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民族集団としてのアイヌはいない!

2014年09月03日

自民党・市民会議が金子札幌市議に会派離脱勧告へ
ツイッターでの発言が、波紋を読んでいる金子快之札幌市議会議員に対し、自民党・市民会議が会派を離脱するよう勧告し、応じなければ、除名する方向で調整していることがわかりました。

札幌市議会の金子快之議員は、今月11日、短文投稿サイト、「ツイッター」に「アイヌ民族なんて、今はもういないんですよね」「せいぜいアイヌ系日本人がよいところ」などと書き込みました。金子議員が所属する自民党・市民会議は、金子議員に対し、謝罪と発言の撤回を求めていました。しかし、自民党幹部によりますと、本人が応じていないため、さらに会派を離脱するよう勧告し、応じなければ、会派から除名する方向で調整しています。正式には28日の議員会で決定する見通しです。
TBSニュース 014/08/27(水) 16:08
http://www.htb.co.jp/news/archives_1409123336_27004.html




札幌市議会の金子快之議員は、今月11日、短文投稿サイト、「ツイッター」に
 「アイヌ民族なんて、今はもういないんですよね」「せいぜいアイヌ系日本人が
 よいところ」などと書き込みました

私もこれに同意する。

このエントリは以前に一度書いたのだが、うまくまとまらなくて消去した。
先住民問題を考える上で、今回また、あらたにエントリすることにした。
さらに在日半島人らが固執する日本国民多民族国家論に反論したい。

まず・・・

日本列島の先住民とは誰のことか?
アイヌ人はもちろん琉球王朝の沖縄人、そして本土人、
これらの日本国民すべてが先住民族であると、私は考えている。

では日本国は多民族国家であるのか?
これは多民族国家の定義により答えは異なり、諸説あることは承知しているが、
日本がアメリカのような国ではないし、私は単一民族国家説をとる。

私は多民族国家について・・・

同じ国籍を持つ国民の中で、文化や宗教や言語が異なる民族が、
複数存在する国家を多民族国家だと定義
して、以下の話しを進めたい。


数千年以上前なら、日本列島は多民族混交地域だったといえるだろう。
大陸のように大規模な異民族の侵入や、交代が物理的に不可能な、
閉鎖的な島嶼地域で混血を繰り返し独自のハイブリット人種が誕生した。


民族集団としてのアイヌはいない!

              日本列島も初めは多民族の集合体だった。


便宜上、元日本人のことを縄文人とか弥生人とか分けているが、
おそらく数万年の時代を経て、既にハイブリット化した先住民(縄文人)に、
後続移民(弥生人)が紀元前後千年くらいに、緩やかに混交して行ったと考えられている。

最近の遺伝子研究の結果、アイヌ人は先代のハイブリット人・縄文人だった、
という説と、そうではなく13世紀頃モンゴル帝国(元)に追われて沿海州付近から、
日本に亡命移住したニヴフ人だという説もある。


民族集団としてのアイヌはいない!



いずれにしても・・・

アイヌ人は古くから東北や北海道に暮らしており、独自の文化や言語も持っていた
これは一つの民族に総称できると思うが、現在はアイヌ民族としての文化や習慣、
さらには、言語がアイヌと称する人々の中にも残っているとはいえない。

であれば・・・

アイヌ民族とはもう存在しない民族
と言っても間違いではないと思う。

アイヌの血を引く人々は存在するが、民族集団としてのアイヌはいない。
人口も5千~20万人と幅が広く正確な数字はなく、ほとんど混血が進んでおり、
肉体的な純血性も希薄になっていることがわかっている。

さらに・・・

アイヌの習慣や文化や言語は、過去確かに存在したしその証拠もあるが、
現在はそのようなものはアイヌ文化復興を意識したイベントくらいしかない。
個々人の意識は別にしてもアイヌ民族としての集団的存在があるとは言えない。

であれば・・・

金子市議の言った『せいぜいアイヌ系日本人』は正しいと私は思う。
さらに、金子市議はアイヌ文化を否定した訳ではないし、非難される理由はない。
あくまで客観的事実を列挙していけば、そういう結論になるのは自然なことだ。


     民族の言葉も文化習慣も失われた以上、
     民族集団は存在しないのと同じである。



民族集団としてのアイヌはいない!



視点を変えて・・・

このことは現在のシナにおける満州人にも言えるだろう。
シナ政府の統計では現在も約1000万人の満州人がいるという。
シナ少数民族では三番目に多い人口であるが・・・

清国は満州族=女真族の国家であり、漢人とは別民族であったが、
漢人による中華人民共和国成立後、共産党政府の民族浄化策により、
シナ全域に分散されており、まとまった民族集団としては存在しない。

もちろん、個々人としての満州人は存在する。

個人の意識として『自分は漢人ではなく、満州人だ。』という人もいるだろうが、
満州文化や言語などはほとんど失われており、民族文化の継承もなされていない。
故に、民族集団として満州文化を継承している集団はいないといって良いと思う。


民族集団としてのアイヌはいない!

                        満州人


同じことは・・・

共産党政府は民族浄化政策をチベットや新疆ウイグル自治区にもおこなっており、
特にシナ語の押し付けによる言語抹殺と民族分散、漢人の人口侵略によって、
あと何十年も続けば、これらの民族集団も消滅させられるだろう。

民族固有の文化や言語を抹殺する事がシナ政府の意図である。
また民族の消滅を意図した民族浄化政策を実施中である。
これは少数民族のアイデンティティを認めない共産党の政治である。

ただし!

アイヌ人の民族消滅化は、シナ共産党の民族浄化と同じではない。
明治政府は意図的にアイヌ民族絶滅を政策化したのではない。
近代化による皇民化政策により、やむを得ず同化が進んだのだ。

当時の欧米列強との国際サバイバルを生き抜かねばならない時勢があった。
このことは沖縄も同じであったが、全国民が同じ状況にあったといえるだろう。
だから方言を禁止された背景も時勢を考えれば仕方なかったのである。

それにアイヌ人は17世紀以降から和人(本土人)と交流しており、
この時代から徐々に混血も進んできているといわれているから、
人種的にはアイヌ人の純潔性は300年前から希薄化しているといえる。


民族集団としてのアイヌはいない!

             シナ共産党政府による少数民族弾圧。絶滅政策



私は基本的に、ある民族や国民から言語が失われたら、
民族的アイデンティティも喪失
したものと考えている。
何故なら言語を使うことがその民族の思考法になるからである。

だから海外移民の日本人も二世、三世になれば外見は日本人でも、
精神性は日本人ではなくなっている。また日系移民は現地人との結婚も普通で、
肉体的にも代を重ねるごとに日本人ではなくなっているといってよい。

これは私自身がメキシコの榎本移民の移住地アカコヤグアに行って、
日系移民の子孫に会った印象である。三世になれば日本人の面影すらない。
苗字は日本人のものであるが、日本語は話さず外見もメキシコ人そのものであった。

メキシコには日系メキシコ人(約2万人)は存在しているが、
民族集団としての日本民族はメキシコにはいないと私は考える。
これには賛否もあるし異論もあることを承知している。


民族集団としてのアイヌはいない!

                 アカコヤグアにある榎本移民記念碑



さてアイヌ問題に戻る。

アイヌ文化を後世に受け継ぎ、日本文化の一つとして誇ることに異論はない。
しかし現実にアイヌ協会なる団体が、単なる文化推進団体かというと疑問がある。
文化推進を表看板にした利権団体という見かたも浮上している。

北海道はアイヌ文化の継承のため、同協会に毎年多額支援金を出しているが、
使途不明金や不正経理問題が浮上し、返還請求されているにも関わらず、
いまだ北海道庁への返還は、なされず着服の疑惑を残している。

またアイヌ学生に優先的に貸与される奨学金も、
総額24億9千万にも上るが返還されたのは160万であり、
ほぼ全額未返還のままで通っているのである。

またアイヌ住宅資金貸し付けについても問題がある。
これまでの貸付が約18億円だが、返還滞納額が約4億8千億円にもなるという。
以下はアイヌ人の血を引く砂沢陣氏が告発するアイヌ利権の実態である。


       

       

       

       
           アイヌの血をひく砂川陣氏によるアイヌ利権の実態
           <参考> 砂川氏ブログ後進民族アイヌ


砂川氏によれば、アイヌ人の身分証明を証明するものは自己申告だけだという。
つまり成りすましアイヌがウジャウジャ存在する可能性もあるのだという。
ちょうど差別を売り物にした利権構造がアイヌ問題にはあるのだ。

アイヌ人であることは自己申告だけで可能だというから、その気になれば、
誰でもアイヌ人になって、その公共の恩恵を受けることができるのだ。
事実アイヌ人口は増えているという報告もあるし、在日朝鮮人が成りすまし
バレたこともある。

私はアイヌ問題は、ちょうど部落問題、在日問題、沖縄基地問題と共通した、
自らを歴史の悲劇の主人公に仕立てて、それをユスリの材料にする利権構造を感じる。
事実アイヌ協会と部落解放同盟や民団などが連携している事実もわかった。

つまり・・・

アイヌ差別という現在では殆ど存在しない差別をあえて強調するのは、
被差別者、弱者への批判の声を無条件に封じ込める黄門様の印籠と同じく、
補助金や義務免除を得るための利権運動だと判断する。


砂沢陣氏のような、アイヌの血を引く真面目で誇り高い民族の末裔が、
こういう利権に憤りを感じてしまうことは、至極当然なことだと思う。
民族の誇りを穢す卑しい利権集団の戯言に騙されてはいけない!


民族集団としてのアイヌはいない!

                差別や弱者を強調する者には要注意!





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Posted by トラネコ at 00:00│Comments(3)文化
この記事へのコメント
トラ猫さま、
あなたの知識と見識の深さそれに正義感に基づいた良心に、特にこのブログを読んで改めて感服いたしました。数ある日本語のオピニオンブログサイトの中でも異彩を放っていて、私にとって当サイトに出会えた事はまさに戦場で「同志」に出会ったような気分です。いつも胸のすく様な思いで拝読しております。
さて、偽(あるいはエセ)アイヌ人に関する事ですが、私にもケッサク滑稽な思い出があります。
私は副業として彫刻にかなり打ち込んでやっておりますが、10年ほど前北海道でかなりユニークで優秀な「アイヌ人」彫刻家に出会った事があり,成り行きで意気投合して深夜まで酒を飲みながら話をして、どうもどこか九州訛りがあるので問い詰めたところ「実は僕熊本県出身なんですよ。美大の学生の頃北海道にあこがれて来て当地の木彫が気に入り「本物の」アイヌ人の所で弟子入りしてやっていたらいつの間にかアイヌ人彫刻家として認知されてしまい,当の師匠からも、おまえも毛深いしアイヌ人になっとけと言われて 「成り行き」で今はアイヌ人彫刻家として食っているんです。また当地ではそのほうが色々と優遇されて便利でなんです。もう九州に帰るつもりは毛頭ありません。」とのこと!!!
本当にビックリするやら、呆れるやら…でした。(爆笑) いつか誰か「クマソ」も「エゾ」も一緒だとか言っていましたけど…^_^
Posted by Kaz at 2014年11月05日 03:45
Kaz様
過分なお言葉いただき、恐縮いたします。
面白いお話ありがとうございました。なるほど巷間言われるように成りすましアイヌも少なくないとのこと、でもまあその彫刻家の方は商売上の成りすましなら害もないでしょう。しかし在日特権のようにアイヌ利権が目的で奨学金や住宅資金貸し付けなどを利用する目的の不届きな偽アイヌは許せませんね。

民主党政権時代でしたか、部落利権が問題になり、それで成り上がった即ヤメ大臣がいたとき、全国から自分も部落民になりたいがどうしたらよいかという問い合わせが部落開放同盟にあったと聞きます。アイヌにもこういう成りすましがいるのでしょうね・・・。
Posted by トラネコトラネコ at 2014年11月05日 04:47
屁理屈
Posted by アイヌ at 2019年10月03日 09:33
 
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