女同士は清潔感ありますし、女同士でも柔肌は触って居続けたいのでしょうね。それが男だと…。

剃るってのもどうなんでしょうかねぇ。剃っても、男の体はごついので、やっぱりNGかと…。ムダ毛処理がエチケットって言われることもあるようですが、それ言い出したら、筋肉質は見た目がど~のこ~のとか、言ってきそうですよww外国人なんて産毛濃いですし。

ドミニカですら斯様な状態なら、わが日の本は…。
Posted by やま at 2013年10月06日 11:52
やま様
なるほどね、男女でも同性愛の観方は違いますな。
私はそっちは嫌いじゃないですが、あまり知識はないので・・・。

ラテン諸国は私が大昔いったころは男はみんな口髭生やしていました。
しかし最近では口ひげは50代以上の男性に少しいるくらいで、髭面はまずいません。昔は胸毛は男らしいとかいって、007のショーン・コネリーの胸毛がうらやましいなんて時代がありました。しかし現代は体毛が濃いというのが、カッコいいという価値観が変わったんでしょうね。
Posted by トラネコトラネコ at 2013年10月06日 12:28
 
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