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動物キャラの元祖・招き猫

2008年08月06日

いま全国で「ゆるキャラブーム」だそうだ。
少し前に作者と行政の間で著作権で話題にあがった
根市の「ひこにゃん」もゆるキャラだ。

そういえば奈良の平城京遷都1300年を記念して登場した「セントくん」だが、
市民の評判は悪い。私も個人的には可愛いとは思わない、ちょっとキモイw
セントくんはゆるキャラにはならないだろう。
理由は童子の角ではなく、キャラクターにしてはリアルすぎるのだ。
特に人間はリアルだと現実感があり可愛くない。
キャラクターは極端に単純化したほうが、アイドルになりやすいと思う。


動物キャラの元祖・招き猫


さて、むかしから商売繁盛の縁起物として商店の入り口に飾られている
日本の動物キャラクターはなんと言っても招き猫である。
起源は江戸時代からだが、招き猫の話のルーツはいくつかあるみたいだ。

動物キャラの元祖・招き猫もっとも有名なのは世田谷の豪徳寺縁起説だろう。
1650年頃に彦根藩第二代藩主・井伊直孝が、
鷹狩りの帰りに当時貧乏寺だった豪徳寺の前を通りかかった。
そのときこの寺の住職の飼い猫が、門前で手招きするような仕草をしていたので、直孝一向は寺にたちより休憩した。

動物キャラの元祖・招き猫ちょうど雷雨が降りはじめた。
猫の招きで雨に降られずにすんだことを喜んだ直孝は、後日荒れていた豪徳寺を建て直すために多額の寄進をし、豪徳寺は盛り返したという。 以降豪徳寺を井伊家の菩提寺として、厚く保護した。
住職はこの猫が死ぬと墓を建てて弔った。
後世に境内に招猫堂がたてられ、猫が片手をあげている姿をかたどった招福猫児(まねぎねこ)がつくられるようになった。                  豪徳寺 招猫堂

私も一時期サンゴ石の猫の置物を作っていたこともあり、豪徳寺さんには一度お参りに行ったことがある。静かな住宅街の中にある大きなお寺だった。
招き猫の縁起は、他にも台東区の今戸神社起源、新宿区の自性院縁起などがある。



招き猫は全国に膨大な数の愛好家やグッズコレクターがいて、
おそらく動物系キャラクターでは日本最大の歴史とファンを持っているのではないだろうか?だから招き猫の薀蓄を書き出すと、とても一回では収まらないし、また私が書かなくても招き猫専門家サイトがこれまたたくさんある。

また現在でも新作招き猫がどんどん生み出され、招き猫専門作家も現れている。
下のは私の作ったサンゴ石の招き猫である。

動物キャラの元祖・招き猫動物キャラの元祖・招き猫









      サンゴ石の風水招き猫             サンゴ石のイリオモテ招き山猫

近年では招き猫は中国や香港、台湾にも普及し、アメリカでも人気らしい。
アメリカでは「ダラー・キャット」とか「ウェルカム・キャット」とか言われて、日本と同じように縁起物として人気が高いらしい。アメリカ人観光客も日本の招き猫をお土産に買っていく人も増えてるとか。


動物キャラの元祖・招き猫

                     市丸の生招き猫

                  招き猫は永遠です!



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Posted by トラネコ at 03:00│Comments(0)ねこ
 
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